2007年9月18日
オリンパスメディカルシステムズ
高画質の小腸用カプセル内視鏡システムを米国で発売
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、高画質の小腸用カプセル内視鏡システム「OLYMPUS CAPSULE ENDOSCOPE SYSTEM (愛称:Endo Capsule)」を10月上旬から米国で発売します。当社は、本製品を欧州などで2005年10月から販売を開始し、日本においては現在薬事申請中です。
今後もカプセル内視鏡、小腸用内視鏡や内視鏡用処置具のラインアップ化により、小腸疾患の診断・処置治療の効率アップを追及し、医療の確実性向上に貢献していきます。
発売の背景
当社は、安全・安心・高効率の診断・治療機器の提供によって、医療の質の向上に貢献することを目指しています。1990年代初頭から、マイクロマシン・ナノテクノロジーなどの先進技術を活かし、将来技術の1つとしてカプセル内視鏡の開発に取り組んでまいりました。
2004年12月には、創立85周年記念 オリンパス テクノロジーフェアにおいてカプセル内視鏡の基本技術をはじめいくつかの将来技術も展示しました。そこでは、内視鏡メーカーによって開発されたカプセル内視鏡の実用化へ高い期待が寄せられました。
そして、従来の内視鏡では挿入が困難であった小腸を対象にしたカプセル内視鏡を、2005年10月に欧州などで販売開始し、このたび北米でも発売することになりました。当社が得意とする高画質化とマイクロマシンの技術により、他の診断機器では観察が難しい小腸疾患の低侵襲診断をサポートします。
当社は、小腸領域の内視鏡診断から治療までの支援を総合的な価値提供を目指すシステムブランド「EnteroPro(エンテロプロ)」のもと実施していきます。小腸領域において診断を目的とするカプセル内視鏡、さらに診断・治療を目的としたシングルバルーン小腸内視鏡システムや、内視鏡用処置具の技術を更に発展させて、小腸疾患の診断・処置治療の効率アップを追及し、医療の確実性向上に貢献していきます。
主な特長
1.内視鏡で確立した画像技術に基づいた高画質を実現
1)自動調光機能
- 従来の内視鏡技術を活かして、ハレーション*1の少ない最適な観察画像を実現する自動調光機能を搭載
*1 | ハレーション:強い光による写真のぼやけ現象 |
---|
2)最新のマイクロマシン技術により小型化(外径:11mm、長さ:26mm)を実現
- 鮮明な画像を実現する高感度、高解像CCDを搭載
- 最適な観察視野を実現する被写界深度(0-20mm )*2
- 常にクリアな観察視野を実現する6つの白色LEDを搭載
- 毎秒2コマの画像をカプセル内視鏡本体からアンテナユニットを通じて受信装置に送信し、8時間程度*2の画像取得が可能
*2 | 当社測定方法による。 |
---|
3)構造強調機能
- 画像再生時の構造強調機能により、微小な粘膜構造の観察を支援します。
2.世界初*3のリアルタイム観察を実現:信頼性を高める効率的な検査をサポート
|
ビュワー |
- 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
- 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
- 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。
本文の終わりです