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2006年4月27日

オリンパス、高精細・高感度画像の高速取り込みを実現
顕微鏡用デジタルカメラ「DP71」新発売

~140万画素の高解像画像をリアルタイムで表示可能~

当社システム生物顕微鏡「BX51」とのシステム構成例  当社システム工業顕微鏡「MX61」とのシステム構成例

当社システム生物顕微鏡「BX51」とのシステム構成例

当社システム工業顕微鏡「MX61」とのシステム構成例

顕微鏡用デジタルカメラ「DP71」

オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、高精細・高感度画像を高速で取り込むことができる顕微鏡用カラーデジタルカメラ「DP71」を5月8日から国内で発売します。「DP71」は生物研究・医療分野から産業分野までの幅広い用途に対応し、140万画素(1360×1024ピクセル)の画像をスムーズに表示すると共に、1250万画素(4080×3072ピクセル)の高解像画像を高速で取り込むことができます。微弱な蛍光撮影を行う生物研究分野や、複数の人で組織標本を観察しながらカンファレンスを行う医療分野、電子部品や金属組織を観察する産業分野をターゲットに販売していきます。

なお、顕微鏡用デジタルカメラ「DP71」は4月30日(日)から5月2日(火)まで開かれる「第95回日本病理学会総会」(学会長:坂本穆彦教授 京王プラザホテル/東京都新宿区)と、6月7日(水)から6月9日(金)まで開かれる「光ナノテクフェア2006」(パシフィコ横浜/神奈川県横浜市)に出展します。

発売の概要

製品名 発売日
顕微鏡用デジタルカメラ「DP71」 2006年5月8日

主な特長の概要

  1. 高速で画像処理が行えるハードウエアの搭載により、高精細・高感度画像の高速取り込みが可能
  2. リアルタイム表示の画質を「標準」、「中画質」、「高画質」の3モードから選択可能
    • 標準モード:高精細画像の表示スピードが速く、タイムラグのないスムーズな操作が可能
    • 高画質モード:暗いサンプルでも高解像・高画質な画像表示が可能
  3. 「カスタムグレースケールモード」の搭載により、蛍光モノクロ画像をより高感度で取り込み可能
  4. コントローラの小型化により、省スペースを実現

市場導入の背景

観察画像の表示や撮影が簡単に行える顕微鏡用デジタルカメラは、さまざまな分野の顕微鏡で活用され、普及が進んでいます。例えば生物の研究分野では、細胞の特定の部位を蛍光試薬で染色する蛍光観察での画像記録、また、医療分野においては、組織標本をモニタに映し出し、複数の人で観察・記録をするカンファレンス、そして、産業分野ではLSI(集積回路)など、最先端半導体の微細パターンの観察や、材料研究での金属組織の観察などに使われています。今回発売する顕微鏡用デジタルカメラ「DP71」は、様々な分野のニーズに合わせて開発され、高解像でのリアルタイム表示、高精細・高感度画像の高速取り込みを実現しました。

主な特長の詳細

  1. 高速で画像処理が行えるハードウエアの搭載により、高精細・高感度画像の高速取り込みが可能

    145万画素CCDを縦・横各3回の計9回ずらして画像を取り込むことにより、最大記録画像サイズ4080×3072、1250万画素相当の高解像度画像を撮影することが可能です。CCDのノイズを低減する冷却機構と併せ、感度を最大ISO1600相当まで上げることが可能なので、微弱な蛍光の標本でも、少ないノイズで鮮明に撮影することができます。また、高速で画像処理が行えるハードウエアを搭載しているので、1250万画素相当の高解像画像も約3秒で取り込むことが可能です。

  2. リアルタイム表示の画質を「標準」、「中画質」、「高画質」の3モードから選択可能

    140万画素(1360×1024ピクセル)の高解像画像をリアルタイムで表示ができます。画質は「標準」(4~15フレーム/秒)、「中画質」(2~15フレーム/秒)、「高画質」(0.7~15フレーム/秒)の3モードから選択できます。

    • 標準モード:高解像画像の表示スピードが速く、タイムラグのないスムーズな操作が可能

      「標準モード」では140万画素の高解像画像を15フレーム/秒(従来比:約3倍※1)で表示することが可能です。例えば病理標本を大型モニタに映して組織や細胞を観察する場合も、タイムラグのないスムーズな操作が行えます。

      ※1 従来機「DP70」は130万画素(1284×1024ピクセル)で約5フレーム/秒
    • 高画質モード:暗いサンプルでも高解像・高画質な画像表示が可能

      「高画質モード」では微弱な蛍光観察を行う際も、実撮影に近いきれいな画像が表示できます。

  3. 「カスタムグレースケールモード」の搭載により、蛍光モノクロ画像をより高感度で取り込み可能

    カラーデジタルカメラでモノクロ撮影を行う際、従来は色によって露出時間が長くなってしまう場合がありました。「DP71」はオリンパス独自の「カスタムグレースケールモード」の搭載により、色に関係なく、今までのモノクロ撮影に比べ露出時間が短く、蛍光サンプルの褪色を抑えることにも役立ちます。

  4. コントローラの小型化により、省スペースを実現

    ハーフサイズのPCIボードを採用することにより、コントローラの小型化(従来体積比:約25%※2)を実現しました。コンパクトなスリムタワーの形状なので、机上スペースを有効に利用できます。

    ※2 従来機「DP70」との比較

「DP71」の主な仕様

項目 仕様
カメラ方式 単板カラーCCD画素シフト方式 冷却: ペルチェ冷却(最大 室温-10ºC)
撮像素子 サイズ: 2/3型 有効画素: 145万画素スキャン方式: プログレッシブスキャン方式
カメラマウント Cマウント
感度(ISO相当) 200/400/800/1600
記録画素数 4080×3072 / 2040×1536 / 1360×1024 / 680×512/ 680×510(ビニング2x2) / 340×250(ビニング4x4)
量子化 RGB各12bit
測光範囲 30%、1%、0.1%(測光範囲は自由に移動可能)
露出制御 モード:オート/SFLオート/マニュアル
AEロック機能:有り 露出補正:±2.0EV 1/3EVステップ
露出時間 1/44,000s ~ 60s
画像積算 モード: 加算/平均 積算数: 最大64回
画像回転 上下反転/ 左右反転/ 180度回転
ホワイトバランス 領域指定オート / 全領域指定オート/ マニュアル
ブラックバランス 領域指定オート /全領域指定オート / マニュアル
カラーモード カラー / 標準モノクロ / カスタムグレースケール
ライブ表示速度 最大15フレーム/ 秒(表示サイズ: 1360×1024)
画像転送時間 約3秒(最大解像時4080x3072)
インターバル撮影 インターバル時間: 1s~24h59m59s 撮影枚数: 3000枚
外部トリガ 入力: イベントトリガ入力 出力:トリガ出力、オープンディレイあり(0~2s、10msステップ)
画像フォーマット TIFF(24bit/48bit) /JPEG / BMP / PICT / AVI / MPEG-1
インターフェース 専用PCIバスI/F
搭載OS Windows XP professional SP2 日本語版
寸法・質量 カメラヘッド: 112mm(Ø)×87.8mm(H) 質量: 1,150g
コントローラ: 87.5mm(W)×308(H)×358(D)mm 質量: 6.4kg
カメラケーブル:2.8m、外部トリガーケーブル:0.2m
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