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1999年 6月28日
小型機の緊急対応、大型機の処理能力を両立した
生化学自動分析装置「AU2700」
生化学自動分析装置「AU2700」
生化学自動分析装置「AU2700」
新開発のサンプル分注機構により、1.6μL(当社従来比20%減)の超微量サンプル分注、最少検液量120μL(当社従来比20%減)を実現しました。
緊急検体の追加割り込みが自由に行え、洗浄機能強化により特殊項目検査にも充分対応可能です。また、ユーザーメンテナンスも小型機同様工具が不要な設計により簡単に行えます。これにより、従来は、大量検査と特殊項目検査で装置の使い分けが必要であった検査室でもAU2700一台で各種検査項目の処理が可能になります。
AU2700の発売により、小型機AU400、中型機AU640とのラインナップが整い、データ管理サービスを始めとする「Lab Supports(ラボ・サポート)」の様々なサービスとともに、検査室にQuality、Cost、Speedの充実したデータをお届けするというコンセプトをアピールしていきます。
「Lab Supports」=Olympus Laboratory Support Systemの意。
1998年4月より導入した検査部門の自主運営管理を支援するサービス。
主な特長
  1. 1.6μLの超微量サンプル分注により最小検液量120μLの超微量分析を実現
    パルスモータのステップ刻み幅の短縮、サンプルプローブの改良等により1.6μL(0.1μLステップ)の超微量サンプル分注を実現し、最小検液量120μLが可能になりました。これにより試薬使用量を20%削減可能です。

  2. インテリジェントランダム方式の採用
    4本の試薬プローブが、2列の反応ラインと2つの試薬ターンテーブルを自在に往復する方式です。この方式の採用により、平均実効処理能力は1,600テスト中95%と当社従来機の75%に対して大幅に向上しています。

  3. 洗浄機能の強化
    1) サンプルプローブ
    検体間でのキャリーオーバー防止のため、サンプルプローブは2種類の洗剤で洗浄可能です。
    2) マルチ攪拌ユニット
    攪拌と攪拌棒の洗剤洗浄、純水洗浄といった3つのステップを同時に進行、高速処理中でも充分な攪拌時間、洗浄時間を確保します。
    3) キュベット洗浄
    リユーザブルの硬質ガラスキュベット採用に加え、キュベット洗浄は洗剤洗浄2回、温水洗浄4回、吸引乾燥工程では乾燥チップを2個に増やして、より確実にコンタミネーションを防止します。

  4. サポートサービスの活用に通信機能を標準装備
    モデムによる通信機能を標準装備し、データ管理サービスやリモートメンテナンスなど(個別オプション契約)、通信機能を活用したサポートサービスによって、検査部門のデータの価値を高めます。
主な仕様
項目 内容
同時項目分析数 48項目(オプションISEユニット接続時51項目)
処理能力 1,600テスト/時(オプションISEユニット接続時2,134テスト/時)
サンプラー (1) ラック方式:1ラック10検体、300検体同時セット可能
(2) ターンテーブル方式:22検体同時セット可能、検体保冷可能
緊急検体 (1) ターンテーブルにて項目間に割り込んで最優先分析
(2) 緊急検体用ラックにてラック間に割り込んで分析
検体前希釈 検体前希釈分析可能(5~100倍)
反応液量 120~430μL
サンプル設定量 1.6~25μL(0.1μLごと設定可能)
恒温槽方式 シールドウォータバス方式
通信機能 モデム(リモートメンテナンスなどの有償サービスメニュー利用可能)
オプション (1) 電解質(ISE)測定ユニット
(2) タッチスクリーン
(3) 第2洗剤 洗浄ライン
(4) 搬送システム接続
設置条件
項目 内容
寸法・重量 アナライザー 2000×1140×1260(mm)  700kg
DPR 780× 780×1500(mm) 70kg
設置電源 AC100V/200V 単相 50/60Hz±1Hz
電圧変動±10%以内 最大定格消費電力 6kVA
平均使用水量 62L/時
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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