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2004年11月19日
世界初、外径5.4mmのフレキシブルビデオ腹腔鏡
VISERA(ビセラ)腹腔・胸腔ビデオスコープ「LTF TYPE VP」を発売
~より低侵襲な内視鏡下外科手術を実現するため、φ5.4mmに細径化~
VISERA腹腔・胸腔ビデオスコープ「LTF TYPE VP」 先端部
VISERA腹腔・胸腔ビデオスコープ
「LTF TYPE VP」
  先端部
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:宮田 耕治)は、世界初の外径5mm台で先端が4方向に湾曲できるVISERA腹腔・胸腔ビデオスコープ「LTF TYPE VP」を2005年2月から、日本をはじめ米国・アジア向けに発売いたします。内視鏡下外科手術の適応拡大で、最近は外径10mmのフレキシブルビデオ腹腔鏡の使用が増加しておりますが、外径が5mm台になることで、より低侵襲な内視鏡下外科手術の実現が可能です。
なお、VISERA腹腔・胸腔ビデオスコープ「LTF TYPE VP」は、11月24日(水)~26日(金)にパシフィコ横浜 会議センターにて開催の「第17回日本内視鏡外科学会総会(学会長:杏林大学医学部泌尿器科 東原 英二先生)」の当社展示ブースにて初展示いたします。
「LTF TYPE VP」の発売の概要
製品名 発売時期
VISERA腹腔・胸腔ビデオスコープ
「LTF TYPE VP」
2005年2月
「LTF TYPE VP」の主な特長の概要
1.細径化により5mmトロッカーに挿入できるため、多方向からの体腔内観察が可能
2.先端湾曲機能により、体腔内の見えにくい部位も観察可能
3.先端小型高性能CCDの採用により、細径にもかかわらず明るく鮮明な画像を実現
4.VISERAビデオシステムセンターに接続可能なので経済的
市場導入の背景
内視鏡下外科手術は、患者への負担が少ない、回復が早い等のメリットから、1990年代から急激に増加してきた手術です。代表的な胆嚢摘出術においては、全手術数の8割以上が内視鏡下外科手術で行われるほど普及し、消化器外科のほか、胸部外科、泌尿器科、婦人科などでも行われております。
通常、10mmや5mmのトロッカーと呼ばれる筒を4~5本、腹壁に刺し、その中にTVカメラを接続した腹腔鏡と数本の処置具(φ10mmやφ5mm)を挿入し、モニターを見ながら複数の医師が協力して手術を行います。一般的には、φ10mmの腹腔鏡が使用されていますが、最近は、患者への侵襲を低減するためにφ5mmの硬性腹腔鏡が使用されたり、TVカメラと一体化させて操作性が向上したCCD内蔵のビデオ硬性腹腔鏡、体腔内でいろいろな角度から観察できる先端アングル付きのフレキシブルビデオ腹腔鏡が開発されるなど、機器の進歩には目覚しいものがあります。
当社は、1997年からφ10mmのフレキシブルビデオ腹腔鏡を販売し、市場では、体腔内でのオリエンテーションの付けやすさや明るく精細な画像、操作性のよさなどで高い評価を頂いております。今回、開発したVISERA腹腔・鏡腔ビデオスコープ「LTF TYPE VP」は、世界初の外径5mm台のフレキシブルビデオ腹腔鏡で、処置具用の5mmトロッカーへの挿入が可能なため、様々な角度から体腔内へアプローチすることが可能です。また、スコープ先端が湾曲するので、より良好な視野のもとで、より安全で効率の良い手術に貢献できるものと考えています。
オリンパスメディカルシステムズは、早期発見・治療につながる「体にやさしい医療」、高い品質や性能を提供しつづける「高い信頼性」、効率を高める製品・サービスの提供を通じた「優れた効率性」を追求し、低侵襲の診断治療事業領域で、医療従事者、病院関係者に対し、安全で安心できる高効率の医療手段を提供しつづけることで、よりよい医療の実現に貢献していきます。
主な特長の詳細
1. 細径化により5mmトロッカーに挿入できるため、多方向からの体腔内観察が可能
  通常、内視鏡下外科手術は、10mmと5mmのトロッカーを使用し、腹腔鏡は10mmトロッカーに、処置具は用途に応じて5mmと10mmのトロッカーに挿入します。10mmの腹腔鏡は、使用できるトロッカーが制限されるため、観察できる方向が限られますが、「LTF TYPE VP」は、5mmのトロッカーに挿入できるため、トロッカーの外径を問わず、様々な角度から体腔内を観察することが可能です。10mmのトロッカーを5mmに置き換えることができるので、より低侵襲な内視鏡下外科手術の実現が可能です。 大腸手術
2. 先端湾曲機能により、体腔内の見えにくい部位も観察可能
  先端が4方向に湾曲するので、手術部位を正面視することができます。さらに、体腔内で接線方向に位置する臓器や、対象となる組織の裏側まで観察することが可能です。
3. 先端小型高性能CCDの採用により、細径にもかかわらず明るく鮮明な画像を実現
従来は硬性腹腔鏡の対物レンズで得た画像をリレーレンズで伝達し、接眼部に接続したTVカメラのCCDで撮像していましたが、先端CCDの採用により、対物レンズで得た画像をすぐにCCDで撮像することができます。これにより、外径5mmという細径にもかかわらず、明るく鮮明な画像を実現しました。
4. VISERAビデオシステムセンターに接続可能なので経済的
2002年から発売しているVISERAビデオシステムセンターに接続可能なので、既にVISERAビデオシステムをご使用の医療機関にとって、新たな設備投資を最低限に抑えることができて経済的です。
「LTF TYPE VP」の主な仕様
項目 仕様
光学系 視野角 80°
視野方向 直視
観察深度 18 ~ 100 mm
挿入部 先端部外径 φ5.4 mm
硬性部外径 φ5.3 mm
有効長 370 mm
湾曲部 湾曲角 UP/DOWN 100°
RIGHT/LEFT 100°
全長 3600 mm
2004年10月1日より、オリンパス株式会社の医療事業は、オリンパスメディカルシステムズ株式会社として分社いたしました。
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