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2002年 9月 5日
世界最軽量注1と細径化、最適な重量バランスを実現した前立腺切除鏡
「OES 4000 レゼクトスコープシステム」の新シリーズを発売
注1:2002年8月末日現在
「OES Pro レゼクトスコープシステム」
「OES Pro レゼクトスコープシステム」
オリンパス プロマーケティング株式会社(本社:東京都千代田区、社長:高橋 功)は、前立腺切除鏡「OES 4000 レゼクトスコープシステム」の新シリーズとして、セット重量で248g※1という世界最軽量と最適な重量バランス、細径化を実現し、操作性の良さを格段に向上させた「OES Pro レゼクトスコープシステム」(愛称)を2002年9月18日から発売いたします。
このたび発売する「OES Pro レゼクトスコープシステム」は、日本の泌尿器科医のニーズをベースに、各アイテムの小型軽量化や外套管(シース)の細径化など、システムを総合的に改良することによって、セット重量248gという世界最軽量を実現しました。また、最適な重量バランスを実現し、手術中の術者の操作性も向上いたしました。接続部には、ワンタッチで接続・分解が可能な独自のロジカルロッキングシステムを採用し、素早く確実な着脱を可能にした上、従来モデルとの接続互換性も確保しております。
当社では、1979年より、ドイツのOLYMPUS Winter&Ibe(オリンパス ウィンター&イベ)社製泌尿器科用硬性内視鏡の販売を開始、特に明るく高解像の観察レンズ系が好評で、外来や検査室での内視鏡検査に使用する膀胱尿道鏡で高い評価を得ております。しかし、前立腺肥大症や膀胱腫瘍の内視鏡的手術であるTUR※2に使われる前立腺切除鏡(レゼクトスコープ)は、日本の医師の手には大きく重いという指摘があったため、「OES Pro レゼクトスコープシステム」の発売に至りました。
近年の高齢化やライフスタイルの変化の影響で、前立腺肥大症や前立腺がん、膀胱腫瘍などの泌尿器科系疾患は増加傾向にあります。それらの疾患の検査や一部の治療、手術において、低侵襲である内視鏡が以前から使用されております。下部尿路と言われる膀胱、尿道、前立腺においては、直径4mmの硬性内視鏡に、目的や疾患の状態に応じて各種のシース(外套管)やアクセサリー類を組み合わせることによって、外来での内視鏡検査や手術室での経内視鏡的手術を施行します。
当社では、今後、膀胱尿道鏡や小児・幼児内視鏡システムなど「OES Pro システム」シリーズのラインアップを充実させることにより、同シリーズで3年後に10億円の売上を見込みます。
製品概要
製品名 発売時期
OES Pro
レゼクトスコープシステム
2002年9月18日
注) セット内容は、硬性内視鏡、シース、電極操作用ハンドル、切除用電極、電気メス接続コード。
注) シースの組み合わせの違いによってセット価格が異なります。
当製品は、9月19日から20日まで幕張プリンスホテル(千葉市美浜区)で開催される「第67回日本泌尿器科学会東部総会(学会長:千葉大学大学院医学研究院遺伝子機能病態学 伊藤晴夫教授)」に出展します。
主な仕様
システムの種類
(灌流方法)
持続灌流式レゼクトスコープ 間欠灌流式レゼクトスコープ
内視鏡の視野方向 12°、30°
有効長 194mm
外径 2種類(26フレンチ
27フレンチ)
1種類(24フレンチ)
電極操作用ハンドル 3種類(アクティブ、パッシブ、スタンマッカーシー)
より選択
接続可能な電極 切開用、凝固用含めて10種類(12°タイプ)、
9種類(30°タイプ)
*フレンチ: 泌尿器科で使われる外径を示す単位で、1フレンチは約1/3mm。
「OES Pro レゼクトスコープ」の主な特長
(1)248gの世界最軽量
持続灌流式のレゼクトスコープでは世界最軽量。各アイテムの構造や素材の見直し、製造技術により、248gにまで軽量化を図りました。これにより医師の術中の疲労を軽減させて使いやすくなっています。
(2)最適なバランス
新しいデザインを採用したことにより非常にバランスよく、手術中の微妙な操作を向上させるとともに疲労の軽減に繋がります。
(3)有効長の拡大
シースと電極操作用ハンドルの接続部を短縮化することによって、有効長は従来モデルより約11mm長い194mmを確保。これまで届きにくかったり膀胱頂部の腫瘍にアプローチしやすくなりました。
(4)シース外径の細径化
視野確保のために2重シースを採用する持続灌流タイプでは、外側のシースを楕円形状にすることにより灌流量を保ちながら、外径を26フレンチにすることで患者への侵襲を軽減しています。
(5)ロジカルロッキングシステム
各アイテムの接続は、クリックイン・メカニズムの採用で早く組み立てられ確実に固定されます。また、分解もワンタッチ・プッシュボタンで簡単に行える構造になっているので、手術時間の短縮にも役立ちます。
※1:248g 持続灌流式レゼクトスコープのセット重量で、セット内訳は、硬性内視鏡、外側と内側のシース(外套管)、電極操作用ハンドル。
※2:TUR Transurethral Resection(経尿道的切除)の略で、前立腺肥大症や膀胱腫瘍に対する内視鏡手術のこと。電気メスに接続した小型のループ状の電極をレゼクトスコープに組み合わせて、肥大した前立腺組織や膀胱内の腫瘍を切除する。
OLYMPUS Winter&Ibe社の概要
Managing Director: Reinhard Zentner
Michael Weber
所在地: Kuehnsta_e 61, 22045 Hamburg, Germany
概要: 1954年にドイツで設立されたWinter&Ibe社に、1979年、オリンパスの資本が入りオリンパスグループの傘下に入った。泌尿器科や外科、整形外科で使用する硬性内視鏡とその附属品の開発、製造、欧州での販売を行っている。
社員数: 約500名
オリンパスプロマーケティング株式会社(旧 オリンパス販売株式会社)は、2003年4月1日をもってオリンパス光学工業株式会社と合併いたしました。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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