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2007年8月8日

オリンパス、内視鏡リーディングカンパニーとして盤石な体制構築へ
世界最先端の超精密加工技術を備えた「会津オリンパス」を拡張

オリンパスは、主幹事業の一つである内視鏡事業の更なる飛躍を目指して、オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌治人)の子会社で内視鏡製造拠点の会津オリンパス株式会社(社長:斎藤隆、福島県会津若松市)に2007年10月着工、2010年12月竣工予定で新しい工場棟2棟を建設します。
会津オリンパスは、今後、ますます高付加価値化が求められる内視鏡の製造拠点として、永年培った製造ノウハウと超精密加工技術に最新の製造設備を融合させ、オンリーワンの技術を持つ世界No.1の内視鏡製造拠点を目指します。

背景

近年、高齢化が進み、身体にやさしい医療機器に対するニーズがますます高まってきています。また、医療機関側では、早期発見・早期治療、医療の効率化が求められています。観察に加えて、処置、治療も可能な内視鏡は、そのような医療現場において欠かすことができない医療機器として全世界に普及してきました。内視鏡は、患者さんの痛みをより軽減し、早期発見・早期治療を実現するために、細径化・高付加価値化が求められています。

こうしたニーズを受け、会津オリンパスは1970年の設立以来、内視鏡製造拠点として35年以上にわたって培ってきた製造ノウハウをいかして、最近では、高精細なハイビジョン内視鏡、特殊光観察が可能な内視鏡、気管支や鼻咽喉・膀胱・尿管・子宮・脳室といった様々な部位で使用される細経内視鏡などの「新しい価値の提案」に応えてきました。

内視鏡は使い捨ての機器が多い医療機器の中でも、繰り返し使用される珍しい医療機器です。それ故、最高レベルの品質と究極の超精密技術が要求されます。会津オリンパスでは、診る部位や仕様、使われる国によって異なる150種類以上もの内視鏡を製造しており、中には、直径0.25mmのレンズ加工を必要とする直径0.5mmの内視鏡もあります。それらを実現するためには、特殊な微小部品を作る「加工機械技術」と機械では出来ない微細な組み立て作業を可能にする「匠の技」が必要です。会津オリンパスでは、前者は150種類以上に及ぶ内視鏡製造に必要な特殊な部品加工を自動で行える複合加工機を導入し、後者においては独自の人材育成に注力し、熟練した匠の技能の継承に取り組んでいます。

このたび約200億円を投資して新棟2棟を建設することで、更なる製造技術のレベルアップを図るとともに、今後の内視鏡の増産・ラインアップ増大への対応のほか、開発サイドと源流からの品質の作り込みを強化してコスト競争力を高めて、今まで以上に世界の内視鏡医療への貢献を目指していきます。

なお、新棟ではBCPを考慮した免震構造となっており、建築的被害が設備機能の維持に影響しないよう安全性を確保します。さらに、竪型蓄熱槽(容量2,000t)や屋上・壁面設置太陽光発電などを導入し、環境的な配慮も積極的に行っています。

※Business Continuity Planning: 緊急事態が発生するケースを想定し、事前に管理策を策定し、緊急事態が発生した場合は、その管理策を支障なく実施すること。

新棟の概要

所 在 地 : 福島県会津若松市門田町大字飯寺字村西500
延床面積 : 約48,000m2
(新棟部分のみ。既存棟を含めた全ての延床面積は約52,000m2
施    設 : 工場棟(2棟)
工期(予定) : 着工:2007年10月、竣工:2010年12月
総 工 費 : 約200億円

(ご参考)会津オリンパス株式会社の歴史

1970年 : オリンパス光学工業株式会社(現オリンパス株式会社)の関連会社として創立
1971年 : ファイバースコープ生産開始
1985年 : 北会津工場の設立
1989年 : ビデオスコープ生産開始
1995年 : ISO9001認証取得
1998年 : ISO14001認証取得
2002年 : ハイビジョン内視鏡生産開始
2004年 : 外科系・極細内視鏡生産開始

 

外観(完成予想図) 外観(完成予想図)
外観(完成予想図)
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