2005年 5月17日 | ||
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研究用マクロズーム顕微鏡「MVX10」 |
オリンパス株式会社(社長:菊川剛)は、研究用マクロズーム顕微鏡「MVX10」を国内で7月1日から販売いたします。当顕微鏡は、生命の個体発生のメカニズムなどを研究する発生生物学や、医療の研究分野に向けて開発されました。小動物の胎児から、メダカやゼブラフィッシュなどの胚までの幅広い観察範囲に対応しており、低倍率でも明るい蛍光画像を得ることが可能な高感度な顕微鏡です。 |
尚、「MVX10」は6月2日(木)~6月4日(土)仙台国際センターで開かれる「発生生物学会第38回大会(学会長 浅島 誠)」併設の展示会に出展いたします。 |
発売の概要 | |||||
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「MVX10」の主な特長 |
1. | 広い視野(低倍率)で明るい蛍光画像:最大直径55mm範囲の蛍光観察が可能 |
2. | 最長87mmの大きい作業空間※1を確保 |
3. | ズームレンズ搭載により任意の倍率設定が可能 |
4. | デジタルイメージング機器への対応 |
5. | 環境への配慮:鉛フリーのエコガラスを採用 |
※1 | 作業空間:対物レンズの先端から試料までの距離。 | |
市場導入の背景 |
従来、個体発生のメカニズムを解明するための基礎研究分野であった発生生物学は、その進展とともに再生医療などの、臨床に近い分野でも注目されるようになりました。研究の範囲が広がるのに伴い、使用される顕微鏡にもさまざまな機能が求められています。例えば、先端の研究分野では、細胞から組織、そして個体へと、観察する対象が多様化してきました。また、試料の任意の場所に蛍光色素を染色させ、それを光らせた観察画像をデジタルカメラで記録する「蛍光イメージング」の重要性が高まっています。そのような背景の中、(1)微弱な蛍光を高感度で検出できる (2)1台で小さい試料から厚みのある大きい試料まで対応できる (3)ひとつの試料を低倍率から高倍率までシームレスに観察できる、といった機能を持つ顕微鏡が望まれるようになりました。今回発売する「MVX10」は、このようなニーズに応えるために開発致しました。明るい蛍光画像を細部まで的確に捉え、正確に記録することができるようになり、生物・医学分野の研究におけるアプリケーションの可能性が飛躍的に広がります。 |
「MVX10」の主な特長の詳細 |
1. | 広い視野(低倍率)で明るい蛍光画像:最大直径55mm範囲の蛍光観察が可能 | ||||||
現在、蛍光観察用途で使われている実体顕微鏡には更に明るい画像が求められています。そこで「MVX10」では1軸光路※2を採用し、広い観察視野と高い開口数(NA)※3を達成しました。
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※2 | 1軸光路:参考資料をご覧下さい。 | |
※3 | 開口数(NA):Numerical Aperture:この数字が大きいほど、より多くの光をレンズに取り込むことができ、明るく高解像度な画像を得ることができる。 | |
2. | 最長87mmの大きい作業空間を確保 |
観察する試料によっては、厚みがあったり、ピンセットなどを使う作業が必要な場合があります。そのためにはある程度の作業空間が必要になります。「MVX10」は、低自家蛍光素材のみを採用し、高感度化を実現するための大口径のズームレンズを搭載したことで、実体顕微鏡と同等の作業空間と高レベルな蛍光検出を両立させました。 | |
3. | ズームレンズ搭載により任意の倍率設定が可能 |
0.63倍~6.3倍の10倍ズームを搭載しました。「MVX10」ではズーム全域で高い開口数を確保しているため、例えば小動物の脳の観察では、低倍(広い視野)で脳全体の蛍光発現の有無を確認し、更に高倍率で発現部分の神経細胞の形態を確認することができます。 | |
4. | デジタルイメージング機器への対応 |
デジタルカメラでの記録に最適化された光学系を採用。当社の顕微鏡デジタルカメラ「DP70」や「DP30BW」と組み合わせることにより、蛍光画像を細部まで正確に記録することができます。 | |
5. | 環境への配慮:鉛フリーのエコガラスを採用 |
当社で推進している環境基本計画に沿って、「MVX10」の対物レンズ、接眼レンズなどの新規開発ユニットには、鉛などの有害物質を含まないエコ素材を採用しています。 | |
研究用マクロズーム顕微鏡「MVX10」の主な仕様 |
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関連リンク | ||||||
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