1999年12月 1日 | ||||
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ウェアラブル操作インタフェース |
オリンパス光学工業株式会社(社長:岸本 正壽)は、手の動きやジェスチャを利用した、ウェアラブルPCに適した新しいインタフェースとして、「ウェアラブル操作インタフェース技術」を開発しました。 |
昨今、コンピュータの小型化と高性能化が急速に進み、携帯パソコン、携帯端末(PDA)といった「モバイルPC」と呼ばれるものから、「ウェアラブルPC」と呼ばれる超小型軽量なPCまで研究・開発されています。
ウェアラブルPCを構成するデータ入出力装置は、いつも身に着けていて苦にならない小型軽量化の実現と、効率的なデータ入出力の両立が大きな課題です。大きなキーボードの代わりに音声入力や小型の入力装置、ディスプレイの代わりに眼鏡型ディスプレイなどが検討されています。 現在、PCの入力方法としては音声認識入力が普及しつつありますが、雑音の多い場所での使用には難点があります。ウェアラブルPCでは場所を選ばないで使用できる、キーボードやマウスに相当する「入力装置」が必要です。 また、既存の「グローブ型インタフェース」は、手や指の形状を認識してその情報でデータ入力を行う方式のため、どうしてもグローブの仕組みや処理が複雑になり、いつも身に着けるインタフェースとしては不向きでした。 当社では、「キーボードやマウスに変わるインタフェース」の研究の結果、「手の形状」を認識するのではなく、「手の操作・動き」を単純化しデータ化することで、より小型・軽量化をすすめウェアラブルPCとして使えるインタフェース技術を実現しました。このインタフェースは手の甲と指先の動きをセンサで読みとることでコマンドの実行や入力が可能となります。 また、センサが指先と手の甲に着く構造により、従来のグローブ型インタフェースと異なり、つけた状態のまま物を掴むことやメモをとるなど他の作業をすることができます。今後、センサの高性能化・小型化が進むことで、より小型の付け爪をつけるような感覚で装着する、「ウェアラブルPC」インタフェースが実現していくと思われます。 当社は今後もネットワーク情報化社会のインフラに役立つ技術を開発していきます。 |
特長 |
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オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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