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2003年10月 9日
~早期膵臓癌の診断をサポート~
EVIS LUCERA(イーヴィス ルセラ)多用途細径ビデオスコープ 発売
世界で最も細い先端外径2.6mmのビデオスコープを実現した「CHF TYPE BP260」
組織採取による確定診断が可能な「CHF TYPE B260」
全景 十二指腸ビデオスコープの管路を通過
全景 十二指腸ビデオスコープの管路を通過
EVIS LUCERA(イーヴィス ルセラ)多用途細径ビデオスコープ「CHF TYPE BP260」
オリンパス株式会社(社長:菊川  剛)は、早期膵臓癌をはじめ膵胆管疾患の早期診断・治療を目指し、EVIS LUCERA(イーヴィス ルセラ)多用途細径ビデオスコープを10月15日から発売します。世界で最も細い先端外径2.6mmのビデオスコープ*1を実現した「CHF TYPE BP260」と組織採取による確定診断が可能な「CHF TYPE B260」をラインアップしました。ファイバースコープに比べて鮮明な画像が得られ、粘膜の微妙な色、微細な構造の変化を捉えやすくなり診断能の向上が期待できます。また、昨年11月に発売した内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」のラインアップとして当製品を拡充しました。
*1  世界で最も細い先端外径2.6mmのビデオスコープ: 2003年10月9日現在。
尚、EVIS LUCERA多用途細径ビデオスコープ「CHF TYPE BP260/CHF TYPE B260」は、10月15日から18日まで大阪国際会議場ほかで開催される「第66回日本消化器内視鏡学会総会(会長:日本大学医学部内科学講座内科3部門 荒川 泰行教授)」で出展します。
発売の概要
製品名 発売日
EVIS LUCERA多用途細径ビデオスコープ
「CHF TYPE BP260」
2003年10月15日
EVIS LUCERA多用途細径ビデオスコープ
「CHF TYPE B260」
接続する本体装置(内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」)は別売です。
主な特長の概要
1. 世界で最も細いビデオスコープを実現(CHF TYPE BP260)
2. 高画質化による診断能の向上
3. 極細径ながら処置性能を確保(CHF TYPE B260)
4. 内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」のラインアップ拡充
市場導入の背景
膵胆管は、消化管の中でも非常に細い管で、人体の奥深い位置に存在するため、内視鏡検査が困難な部位でした。また、早期膵臓癌をはじめ膵炎、胆管癌、胆石など各種疾患が増加している部位でもあります。従来は、X線による検査が主流で、唯一直接観察が可能なファイバースコープでも満足な画質を得ることができず、診断能の向上のために画質が優れたビデオスコープの商品化が望まれていました。このたび世界で最も細い高画質ビデオスコープの商品化を実現したことにより、患者への負担を軽減しながら、診断能の向上に貢献できるものと考えます。
主な特長の詳細
1.  世界で最も細いビデオスコープを実現(CHF TYPE BP260)
  カスタムメイドの超小型CCDを採用することにより、ビデオスコープでは世界で最も細い先端外径2.6mmを実現。細い上に優れた画質を持つため、挿入が困難な膵胆管の診断・治療に貢献することが期待できます。同時に、世界最小径のビデオスコープでありながら0.5mmの管路を備え、視野の確保に必要な滅菌水の還流が可能です。
2.  高画質化による診断能の向上
  ビデオスコープ化により、従来のファイバースコープと比較して画質が大幅に向上し、粘膜の微細な色や構造の変化を捉えやすくなり、診断能の向上が期待できます。
3.  極細径ながら処置性能を確保(CHF TYPE B260)
  膵胆管への内視鏡の挿入は、十二指腸まで到達した十二指腸スコープの管路を通じて、ファーター氏乳頭*2からアプローチします。EVIS LUCERA多用途細径ビデオスコープ「CHF TYPE B260」は、1.2mmの管路を備え、視野の確保に必要な滅菌水の還流だけでなく、組織採取による確定診断を行うための生検鉗子を挿通できます。また、管路を通じて膵胆管に留置したガイドワイヤ*3をロープウェーのようにガイドとして用いることで、様々な処置具を交換しながら膵胆管へ挿入することを容易にします。
*2  ファーター氏乳頭:
十二指腸に総胆管と主膵管が合流し開口している部分。
  *3  ガイドワイヤ:
直径1mm程度の細い金属製のワイヤー。本製品との組合せでは、処置時に処置具やカテーテル(医療用細管)をファーター氏乳頭を通じて膵胆管へ導く役割をする。
4.  内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」のラインアップ拡充
  昨年11月に発売した内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」に接続可能なビデオスコープとして当製品をラインアップ拡充しました。内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA」は、EVIS LUCERA多用途細径ビデオスコープ「CHF TYPE BP260/CHF TYPE B260」をはじめ弊社製の胃・十二指腸・小腸・大腸・気管支など幅広いビデオスコープ群との互換性を有するため、効率的かつ経済的な病院経営をサポートします。
主な仕様
  CHF-BP260 CHF-B260
視野角 90°(直視) 90°(直視)
観察深度 3~20mm 3~20mm
先端外径 2.6mm 3.4mm
軟性部外径 2.9mm(先端側500mmまで)
3.3mm(先端より500mmから1,800mmまで)
3.7mm(先端より1,800mm以降)
3.5mm(先端側1,800mmまで)
3.9mm(先端より1,800mm以降)
湾曲角
UP/DOWN
70°/70° 70°/70°
有効長 2,000mm 2,000mm
チャンネル
(管路)
0.5mm 1.2mm
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
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