オリンパス　ニュースリリース：三井情報開発、オリンパスプロマーケティング、バイオインフォマティクス関連商品の販売提携を締結

2002年 6月10日

三井情報開発、オリンパスプロマーケティング、
バイオインフォマティクス関連商品の販売提携を締結

ポストゲノム研究市場への取り組みを共同で推進

三井情報開発株式会社（本社：東京都中野区、社長：宮本　進、以下MKI）とオリンパスプロマーケティング株式会社（本社：東京都千代田区、社長：高橋　功、以下オリンパスPM）は、ポストゲノム研究市場を対象としたバイオインフォマティクス関連商品の販売提携を2002年5月1日付で締結、第1段として、オリンパスPMはMKIが開発・販売する研究支援ソフトウェア4製品の取扱いを7月より順次開始いたします。

このたびの販売提携により、MKI、オリンパスPMは共同で、ゲノム創薬をはじめとするポストゲノム研究を支援するバイオインフォマティクス関連商品の販売を推進してまいります。
MKIは、バイオサイエンス事業で培ってきたバイオインフォマティクス技術の知財化に取り組んでおり、その成果である匿名化システムをはじめとする一連のソフトウェアの開発を進め、昨年から順次販売を開始してまいりました。過去MKIは直販体制を取ってまいりましたが、市場への早期浸透を図る事を目的に、今般オリンパスPM との販売提携を締結することになりました。
オリンパスPMは、ゲノム研究支援機器の販売を中心に大学や研究機関への販路を拡大してまいりましたが、このたび同社としては初めてバイオインフォマティクス関連のソフトウェア商品をラインアップすることとなり、これにより顧客へのソリューション提案をより広範囲に行う考えです。

この販売提携の第1段として2002年7 月より、MKIが自社開発、発売している研究支援ソフトウェア4製品をオリンパスPMの販路でも順次取扱いを開始します（商品概要は次頁をご参照ください）。

ポストゲノム市場は2001年には1兆3,000億円市場であり、今後も年次10%の成長が期待されており、2社は共同で同分野に注力することで事業拡大を図る考えです。　
今後両社は商品ラインアップをさらに拡充していくとともに、共同でマーケティング活動を進め、新商品の共同開発等も視野に、市場ニーズに基づいたソリューションを提案し、ポストゲノム市場への取り組みを強化してまいります。

なお、MKIとオリンパスPMの親会社であるオリンパス光学工業株式会社は2001年2月に、共同出資により、遺伝情報解析技術の開発と受託解析サービスを行う研究開発型ベンチャーとして株式会社ノバスジーンを設立したのをはじめ、ゲノム関連事業を通じた共同の取り組みを進めています。

商品概要

「匿名化システム　SCTS21」

ドナー（患者）の個人情報の保護を目的とした匿名化業務を支援するソフトウェア。ヒトゲノム・遺伝子解析研究分野では、個人情報の保護等に関する倫理指針が設けられています。同ソフトにより、匿名化業務をPC上で簡便に行うことが可能です。また、「実験支援システムBarcode LABSystem」と連動させることにより、匿名化・試料のバーコード化をよりスムーズに行えます。

「実験支援システム　Barcode LABSystem」

研究に用いる様々な試料をバーコードで管理する研究支援ソフトウェア。研究者はPC上で試料のバーコード化や、バーコード化した試料の検索等を行うことができ、試料の取り違えなどの人為的なミスを低減できる実験支援システムです。

「SNP解析システム　RoboSNP」

主要遺伝子及びSNPデータベースから関連情報を自動収集し、ターゲット領域の遺伝子構造・ゲノム上の位置・SNP等の情報をPC上で簡単に閲覧できるソフトウェア。SNPタイプ別に自動分類が可能で、文献情報・疾病情報へ直接リンクすることによって着目遺伝子に関する情報を効率よく調べることが可能なシステムです。

「発現解析システム　Genomic Profiler」

DNAチップやDNAマイクロアレイから得られる発現プロファイルデータの登録、管理、検索機能を有するとともに、原データの正規化を多様な方法で支援するソフトウェア。クラスタリングではk-mean法をはじめ多様な分析方法が用意されています。また、スクリーニング機能等各種オプションが用意されており、ユーザ独自アルゴリズムの追加（カスタマイズ・オプション）も可能です。

会社概要

三井情報開発株式会社
所在地	：	東京都中野区東中野2丁目7番14号
代表者	：	代表取締役社長　宮本進
事業内容	：	システムインテグレーション、システム開発、パッケージ販売、アウトソーシングサービス、バイオサイエンス、コンサルティング、シンクタンク
資本金	：	15億3,120万円
従業員数	：	905名（2002年4月１日現在・MKIグループ全体）

オリンパスプロマーケティング株式会社
所在地	：	東京都千代田区神田駿河台3丁目4番地　龍名館ビル
代表者	：	代表取締役社長　高橋功
事業内容	：	医療用内視鏡関連商品の輸入、販売、アフターサービス、リース生物顕微鏡関連商品の輸入、販売、アフターサービス、リース分析機関連商品の輸入、販売、アフターサービス、リース工業用顕微鏡・工業内視鏡関連商品の輸入、販売、アフターサービス、リース
資本金	：	14億2,400万円
従業員数	：	806名（2002年4月1日現在）

オリンパスプロマーケティング株式会社（旧オリンパス販売株式会社）は、2003年4月1日をもってオリンパス光学工業株式会社と合併いたしました。

オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。

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