2007年7月18日
高画質で2.0mmの近接観察とNBI観察を実現
「VISERA鼻咽喉ビデオスコープ OLYMPUS ENF TYPE VT2」発売
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、鼻腔、咽頭、喉頭の観察や各種処置具との組み合わせによる組織採取や異物回収などを目的に、高画質で2.0mmの近接観察とNBI観察※1を実現した処置用ビデオスコープ「VISERA鼻咽喉ビデオスコープ OLYMPUS ENF TYPE VT2」(以下、「ENF-VT2」)を7月24日から国内で販売を開始し、順次、欧米やアジア等、全世界で販売いたします。
※1 | NBIはNarrow Band Imagingの略。血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長(390~445nm / 530~550nm)の光を照射することにより、粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様が強調表示される特殊光観察。内視鏡統合ビデオシステム「VISERA Pro(ビセラ・プロ)システム」との組み合わせで使用可能(国内)。 |
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発売の概要(国内)
販売名 | 発売時期 |
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VISERA鼻咽喉ビデオスコープ OLYMPUS ENF TYPE VT2 | 2007年7月24日 |
主な特長の概要
- 高画質で2.0mmの近接観察とNBI観察を実現
- 高周波の治療に対応
- 多彩な処置具のラインナップ
市場導入の背景
検査や処置が可能な内視鏡は、QOL向上につながることから、消化管、気管支、泌尿器、婦人科など幅広い分野で使用されています。耳鼻咽喉科においても、鼻腔、咽頭、喉頭の観察や治療を目的に外来検査を中心に大学病院から開業医まで広く普及するに至っております。また、中・下咽頭がんなどの早期発見を目的に、粘膜の微細な変異を高い精度で捉えるNBI観察が普及しつつあります。
このたび、NBI観察に加え精密診断を目的とした近接観察や組織採取が可能な処置用ビデオスコープのニーズに応えるために「ENF-VT2」を開発しました。同製品は、高解像CCD(固体撮像素子)とより深い観察深度を持つ光学系の採用により、至近距離(2.0mm)で高画質での観察とNBI観察を実現し、さらに内径2.0mmのチャンネル(鉗子挿通用管路)を装備することで、各種処置具との組み合わせにより組織採取、異物回収や高周波、レーザーなどの治療にも対応しています。
当社は、1998年に耳鼻咽喉科用ビデオスコープを販売して以来、市場ニーズである「高画質」と「低侵襲」を追求して参りました。これに、特殊光観察のNBIを加えることで、更なる診断性能の向上に貢献していきます。
主な特長の詳細
1.高画質で2.0mmの近接観察とNBI観察を実現より深い観察深度を持つ光学系を採用することで、至近距離(2.0mm)でズーム機能を使用せずに高画質での観察を実現し、粘膜の微細な変異を高い精度で捉えます。さらに、NBI観察との組み合わせにより粘膜表層の毛細血管が色調の違いとして表示されることで精密診断をサポートします。
標準の観察距離での通常光画像 | 近接した時の通常光画像 |
標準の観察距離でのNBI画像 | 近接した時のNBI画像 |
写真提供:川崎市立川崎病院 耳鼻咽喉科部長 佐藤 靖夫先生 |
高周波処置具との組み合わせにおいても、ノイズ発生を防ぎクリアな画像を実現します。
3.多彩な処置具のラインアップ内径2.0mmのチャンネルを装備し、粘液の吸引を始め、組織採取や異物回収、高周波やレーザーなど多彩な処置具との組み合わせが可能です。
主な仕様
項目 | 仕様 |
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視野角 | 90° |
観察深度 | 2.0~40mm |
先端部外径 | φ4.8mm |
挿入部外径 | φ4.9mm |
鉗子チャンネル径 | φ2.0mm |
有効長 | 365mm |
湾曲角 | UP / DOWN 130° / 130° |
レーザー対応 / 高周波対応 |
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