本文の始まりです


2009年6月11日

「EBUS-TBNAシステム」の開発
「第7回産学官連携功労者表彰 厚生労働大臣賞」を受賞

内閣府などが主催する「第7回産学官連携功労者表彰」において、肺がんのリンパ節転移診断を目的に、気管・気管支経由で超音波画像ガイド下にリンパ節の組織吸引採取を行う「EBUS-TBNAシステム」の開発が「厚生労働大臣賞」を受賞しました。
同表彰は、大学、公的研究機関、企業等における産学官連携活動において大きな成果を収め、また先導的な取組を行う等、産学官連携の推進に多大な貢献をした優れた成功事例に対して毎年実施されます。
なお、本受賞式は2009年6月20日(土)15:30~16:30、「第8回産学官連携推進会議」(国立京都国際会館)の中で開催されます。

※  Endobronchial Ultrasound-guided Transbronchial Needle Aspirationの略。超音波気管支鏡ガイド下針生検のこと。

表彰の種類

「第7回産学官連携功労者表彰 厚生労働大臣賞」

受賞事例

「EBUS-TBNAシステム」の開発

功労者

仁科 研一  オリンパスメディカルシステムズ株式会社 超音波技術開発部
多田野 誠一  オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡マーケティング部
安福 和弘  トロント大学附属トロント総合病院 准教授
(同システム開発当時は、千葉大学医学部附属病院 呼吸器外科)
EBUS-TBNA手技のイメージ
EBUS-TBNA手技のイメージ

受賞理由

肺がんにおいて、がん細胞が気管・気管支周囲リンパ節の何処まで転移しているかは、予後に大きく影響する因子であり、治療方針を決定する上で極めて重要な情報である。しかし、従来の診断法は診断能やコストの観点から何れも一長一短であった。そこでオリンパスメディカルシステムズ(株)は千葉大学他の施設と共同で、気管・気管支経由で超音波画像ガイド下に安全かつ確実にリンパ節へ針を刺し、細胞・組織を吸引採取する「EBUS-TBNAシステム」(超音波内視鏡および穿刺針)を開発した。これにより低侵襲で安全かつ高い診断能をもつリンパ節転移診断法を実現することができ、患者のQOL向上に貢献しただけでなく、大幅に検査コストを削減できたことから医療経済削減へも貢献しており、意義深い事例である。

  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです