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1998年 4月14日
フェイス・マウント・ディスプレイ「Eye-Trek」
~手軽にどこでも映像を楽しめる新感覚ディスプレイ~
「Eye-Trek」
「Eye-Trek」
「Eye-Trek」は、メガネタイプの全く新しいパーソナルディスプレイです。ご家庭のテレビ、ビデオ、LDプレーヤー、DVDプレーヤー、そしてゲーム機などに接続して、サングラスをかけるような感覚で、手軽に臨場感溢れる大画面を楽しむことができます。
当社独自の光学系、「フリーシェイプト・プリズム」(テクニカルレリース参照)の開発により、HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ:頭部搭載型ディスプレイ)分野において世界で初めて偏心自由曲面光学系の実用化に成功しました。同プリズムにより、62型相当の大画面、クリアな高輝度映像と共に、従来存在していたHMDに比べ、画期的な小型軽量化(約110g)を実現しました。
小型軽量のメガネタイプデザインにより、簡単な装着性、快適なかけ心地、使用時の疲労 感の軽減、抵抗感の無いスマートな外観、携帯性などを実現しました。 また、外部視野を充分確保し(「シーアラウンド機能」)、装着したまま周囲の状況を把握できる様、安全性にも配慮しています。
当社は、これらのメリットを持つ「Eye-Trek」をもって、従来のHMDに対するコンセ プトとして、FMD(フェイス・マウント・ディスプレイ)を提唱します。「かぶる」から「かける」へ。いつでも、どこでも、人前でも、簡単に、疲れず、手軽に映像を楽しめる新感覚ディスプレイです。
当社は、フェイス・マウント・ディスプレイ「Eye-Trek」を、いつでもどこでも自由な発想で映像を楽しめるディスプレイとして、広く一般の方々の日常の生活シーンの中で、様々に活用頂ける様、更なる用途拡大を図っていきます。
製品特長*
  1. 2m先に62型の迫力大画面
    2m先に62型スタンダードタイプのテレビ画面を見ているのと同等の、迫力・臨場感を体感できます。

    高い輝度
    従来の凹面鏡光学系の約4倍の高い輝度を実現しました。屋外や昼光の下など場所や時間の制約を受けずに、いつでもどこでも鮮明な映像を楽しむことができます。
  2. 画面の隅々までシャープな映像
    画面の隅々まで画像の歪みやぼけの無い鮮明な映像を実現しました。これにより、眼への負担も軽減されます。

    小型軽量

    約110gの小型軽量化、薄型化により、簡単な装着性、快適なかけ心地、疲労感の軽減、携帯性などを実現しました。
  3. スマートなデザイン
    画期的な小型軽量化、薄型化により、サングラスのように、抵抗感の無いシンプルでスマートなデザインを実現しました。髪の乱れを気にすることもなく、女性でも気軽にご使用頂けます。
  4. シーアラウンド機能
    装着時でも周囲の状況が分かる「シーアラウンド機能」を採用。緊急時の迅速な対応や、装着時での諸々の作業を可能にし、使用時の不安感を低減すると共に、安全性に配慮しました。シーアラウンド機能は、周囲が明るくても、視認性の高い高輝度画面の実現により可能となりました。
    なお、迫力・臨場感をより高める為のサイドバイザー(遮光板)をオプションで用意する予定です。
  5. 健康と安全性への配慮
    使用開始後約2時間半で自動的に電源が切れる仕様となっています。成長過程の子供の眼を守るため、15歳以下の方のご使用は制限する様お願いしています。
    * これら製品特徴の多くは、新開発「フリーシェイプト・プリズム」により実現されました。
主な仕様
製品名 「Eye-Trek(アイトレック)」
型番 FMD011F
基本性能 画角(水平35度、垂直26.6度。2mの距離から62型画面を見ているのに相当)
映像素子(18万画素デルタ配列のTFT液晶パネル×2)
映像信号(NTSC日米標準方式)
インナーヘッドホン搭載
質量

