2003年10月21日 | |||
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「3D/2D映像システム」 | 「3D/2D映像システム」を組み込んだ
「da Vinci(R) Surgical System (ダ・ビンチ・サージカルシステム)」 |
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛/以下、オリンパス)は、Intuitive Surgical Inc.(インテュイティブ・サージカル社:以下、インテュイティブ社/カルフォルニア州・サニーヴェール市/President&CEO : Lonnie M.Smith)のロボット内視鏡手術システム「da Vinci(R) Surgical System(ダ・ビンチ・サージカルシステム)」向けに、内視鏡の3D映像と2D映像(広角)の切替えが行え、より高度で微細な手術の効率向上につながる「3D/2D映像システム」を開発し、インテュイティブ社への供給を開始します。 |
尚、「3D/2D映像システム」は、米国・シカゴ市で10月20日(月)から23日(木)まで開催される米国外科医学会(ACS : The American College of Surgeons)の弊社及びインテュイティブ社ブースにて出展します。 |
「3D/2D映像システム」の開発背景 |
内視鏡外科手術は1990年代、低侵襲医療(患者に負担のかからない医療)として位置付けられ、患者や医療経済にとってメリットが多く世界的に広がっています。近年、より高度な内視鏡外科手術を追求するために、微細な手術操作が可能なロボット内視鏡手術が普及し始めています。2001年10月、当社がインテュイティブ社に対してロボット内視鏡手術システム「da Vinci(R) Surgical System(ダ・ビンチ・サージカルシステム)」向けの超音波凝固切開シザースを開発、供給して以来の両社の協業関係から、このたび「3D/2D映像システム」の開発に至りました。今後も、協業関係を一層強化し、先端医療機器を開発していくことで医療に貢献していきます。 |
「da Vinci(R) Surgical System(ダ・ビンチ・サージカルシステム)」について |
術者が画像を見ながら操作を行う高精細3D画像システム「InSiteTM」(この度開発した「3D映像システム」が構成アイテムの1つとして採用されます)と術者の指や手首の動きを正確にトレースし、患者手術台側で鉗子や内視鏡を巧みに操るロボットアーム「EndoWristTM」で構成されます。インテュイティブ社はコンピュータ技術と術者の技術を統合することによって、より優れた手術が可能になると考えています。術者の手・腕・指の自然な動きを縮小し、患者の体内に小切開された孔を通して挿入された鉗子等の先端の微細な動きに一致させることにより、術者は患者手術台から離れたコンソールでシームレスに直接的な手術が行えます。 |
「3D/2D映像システム」の技術内容 |
内視鏡には、右眼用、左眼用と2D用の3つの光学系が採用されています。3D観察では、視差のある右眼用、左眼用の画像を2台の3CCDカメラがそれぞれ捉え、コンソール側の左右のモニタ上に投影し、術者がその両方を同時観察することで立体像が得られます。また、2D観察では、広角レンズで捉えた像を別の1CCDカメラが捉え、モニタ上に投影します。この3Dと2Dの画像は、フットスイッチで切替えることが可能です。 |
3D観察は縫合など奥行き感が要求される微細な処置に、2Dの広角観察は術部と鉗子の位置関係など手術方法の確認に有効です。従来の「da Vinci(R) Surgical System」の3D画像システムでは3D観察のみに対応した光学系のため、術野全体を観察したい場合は内視鏡を後退させて視野範囲を広げることで調節していました。この度開発した「3D/2D映像システム」では内視鏡を動かす煩雑な操作が不要なため、ストレスを感じることなくスムーズに手術を行うことができます。 |
また、2D観察でも、最新の光学技術とデジタル映像処理回路を備えた1CCDコントロールユニット「VISERAビデオシステム(オリンパスから発売中)」を採用し高画質の映像を実現しています。「VISERAビデオシステム」は各種デジタルインターフェースも充実し、デジタル静止画/動画の記録が可能なため、術後の映像管理も手軽に行うことができます。 |
「da Vinci(R) 3D/2D映像システム」の構成図 | 「3D/2D映像システム」の構成 | |
拡大画像 | 拡大画像 | |
内視鏡の仕様 | ||||||||||||||||||||||||
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Intuitive Surgical Inc.の概要 | |||||||||||||
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オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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