2005年 3月28日 | |||
|
|||
バイポーラ電源装置システム「CelonENT」 |
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:宮田 耕治)は、組織の凝固状態をモニタリングする機能を装備して、より低侵襲な処置を可能とするバイポーラ電源装置システム「CelonENT」を4月1日から、主に耳鼻咽喉科向けに国内販売を開始いたします。当製品は、昨年5月にオリンパスグループの傘下に入った「セーロン社」(Celon AG / 本社:ドイツ・ベルリン)製品の国内初導入品になります。 |
「CelonENT」は、2005年5月19日(木)~21日(土)に大阪国際会議場にて開催の「第106回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(学会長:大阪大学大学院耳鼻咽喉科 久保武教授)」で初展示いたします。 |
「CelonENT」の発売の概要 | |||||
|
|||||
「CelonENT」の主な特長の概要 |
1. | 周辺組織への熱損傷が少ないバイポーラ式を採用 |
2. | 針状プローブの採用により、組織の凝固が可能 |
3. | 組織の凝固状態をモニタリングし、自動的に出力を低減する「オートストップ機能」を搭載 |
市場導入の背景 |
セーロン社は、1999年3月に設立されたドイツの医療機器ベンチャーで、電気メス分野の先端技術を保有しています。オリンパス株式会社は、外科事業拡大のために、昨年5月、ドイツの連結子会社「オリンパス ウィンター&イベ」を通じてセーロン社をグループ傘下に入れました。「CelonENT」は、これまでセーロン社の販売代理店を経由して全世界で販売されておりましたが、オリンパスグループ化を機に、当社の販売網を通じて全世界への供給を開始いたしました。 |
このたび、日本での導入準備が整い、当社における初のセーロン社国内導入品として、主に耳鼻咽喉科分野向けに販売を開始いたします。従来から販売している鼻咽喉内視鏡や手術用顕微鏡等と合わせて、更なるラインアップの拡充を図り、様々な顧客ニーズに応えていきます。 |
当社は、早期発見・治療につながる「体にやさしい医療」、高い品質や性能を提供しつづける「高い信頼性」、効率を高める製品・サービスの提供を通じた「優れた効率性」を追求し、低侵襲の診断治療事業領域で、医療従事者、病院関係者に対し、安全で安心できる高効率の医療手段を提供しつづけることで、よりよい医療の実現に貢献していきます。 |
主な特長の詳細 |
1. | 周辺組織への熱損傷が少ないバイポーラ方式を採用 |
出力方式は、一般的な外科手術に使用される、対極板が必要なモノポーラ方式ではなく、プローブの先端部分に限局的に電気が流れるバイポーラ方式を採用。そのため、周辺組織への熱損傷が少なく、限られた組織を効率よく、より安全に凝固することが可能です。 | |
2. | 針状プローブの採用により、組織の凝固が可能 | |
針状プローブの先端部の軸上に2つの電極を設けることによって、プローブの電極間に電気が流れ、先端周辺部が加熱されます。従って、目的とする組織にプローブを穿刺し、組織の凝固を行うことが可能です。 | ||
3. | 組織の凝固状態をモニタリングし、自動的に出力を低減する「オートストップ機能」を搭載 | |||
プローブ先端付近の組織のインピーダンス※をモニタリングしており、組織の凝固が進み、インピーダンスが高くなると自動的に出力を低減する「オートストップ機能」を搭載。これにより、最適な凝固をサポートします。 | ||||
|
||||
「CelonENT」の主な仕様 |
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
セーロン社の概要 |
所在地: | Rheinstrasse 8, D-14513 Teltow / Berlin, Germany |
Managing Director: | Dr. K. Desinger |
設立: | 1999年 3月 |
資本金: | 111,606ユーロ(2003年12月末) |
売上高: | 3,593千ユーロ(2003年12月期) |
従業員数: | 33名(2003年12月末) |
事業内容: | バイポーラ電気メスを応用した穿刺焼灼用の針状プローブ・電源類の開発、製造 |
2004年10月1日より、オリンパス株式会社の医療事業は、オリンパスメディカルシステムズ株式会社として分社いたしました。
- 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
- 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
- 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。
本文の終わりです