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2002年 4月 2日
世界初、手術室での内視鏡手術、外来での内視鏡検査の
両方に使用できる統合ビデオシステム
「VISERA(ビセラ) ビデオシステム」新発売
「VISERA ビデオシステム」(全体像) (上段中央:ビデオシステムセンター、 左側:内視鏡接続カメラヘッド、右側:軟性ビデオスコープ)
「VISERA ビデオシステム」(全体像)
(上段中央:ビデオシステムセンター、
左側:内視鏡接続カメラヘッド、右側:軟性ビデオスコープ)
オリンパス光学工業株式会社(社長:菊川 剛)は、病院内で内視鏡を扱う様々な臨床科の医師や看護師等の医療スタッフのニーズ(高性能・多機能・使い勝手・メンテナンス性など)に応え、且つ病院の経営効率化に着目し、世界で初めて※1手術室での内視鏡手術、外来での内視鏡検査の両方に使用できる統合ビデオシステム「VISERA ビデオシステム」を4月6日から国内市場で発売し、順次全世界に向けて販売を開始いたします。
※1 2002年4月2日時点。
「VISERA ビデオシステム」は、4月6日から9日まで東京国際フォーラムで開催される「第54回日本産婦人科学会総会(学会長:日本医科大学産婦人科学教室 荒木 勤教授)」や、4月11日から13日まで国立京都国際会館で開催される「第102回日本外科学会定期学術集会(学会長:京都大学大学院医学研究科腫瘍外科学 今村 正之教授)」で展示されます。
主な特長の概要
  1. 手術室での内視鏡手術、外来での内視鏡検査の両方に使用できる統合ビデオシステム
  2. デジタル静止画記録/デジタル動画出力が可能
  3. オートクレーブ滅菌対応の内視鏡接続カメラヘッドをラインアップ
  4. 内視鏡接続カメラヘッド/ビデオスコープのラインアップ拡充
市場導入の背景
近年、国内の医療改革が進む中、病院経営の効率化がクローズアップされてきています。従来、病院では手術室や外来で扱われる内視鏡及び周辺機器について臨床科毎に異なる機種を保有していたため、臨床科間での互換性がなく効率的に機器を運用できませんでした。当社は、病院の経営効率化というニーズに着目し、各臨床科が共有できる内視鏡のビデオシステムとして「VISERA ビデオシステム」を開発しました。同時に、機器の性能・機能や使い勝手を向上させることで、医師・看護師等の医療スタッフのニーズにも対応しました。また、従来のビデオシステム「OTV-S6」で好評頂いた内視鏡接続カメラヘッドのオートクレーブ滅菌性も受け継ぎ、滅菌時間の短縮や滅菌コストの削減を実現しています。さらに、静止画/動画のデジタル出力/記録が可能で、画像の劣化なく高画質のまま保存でき、電子カルテへの画像添付、院内での医療情報の共有化、遠隔地への画像送信などの医療情報のIT化に対応します。加えて、ビデオシステムセンターに直接接続可能な軟性ビデオスコープ(膀胱用、鼻咽喉用)もラインアップ化し、1台のビデオシステムセンターで内視鏡下外科手術をはじめ内視鏡検査も可能となりました。
主な特長の詳細
  1. 手術室での内視鏡手術、外来での内視鏡検査の両方に使用できる統合ビデオシステム
    硬性鏡、ファイバースコープと軟性ビデオスコープ(内視鏡接続カメラヘッドを経由せず直接接続)が1台のビデオシステムセンターに接続できることにより手術・検査のバリエーションが増えます。また、用途・手技に応じて内視鏡接続カメラヘッドは14種類、軟性ビデオスコープは2機種と豊富なラインアップを揃えています。

  2. デジタル静止画記録/デジタル動画出力が可能
    静止画はPCカードを介してスマートメディアに、動画はIEEE1394の国際規格に準拠したインタフェースからDVC(デジタルビデオカセット)等に高画質なまま大量に記録できます。さらにパソコンによる自在な編集、サーバー/ネットワークによる統合管理や効率的な画像検索・伝送など、デジタルのメリットを一層拡大します。

