1999年 4月 7日 | ||||
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高温度治療装置「エンドサーム UMW-2」は、外来で低侵襲に治療が行える装置で、尿道に挿入したアプリケーターから 2,450MHz のマイクロ波を照射し、前立腺内部を加温することにより前立腺肥大症にともなう頻尿や残尿などの排尿障害を改善できます。 |
尿道に粘膜麻酔を施した後、アプリケーターを挿入し、加温時間、温度、出力、冷却水量を設定してマイクロ波の照射を開始します。アプリケーター内には冷却水を還流し、2点のセンサにより温度制御を行うことにより、尿道粘膜や直腸への損傷を避け、前立腺周辺部のみの適所加温が可能です。 |
小型でかつ安全性、簡便な操作性を有することで、国内シェア No.1 の高い評価を頂いた前機種「エンドサーム UMW」をベースに、更なる小型化による外来での省スペース化、冷却系のセッティングの簡便化、患者データ処理の操作性の向上等を実現し、デザインも一新しました。これにより、医師にとっては装置の扱いが一層簡単かつ迅速に行え、小さな外来スペースでの治療が可能となります。 |
● 前立腺肥大症とは |
前立腺は男性の膀胱の下に位置し尿道を取り囲む栗の実大の器官です。前立腺肥大症とは、この前立腺が加齢とともに肥大し尿道を圧迫・閉塞することにより排尿障害を及ぼす症状を言います。悪性腫瘍とは異なり、生命に直接かかわるようなものではありませんが、尿道障害に伴う夜間の頻尿など日常の生活に支障をもたらす恐れのある症状です。前立腺肥大症は通常40代後半から現れ、潜在患者数は50代男性の約25%、その後加齢とともに増加を示すといわれています。加えて近年の高齢化、食生活の欧米化などに伴い、益々増加の傾向を示しています。 |
● 高温度治療の位置づけ |
立腺肥大症は一般にその症状の程度により治療法が異なります。比較的症状の軽い人には、服用するだけといった簡易性からまず薬物療法が勧められています。また、比較的症状の重い人には内視鏡を用いた高周波メスで前立腺を削り取る、TURP(経尿道的前立腺切除術)という治療法が一般化していますが、これは手技が難しく合併症や入院の必要性が生じるといった一面もあります。
高温度治療は薬物療法と TURP の中間的治療法として位置づけられ、近年経尿道的高温度治療と呼ばれる治療法として確立し、(1) 低侵襲で安全性が高く副作用が少ない (2) 粘膜 麻酔のみで施行でき、手技が容易 (3) 外来ベースで日帰り治療が可能等の特長があります。これは経尿道的に前立腺内部をマイクロ波で45℃以上に加温する治療法で、自律神経やα受容体に作用、さらに高温度では細胞死に至ると言われています。自覚的症状の改善に加え他覚的症状の改善についても良好な結果がでています。 |
主な特長 |
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主な仕様 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「エンドサーム UMW-2」 本体 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「アプリケータ MH-283」 | ||||||||||||||
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オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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