2005年11月11日 | |||
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自動画像補正システム「ビジョンプレックス2プロセッサー」(右)と、
「ビジョンプレックス2カメラ」(補正データ撮影用) |
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、複数のプロジェクタ投影画像を組み合わせてシームレス(つなぎ目の無い)な高精細映像を表示できる自動画像補正システム「ビジョンプレックス2」の受注を2005年11月11日から国内外で開始します。 |
自動画像補正システム「ビジョンプレックス2」は、画像貼り合わせ専用のプロセッサーと制御用パソコン及び画像補正用カメラで構成されています。1台のプロセッサーに最大2台のプロジェクタを接続でき、複数のプロセッサーを繋いでプロジェクタ画像を貼り合わせることでシームレスな高精細画像の出力が可能です。 |
「ビジョンプレックス2」は、航空・交通管制システム、各種シミュレーション、デジタルシネマやアミューズメント系分野など、幅広い用途へ高精細画像を提供していきます。 |
※1UXGA: | ディスプレイ形式の一つ。有効画素数は192万画素 |
主な特長 | |
1. | 入出力映像の応答精度が向上(映像遅延1フレーム〔1/60秒〕以下) |
2. | 補正後の色再現性がさらに向上し、さらに高精細な画像表示を実現 |
3. | 高解像UXGAプロジェクタに対応 |
4. | ドーム型、アーチ型などの投影スクリーンへも全自動で補正が可能 |
主な特長の詳細 | |
1. | 入出力映像の応答精度の向上(映像遅延1フレーム〔1/60秒〕以下) |
当社の画像処理アルゴリズムの改良により入力映像(信号)と出力映像の応答精度を向上させ、映像遅延1フレーム〔1/60秒〕以下を実現(同期するモードにより異なる)。これにより高速応答精度を求められるフライトシミュレーションなどの機器への対応も可能となりました。 | |
2. | 補正後の色再現性がさらに向上し、さらに高精細な画像表示を実現 |
複数のプロジェクタを使うことで発生する位置ずれや、従来困難であった極端な高輝度・低輝度画像などの貼り合わせに対して補正精度を高めることで、さらに色再現性が向上しました。 | |
3. | 高解像UXGAプロジェクタに対応 |
従来の対応プロジェクタの画面解像度はSXGA(1280×1024 pixel)まででしたが、高解像のUXGA(1,600×1,200pixel)のプロジェクタまで対応可能となりました。また、LCD,DLPといったプロジェクタの種類を問わず※2、大画面高精細ディスプレイシステムを構築することができ、市販プロジェクタ単独では到達できない超高画質の映像世界を実現可能としました。 |
※2 | 一部対応できない機種あり |
4. | ドーム型、アーチ型などの投影スクリーンへも全自動で補正が可能 |
投影するスクリーンの形がドーム型、アーチ型などの曲面であっても、適切に画像を貼り合わせられます。また通常、輝度・色調整は手動で行いますが、ビジョンプレックス2では専用機材を用いて全自動で処理することが出来ます。 |
「ビジョンプレックス2」による自動画像補正の流れ | |
1. | 心臓部である「ビジョンプレックス2プロセッサー」によりテストチャートを投影 |
2. | テストチャートを「ビジョンプレックス2カメラ」(画像補正用カメラ)で撮影 |
3. | 制御用パソコンで撮影画像をもとに各プロジェクタの位置、ゆがみ、明るさ、色合いといった特性を分析し、補正データを算出 |
4. | 算出された補正データを「ビジョンプレックス2プロセッサー」へと転送 |
5. | 補正データをもとに、入力映像信号を各プロジェクタの特性に合わせた画像へと変換
以上より、プロジェクタから出力されたデータは、スクリーン上にムラのない均一な映像として映し出されます。 入力データに補正データをフィードバックしますが、プロジェクタ自体は調整が不要なため、プロジェクタに依存しないシステムを構築することが可能です。 |
自動画像補正システム「ビジョンプレックス2」とディスプレイ(イメージ) |
主な仕様 |
ビジョンプレックス2プロセッサー | ||||||||||||
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ビジョンプレックス2カメラ | ||||||||
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※ | 黒画質向上のためには、別途光学調整用遮光板が必要になります。 |
※※ | 補正は全自動ですがシステムインストールまでの前準備が必要です。詳しくは担当者までお問合せ下さい。 |
※※※ | ユーザーのニーズにより多様な組み合わせが可能です。上記はキーコンポーネントのみの掲載です。 |
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