2004年 8月25日 | ||||
|
||||
自動分析装置「KL600」 |
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、高速※1、全自動で最大48項目※2の水質検査が可能な自動分析装置「KL600」を9月1日から国内で販売いたします。この製品は、ボイラー薬剤メーカー及び鉄鋼業界におけるボイラー水の水質検査市場に向けて開発されたもので、当社の血液分析機で培った技術やノウハウを水質検査用に応用して開発された分析装置です。 |
なお、本製品は9月1日(水)~3日(金)まで幕張メッセ(日本コンベンションセンター)にて開催される「2004分析展」(主催 社団法人 日本分析機器工業会)に出展いたします。 |
※1 | 高速:800テスト/時間。具体的には1時間あたりに800回の分析が可能で、例えば1検体に対して1項目分析する場合は1時間で800検体、1検体に対して4項目の検査を行う場合は1時間で200検体の検査が可能。 | |
※2 | 最大48項目:1つの検体に対して最大48項目の検査が可能。検査項目の例としては鉄、全硬度、Ca硬度などがある。 | |
発売の概要 | |||||
|
|||||
主な特長 | |||||||||
|
|||||||||
市場導入の背景 |
ボイラーを安全で効率よく運用するためには、適切な水質の管理を行うことが重要です。そのためのメンテナンスの一環として、水質を安定させるためにボイラー水に薬剤を投入するなどの処理を行いますが、それに伴い定期的に水質の検査をすることが必要となります。 |
当社では1971年より血液や尿の分析機を手がけてきており、サンプルを高速かつ多項目に渡って検査する技術やノウハウをボイラーの水質検査に向けて応用し、1990年から当市場へ参入しました。今回発売する「KL600」は2代目の機種にあたり、旧モデルに比べ処理能力が2倍に高められ、業務効率を大幅に向上することができます。 |
主な特長の詳細 |
1. | 全自動での多項目高速処理を実現 | |
一つの検体に対して最大48項目を全自動で分析することが可能です。また、1時間あたり800テストの高速処理が可能なので業務の効率化に貢献します。 | ||
2. | ランニングコスト、廃棄物削減を可能に | |
繰返し利用が可能なガラスキュベットを採用したことにより、ランニングコストや廃棄物を削減できます。また分析に必要な試薬の消費量も1テストあたり150μL(マイクロリットル)※3と超微量での分析を実現しており、経済性の向上に貢献します。 | ||
3. | 信頼性の高いデータの提供 | |
サンプルや試薬の分注、攪拌機構※4や光学測定の性能を向上。「KL600」と併せて使用する試薬との最適化を図っているので、信頼性の高いデータを提供します。 | ||
また、サビなどの腐食に対して耐性を持たせた構造になっています。 | ||
※3 | 3150μL(マイクロリットル):1マイクロリットルは1リットルの100万分の1 | |
※4 | 分注、攪拌:試薬を必要な量だけセットされている試薬ボトルから取り出し、それを検査対象の水と混ぜ合わせること |
|
||
- 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
- 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
- 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。
本文の終わりです