2006年3月28日 | ||
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【高級実体顕微鏡シリーズ「SZX16」(左)「SZX10」(右)】 |
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、光学性能を追求した高級実体顕微鏡システム「SZX16/ SZX10」の2シリーズを4月25日から国内で発売します。世界最高のズーム比(16.4倍)*1と実体顕微鏡最大の開口数(NA)*2、そして使いやすさを実現した同実体顕微鏡シリーズは、蛍光観察などを行う生物の研究分野や、工業の最先端の研究・開発・品質管理を行う分野に向けて開発されました。 |
尚、「SZX16/10」は3月28日(火)~3月30日(木)群馬県民会館 前橋商工会議所で開かれる「日本生理学会第83回大会(学会長 小澤瀞司)」併設の展示会に出展いたします。 |
※1 | 2006年3月末時点、実体顕微鏡の分野において。オリンパス調べ。 | |
※2 | 開口数(NA):Numerical Aperture:この数字が大きいほどより多くの光をレンズに取り込むことができ、明るく高解像な画像を得ることができる。 | |
発売の概要 | ||||||
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「SZX16/SZX10」の主な特長 | ||
1. | 世界最高のズーム比16.4倍と実体顕微鏡最大の開口数(NA)を実現 | |
2. | 高い解像力と深い体感焦点深度*3を両立:明るくクリアな観察画像 | |
3. | トータルシステムとしての操作性と疲労軽減を徹底追求 | |
4. | 明るくムラのない蛍光観察を実現 | |
5. | 環境への配慮 | |
※3 | 実際の観察時に体感できる焦点深度を指す。 | |
市場導入の背景 |
近年のバイオ・工業分野の技術進歩は目覚ましく、これらの市場における顕微鏡の重要性は高まる一方です。例えば生物学の分野では、実体顕微鏡を使った生体サンプルの観察、スクリーニングや、マニピレーション、インジェクションといった標本操作などが盛んに行われています。また工業分野でも、研究・開発・品質管理のさまざまな場面で幅広い用途で使われています。今回発売する「SZX16/SZX10」は、独自の新光学系を搭載し、ルーチン作業はもちろんのこと、これらの最先端の研究分野までサポートします。
また、実体顕微鏡の各種アプリケーションに対応したデジタルカメラ(別売)も各種用意しており、あらゆるデジタル画像記録・解析のニーズに対応します。 |
「SZX16/SZX10」の主な特長の詳細 | ||
1. | 世界最高のズーム比16.4倍と実体顕微鏡最大の開口数(NA)を実現 | |
「SZX16」は「SDF対物レンズ」*4を含む新開発の光学系を搭載し、世界最高の16.4倍のズーム比と実体顕微鏡最大の開口数(NA)を実現しました。総合倍率2.1倍から最高690倍までの観察が1台で可能です。また、新光学系は色再現に優れた「アポクロマートレンズシステム」を標準で採用しています。 | ||
SDF(Super Depth of Focus)対物レンズ: | 高開口数(NA)と長いWD(Working Distance:作業空間)を両立した新設計対物レンズシリーズ。 | |
2. | 高い解像力と深い体感焦点深度を両立:明るくクリアな観察画像 |
独自の「マルチカラーアスフリー光学設計」により像の見え方に影響を及ぼしてしまう収差を排除しました。これにより高解像力と深い体感焦点深度を両立させ、従来の実体顕微鏡を遥かに超えるクリアな観察像を実現しました。 | |
3. | トータルシステムとしての操作性と疲労軽減を徹底追求 |
作業効率に配慮し、各種操作部の形状や位置を見直しました。また作業がしやすい厚さ41mmの薄型透過照明架台を採用するなど、透過照明架台のデザインを一新しました。
さらに、「SZX16/SZX10」は人間工学的に最適な眼の位置で観察できるように、三眼鏡筒の輻輳角(ふくそうかく:写真を参照ください)を最適化しました。これにより、長時間観察での疲労が軽減されます。 |
輻輳角:右眼と左眼の視線が作る角度のこと | |||
4. | 明るくムラのない蛍光観察を実現 | |
新設計の落射照明装置により「SZX16」の蛍光検出感度が大幅に向上しました。これにより微弱な蛍光も観察できます。さらに、低倍から高倍まで全視野でムラのない照明を実現しました。 | ||
5. | 環境への配慮 | |
オリンパスでは、製品が「環境にとって高性能であること」を重視しており、環境に配慮した製品の創出に取り組んでいます。「SZX16/SZX10」の新規設計製品も環境に配慮し、鉛、6価クロムやカドミウムなどの有害物質を排除しました。 | ||
「SZX16/10の」主な仕様 |
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