オリンパスBMは、2004年9月1日に、オリンパス株式会社(代表取締役社長:菊川 剛)の100%子会社として発足し、オリンパスの生体材料事業を承継するとともに、将来の再生医療事業に向けた研究開発に取り組んでおります。同社の生体材料事業では、整形外科分野に骨補填材オスフェリオン(成分:β-リン酸三カルシウム)を製造販売しております。今回の事業譲り受けにより、骨補填材ボーンセラム(成分:ハイドロキシアパタイト)を商品ラインアップに加えて、整形外科分野の更なる事業強化と脳神経外科・形成外科分野へと事業拡大が図れるものと考えております。 |
|
住友大阪セメントは、新材料事業部にてナノ粒子技術を活用した透明機能性塗料、FPD向け機能性フィルムなどのナノ粒子材料の製造・販売をコア事業と位置付けて事業を進めております。今般、コア事業とのシナジー効果が期待できない骨補填材事業を譲渡することにより、ナノ粒子技術へ経営資源を集中投下し、より効率的な事業体制の構築を行うことができると考えております。 |
|
住友製薬は、医療用医薬品事業の基盤強化を進めるとともに、生体材料の事業の育成を図ってまいりましたが、厳しい事業環境下、単品での事業発展には一定の限界があり、同じ事業を営む企業との提携等も考えてまいりました。ボーンセラムは多様な成型体を有する骨補填材で、医療現場から高い評価をいただいており、オリンパスBMの製品とタイアップさせることで、本事業の拡大を図ることができると考えました。 |
|
こうした状況に鑑み、住友大阪セメントと住友製薬は、骨補填材事業の更なる発展のために、同事業を整形外科分野の医療機器メーカーへ営業譲渡するのが最良の選択と判断いたしました。 |
|
今回、こうした3社の認識が一致し、住友大阪セメントと住友製薬の同事業を、オリンパスBMに譲渡することが最も適切であるとの合意に至りました。 |
|