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2001年12月 4日
ポストゲノム研究を支援すべく、ノバスジーン、旭テクノグラス、
オリンパス プロマーケティングが業務提携し、
DNAマイクロアレイ事業に参入
共同開発で、低価格・高精度・高信頼性のオリゴDNAマイクロアレイを実現
株式会社ノバスジーン(代表取締役社長:祖父尼 俊雄)、旭テクノグラス株式会社(代表取締役社長:勝又 雅之)、オリンパス プロマーケティング株式会社(代表取締役社長:高橋 功、以下、オリンパスPM)の3社は、創薬、医療、食品分野等でのポストゲノム研究を支援すべく業務提携を締結。低価格かつ高精度・高信頼性を実現したオリゴDNAマイクロアレイを共同開発し市場参入いたします。今後3社は来春の同製品の商品化を目指し、共同で商品開発、マーケティング、および販売活動を行います。
DNAマイクロアレイは特定遺伝子の測定をはじめ、創薬、医療、食品等でのポストゲノム研究に利用され、市場拡大が期待されていますが、従来製品は高価な上、精度においても研究者の経験やスキルに依存する部分がありました。今回3社が共同開発するオリゴDNAマイクロアレイは、3社の経験やノウハウを活かすことで高精度・高信頼性を実現すると同時に、従来製品の5分の1ほどの価格で提供する予定です。また3社は、12月よりサンプリング活動を実施、顧客からの要望を吸収・反映することで来春には商品化し、共同でさらなる商品開発、マーケティング、および販売活動を行います。さらに、将来的には遺伝子解析サービスまでシステム化することでDNAマイクロアレイ遺伝子解析市場を創生していく考えです。
ノバスジーンは製品設計(プローブ設計)を担当。同社が独占使用権を持つオリゴプローブの設計法である「タプル法(*1)」を用いることで、標的特異性が高いオリゴプローブ配列の設計を短時間に可能とし、信頼性の高い塩基配列を実現しました。
旭テクノグラスはオリゴDNAマイクロアレイの製造を担当。バイオ市場向け製品において高い評価を得ている同社の製造技術と最新のスタンピング装置(アレイ製造装置)を活用することで高品質かつ低コスト化を実現しました。
オリンパスPMはオリゴDNAマイクロアレイの商品化、マーケティングおよび営業活動を担当。同商品発売に向けて、これまで同社が培ってきた大学や研究機関等への販路を活かし、マーケティング活動を実施。顧客の要望を吸収、反映して商品開発にも寄与します。
なお、マーケティング活動に関しては旭テクノグラスの販売子会社でDNAマイクロアレイ販売に特化したディスカバリー・バイオテクノロジーズ株式会社(代表取締役社長:関口 雅彦)とオリンパスPMが共同で実施します。
同製品は、2001年12月9日より横浜で開催される第24回日本分子生物学会のオリンパスPMブースにてサンプル配布の受付を行います。
3社では、遺伝子測定の低コスト化、高精度化を実現する同製品を市場投入することで、ゲノム創薬をはじめとするゲノム市場がより活発化するものと期待しています。
(*1) タプル法
タプルと呼ぶ短い塩基配列(この場合7塩基)が、対象となる全遺伝子の中で何回出現するかをはじめに1度だけカウントしていくことで、高頻度に出現する「ありふれた」塩基配列かどうかの特異性を評価計算する技法。東京大学大学院総合文化研究科の陶山明助教授のもとで考案されました。
3社の役割分担
ノバスジーン: オリゴDNAマイクロアレイに配列するプローブの設計、商品発売後は解析サービスも実施予定。
旭テクノグラス: オリゴDNAマイクロアレイの製造を担当。商品発売後は受注後の商品納品業務も実施予定。また、販売子会社ディスカバリー・バイオテクノロジーズ株式会社を通 じての販売も予定。
オリンパスPM: 本事業の総販売元としてオリゴDNAマイクロアレイの商品化、マーケティングを実施。商品発売後は営業窓口として拡販に注力する他、顧客ニーズを把握しつつ商品ラインアップの拡充を行う予定。
会社概要
○株式会社ノバスジーン
代表取締役社長 祖父尼 俊雄
本社所在地 東京都八王子市久保山町2丁目3番
資本金 4億円
売上高 2億円(2002年3月期見込み)
従業員数 8名
事業内容 遺伝子解析サービス(SNPタイピング、DNAプローブ、プライマー設計、遺伝子発現頻度情報解析)、研究開発(生体分子コンピューティング)
2001年2月にオリンパス光学工業、三井情報開発によるジョイントベンチャーとして設立。以来、上記ゲノム関連事業を推進。
ホームページアドレス http://www.novusgene.co.jp
○旭テクノグラス株式会社
代表取締役社長 勝又 雅之
本社所在地 東京都中央区日本橋本町3丁目7番2号(東京本社)
資本金 72億3,300万円
売上高 386億3,400万円(2000年12月期)
従業員数 1,064名(2001年6月現在)
事業内容 特殊ガラス(理化医療用、電子・工業用、照明用、食器等)事業、近年バイオ・遺伝子関連事業、光学薄膜用ガラス事業に力を傾注している。本年4月にDNAマイクロアレイに特化した販売子会社「ディスカバリー・バイオテクノロジーズ株式会社」を設立。
ホームページアドレス http://www.atgc.co.jp
○オリンパス プロマーケティング株式会社
代表取締役社長 高橋 功
本社所在地 東京都千代田区神田駿河台3-4 龍名館ビル
資本金 14億2,400万円(2001年3月現在)
売上高 1,290億8,900万円(2001年3月期)
従業員数 1,016人(2001年4月現在)
事業内容 映像情報関連商品、医療ライフサイエンス関連商品、工業機器関連商品の輸入、販売、アフターサービス、リース。 ゲノム分野においては、2000年4月にゲノム事業推進室を設置。同分野を対象とした研究機器のマーケティング、販売を推進。
関連リンク
株式会社ノバスジーンホームページ
旭テクノグラス株式会社
オリンパスプロマーケティング株式会社(旧 オリンパス販売株式会社)は、2003年4月1日をもってオリンパス光学工業株式会社と合併いたしました。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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