ディスプレイユニット 約110g(ケーブル含まず)
コントロールユニット 約 80g(バッテリー含まず)

大きさ ディスプレイユニット 170 × 50 × 55 mm(幅×高さ×奥行き)
※ケーブルを含まず。 フレーム折り畳み時
コントロールユニット  51 × 33 × 128 mm(幅×高さ×奥行き)
突起部含まず
入力端子 映像/音声入力端子 4極ミニジャック φ3.5
映像:1Vp-p/75Ω (不均衡)
音声:200mV rms/20kΩ
S映像入力端子 4ピンミニDIN
「Eye-Trek」で変わる様々な生活シーン
「Eye-Trek(アイトレック)」は、自由な時間・自由な場所・自由な姿勢で好みの映像を大画面で楽しむことが出来ます。これにより、今までになかった様々な生活シーンで映像を楽しむ用途が広がります。
AVライフに新たな彩りを添える「臨場感ディスプレイ」として
ご家庭の様々な映像機器に「Eye-Trek」を接続することで、従来のテレビでは得られなかった臨場感溢れる映像を手軽に楽しむことができます。
ビデオ:
アクションやSF映画、音楽ライブビデオなどの迫力ある映像を臨場感豊かに楽しむことができます。勿論、ゆったりとした映像でリラックスすることもできます。
テレビゲーム:
テレビゲームなどに使用することで、一般のテレビ画面では味わえないバーチャルな体験 を味わうことができます。
映像の動きが激しいゲームには使用しない様、お願いすることにしています。
このほか、DVDプレイヤー、8mmビデオ、LDなど、様々な映像機器にも対応し、個人の趣味に合わせて映像を楽しむことができます。
生活空間を楽しむ「パーソナルディスプレイ」として
自由度の高い「Eye-Trek」なら、日常生活の中での、新しい映像視聴スタイルが可能です。
周囲に迷惑をかけることなく/気兼ねなく、音と映像を楽しめる:
深夜でも、周囲に迷惑をかけることもなく臨場感溢れる音と映像を楽しむことができます 。
自由な姿勢で気軽に映像を楽しめる:
横になるなど、リラックスした姿勢で映像を楽しむことができます。
自由な場所で楽しむ「携帯ディスプレイ」として
どこでも手軽に携帯できるパーソナルディスプレイとして、「Eye-Trek」は周りを気にせず自由な場所で映像を楽しむことが出来ます。
移動中の飛行機、電車などで楽しめる:
携帯の映像機器につなぐことで、移動中などの空き時間に自由に映像を楽しむことができます。
飛行機の中で利用する場合は、航空会社の指示に従って頂く必要があります。
屋外で楽しめる:
コンパクトで手軽に持ち運びが可能なため、公園やキャンプなどアウトドアでも気軽に映像を楽しむことができます。
「Eye-Trek」とは
オリンパスは、今回の商品に「Eye-Trek」というブランドをつけました。「Eye-Trek」とは、「いつでも没入できる大画面」というコンセプトから名付けられました。その名前には次のようなメッセージが込められています。
「Eye」は、「目」「視覚」という字義通りの意味の他に、「パーソナル」につながる“ I (アイ=私)”、「映像を愛する」につながる“愛(アイ)”を表しています。
「Trek」には、「踏破する」「未知の世界に飛び出す」「冒険する」という意味を込めています。つまり、「どこでも気軽に携帯できる」というハードウェアの特徴と共に、「かければ、いつでも異空間に入り込むことができる」という商品コンセプトを表しています 。
また、ブランドロゴ下のドットは、「Trekking(トレッキング)」を象徴し、製品特徴だけでなく、同ブランドの未来への飛躍を表しました。
オリンパスは、「FMD011F」の対象とするAV市場のみならず、今後、パソコン用、PDA用、アミューズメント用、シミュレーション用など、様々な分野に向けて「Eye-Trek」ブランドの拡張・展開を図っていきます。
関連リンク
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
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