参考資料
免疫検査について
人の健康状態の把握、病気の原因、進行具合、治療効果を客観的にとらえるために使われるのが「臨床検査」です。その臨床検査は、大きく2つに分類されます。一つは、心電図測定や血圧測定、内視鏡検査、脳波測定などのように、身体から直接情報を得る「生理検査」、もう一つは、血液や尿、便、髄液などのような身体から取り出したものから情報を得る「検体検査」です。検体検査には、健康診断等に代表される「生化学検査」、血液型の判定に代表される「輸血検査」等があり、当社が本格参入する「免疫検査」もこの検体検査の一種です。
免疫検査は、抗原と抗体の反応を利用して病気の診断や病態を調べる検査です。体内にウイルスや細菌(=抗原)が進入すると、抗原を溶解・中和して生体を防御するために、その抗原に特異的に結合するタンパク質(=抗体)が血中に作られます。また、がんや心臓疾患の場合には、ある特殊なタンパク質が作られ血中に流出することもあります。抗体と抗原は、いわば鍵と錠のような関係にあり、免疫検査は、血中の抗原やそれに対する抗体の濃度などを測定して、がんや甲状腺疾患、不妊症、心臓疾患などを調べるものです。
当社の臨床診断検査事業の歴史
1969年 | 自動生化学分析装置のプロトタイプを開発 |
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1971年 | 生化学自動分析装置「ACA-III」を開発、臨床診断検査事業に参入 |
1974年 | 日本赤十字社へ献血者用生化学分析装置を納入 |
1975年 | 初の海外展開として、台湾市場へ参入 |
1976年 | 世界初の自動電気泳動装置「AES」開発 |
1977年 | 分析機事業部が発足 |
1978年 | 三島オリンパス(株)設立 |
1979年 | 欧州市場に参入 |
1982年 | 北米市場に参入 |
1984年 | 全自動輸血検査装置「PK7000」を発売、日本赤十字社へ納入 |
1989年 | Human社買収(現 Olympus Life and Material Science Europa社) |
1996年 | 生化学自動分析装置「AU600」発売 |
1998年 | 生化学自動分析装置「AU400」発売 |
2001年 | カード式自動輸血検査装置「ID-Gel Station」発売 |
2003年 | Streamline社買収(現 Olympus Diagnostica Lab-automation社) |
2005年 | Advalytix社買収 |
※当社ホームページ「オリンパスストーリー・分析機の歴史」でもご紹介しています。
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