  3. オートクレーブ滅菌対応の内視鏡接続カメラヘッドをラインアップ
    オートクレーブ滅菌は、高圧水蒸気による滅菌により滅菌物に毒性を残さず、ランニングコストも安いため安全性と経済性に優れています。また、滅菌所要時間も10分~60分と短時間のため、従来1日1例が限度だった使用手術数を1日2例こなせるなど、器材の回転効率を大幅に向上させることが可能です。

  4. 内視鏡接続カメラヘッド/ビデオスコープのラインアップ拡充
    当社製の全硬性鏡、軟性ビデオスコープ(膀胱用、鼻咽喉用)との接続のみならず、対応症例/手技の拡大を目指し、今後も順次製品ラインアップを拡充してまいります。
「内視鏡接続カメラヘッド」
「内視鏡接続カメラヘッド」
「軟性ビデオスコープ」(VISERA 膀胱ビデオスコープ「CYF-VA」)
「軟性ビデオスコープ」
(VISERA 膀胱ビデオスコープ「CYF-VA」)
「VISERA 高輝度光源装置 CLV-S40」(下段:CLV-S40、上段:ビデオシテムセンター)
「VISERA 高輝度光源装置 CLV-S40」
(下段:CLV-S40、上段:ビデオシテムセンター)
主な仕様
1「ビデオシステムセンター」の仕様
電源 電圧 100V交流
周波数 50/60Hz共用
消費電力 70VA
 大きさ  外形寸法 幅295×高87×奥370mm
質量 6.1kg~6.6kg
観察 信号方式 NTSCカラー方式
ビデオ信号出力 V.B.S:1系統、Y/C:3系統、RGB:1系統
DV(IEEE1394準拠):1系統(機種に拠る)
ビデオ信号入力 V.B.S:1系統(機種に拠る)
その他 患者データ 患者データ入力ができ、表示/非表示が選択できる。
電子シャッター 電子シャッターのON/OFFが選択できる。
PCカード* スマートメディアに静止画を録画/再生できる。
ピクチャーインピクチャー* 外部装置からの画像を子画面表示できる。
反転像、倒立像* ビデオモニター上に鏡像、倒立像が表示できる。
マルチフリーズ* ビデオモニター上に分割静止画像が表示できる。
設定の保存、呼び出し 手術内容やドクターの手技によりあらかじめ保存した7種類の設定を呼び出せる。
デジタルビデオレコーダー
のリモート*
IEEE1394ケーブルを接続することにより、デジタルビデオレコーダーのスタート/ストップをリモートコントロールできる。
EMC(電磁両立性) 本製品は、該当するEMC規格に適合した製品との組合せにおいてIEC60601-1-2に適合する。
エミッション:クラスB(CISPR11)
* 機種に拠る。
2「内視鏡接続カメラヘッド」の仕様
 観察  撮像方式 インターライン方式 CCD固体撮像素子
総画素数41万画素
解像度 水平方向 480TV本(640LINE)以上
感度 同条件での自社従来製品OTV-S6比1.3倍
S/N 標準48 dB以上
3「軟性ビデオスコープ」の仕様
1)VISERA 膀胱ビデオスコープ
  CYF-VA
撮像方式 同時式
視野角 120°
観察深度 3-50mm
先端部外径 φ16.2Fr.(3Fr.=1mm)
挿入部外径 φ5.4mm
チャンネル内径 φ2.2mm
先端湾曲角 Up 210°
Down 120°
挿入部有効長 380mm
高周波処置対応
吸引機能 有り
2)VISERA 鼻咽喉ビデオスコープ
  ENF-V
撮像方式 同時式
視野角 90°
観察深度 5-50mm
先端部外径 φ3.9mm
挿入部外径 φ3.9mm
先端湾曲角 Up 130°
Down 130°
挿入部有効長 365mm
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


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