「UDL-15V」は、小型・軽量化を図りながら、最大出力を100V電源で15ワットに設定することで、従来の大型レーザー装置と同等の機能・性能・安全性を実現した獣医市場向け半導体レーザー装置です。
レーザーは、電気メスと違って使用時の筋収縮が無く、また対極板を使用しないので患畜の毛を剃らずに済み、低侵襲なのが特長です。その中でも半導体レーザー装置は、炭酸ガスレーザー等に比べ、レーザー使用時の安定性・信頼性が高く、水中での使用や出血の多い実質臓器の切開や凝固、小動物用内視鏡と併用した侵襲度の低い処置等が可能といったメリットがあります。さらにメンテナンスフリーをも実現しました。
価格についても従来高価であった半導体レーザー装置(700~800万円)に対して、460万円の価格を実現し、小規模な施設での半導体レーザーの導入を可能としました。
弊社では、これまで、60ワット、30ワット及び15ワットタイプの半導体レーザー装置を医療市場向けに市場投入しましたが、獣医市場に対しては今回初めての商品ラインアップとなります。
獣医市場は、動物病院の増加(*1)、近年のペットブームにより年々拡大しています。オリンパス・グループは小動物用内視鏡商品をラインアップしており、内視鏡下での処置が可能な半導体レーザー装置を市場投入することでより一層の事業拡大を図り、当市場において3年後のレーザー装置の売上を5億円と見込んでいます。
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