2007年9月20日
7月14日は「内視(ないし)鏡の日」
「内視鏡検査に関する意識アンケート」調査結果
~全国20才以上の男女9,493名からご回答~
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人、以下オリンパス)は、7月14日の「内視鏡の日」※に合わせて、内視鏡検査に対するイメージや意識を調査する「内視鏡検査に関する意識アンケート」を昨年に引き続き実施しました。全国の20才以上の男女を対象に2007年7月14日から8月20日まで実施し、9,493名の多数の方からのご回答を頂きました。
オリンパスは世界を代表する内視鏡メーカーとして、胃や大腸などの定期検診等で馴染み深くなった内視鏡検査について、国民の皆様により一層のご理解促進を図り、積極的に検査を受診頂くことで健康チェックに役立てて頂きたいと考えております。このような意識調査を今後も継続的に行い、内視鏡検査を含めた胃・大腸がん検診の重要性について、国民の皆様に有益な情報提供する際に活かしてまいります。
※ | 日本記念日協会より、(財)内視鏡医学研究振興財団が2006年7月に認定を受けました。 |
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調査概要
対象: | 全国20才以上の男女 |
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方法: | インターネット調査
オリンパス運営の健康応援ポータルサイト「おなかの健康ドットコム」上で実施 (http://www.onaka-kenko.com/) |
期間: | 2007年7月14日~8月20日(前年:2006年7月14日~8月20日) |
回答者数: | 9,493名(前年:7,452名) |
調査結果の概要
上部消化管内視鏡(食道・胃・十二指腸)検査を受けたことがある人は全体の41%だが、年代が上がるに従ってその割合も増え,リスク世代の40代以上で受けたことがある人は54%であった。一方、検査を受けたことがない人は全体の59%で、その内、今後も受けようと思わない人が75%に上り、その理由は、「自覚症状がない」41%、「苦しそうで抵抗感がある」25%、「どの病院で受けたら良いか分からない」12%の順であった。
大腸内視鏡検査を受けたことがある人は全体の22%だが、リスク世代の40代以上で受けたことがある人は31%であった。一方、検査を受けたことがない人は全体の78%で、その内、今後も受けようと思わない人が75%に上り、その理由は、「自覚症状がない」34%、「苦しそうで抵抗感がある」19%、「はずかしい」15%の順であった。
内視鏡検査の印象については、「苦しい」「怖い」等のネガティブイメージが60%を占める一方で、「病気が早期発見できる」「検査結果が信用できる」等のポジティブイメージも39%に上った。リスク世代の40代以上においては、44%がポジティブなイメージであった。
大腸がん検診(便潜血検査)を受けたことがある人は全体の43%。リスク世代の40代以上から顕著に多くなり、40代以上で受けたことがある人は61%に上った。
早期がんの場合には自覚症状がないことを認知している人は全体の80% にのぼった。また早期がんであれば開腹せずに内視鏡で処置ができることも全体の73%に認知されている。
「アンケート結果では、がんリスク世代でも上部消化管内視鏡検査の経験者は2人に1人で、大腸内視鏡検査の経験者は3人に1人でまだまだ少ない印象があります。上部消化管・大腸内視鏡検査を受けない方が理由の一番に[自覚症状がない]ことをあげていますが、胃・大腸がんは進行するまでほとんど自覚症状がありませんので、大きな誤解です。胃がんや大腸がんは早期に発見できれば内視鏡で治療することができますが、ある程度進行した場合は大掛かりな手術になってしまいます。早期発見の手段は、検診や内視鏡による精密検査しかありませんので、定期的な受診を心がけましょう。また、内視鏡検査は全体的に[苦しい][怖い]というネガティブイメージを持つ方が多く、上部消化管・大腸内視鏡検査を受けない人が2番目の理由として「苦しそうで抵抗感がある」ことを理由にあげておりますが、これらの不安も持っていただく必要はないかと思います。医師の検査技術が向上していると同時に、内視鏡も細径化や高画質化などにより進歩し、施設によっては事前に軽い鎮静・鎮痛剤を用いる場合もありますので、内視鏡検査を受ける方の苦痛はかなり軽減されています。検査を一度ご経験されると「何のことは無い」と思われる方が大多数だと思いますので、特にがんリスク世代の40歳以上で検査未経験の方は一度内視鏡検査を受けてみてください。
調査結果の詳細
Q)これまで上部消化管内視鏡検査を受けたことがありますか?
受診経験者は全体の41%。リスク世代と言われている年代の受診経験者の割合は40代が41%、50代が59% 、60代が72%、70歳以上では79%となっている。
40代までは「自覚症状」が理由の一番であるが、50歳以上では「健康診断の再検査」が一番の理由となっている。
自覚症状がなくても30代以上は各年代一定数(10%~20%程度)が人間ドックで受診している。
受診未経験者のうち、今後内視鏡検査を受診しようと考えている人は、全体の27% にとどまっている。
各年代で「自覚症状がない」を理由の一番としてあげている。
2番目の理由として「苦しそうで抵抗感がある」があげられているが、「どの病院で受けたらよいかわからない」や「他の検査方法を選択する」も理由として多くあげている。
受診経験者は全体の22%。リスク世代と言われている年代の受診経験者の割合は40代が23%、50代が34%、60代が49%、70歳以上が60%となっている。
20代~40代では「自覚症状」が理由の一番であるが、50歳以上では「健康診断の再検査」が理由の一番となっている。
各年代とも自覚症状がなくても一定数(10~15%程度)が人間ドックで受診している。
受診未経験者の25%しか今後の受診を考えておらず、リスク世代と言われている40歳以上でも大半が今後の受診を考えていない。
全年代にわたり「自覚症状がない」を理由の一番としてあげている。
「苦しそうで抵抗感がある」という理由をあげる人が多いほか、年代が下がるにしたがって「はずかしい」という人も多い。
全体の53%に認知されている。
「苦しい」「怖い」といった印象が多く、ネガティブイメージが60%を占める。
「病気が早期発見できる」といった有用性も理解されているが、ポジティブイメージは39%にとどまる。
全体の43% が大腸がんの一次検診である便潜血検査の受診経験がある。
20代~30代の受診経験者は少ないが、大腸がんのリスク世代と言われている40歳以上の大半が受診を経験している。
全体の80%に早期がんは自覚症状がないことが認知されている。
認知はされているものの、上部消化管内視鏡、大腸内視鏡検査を受けない理由の一番として「自覚症状がない」があげられている。
全体の74% に早期がんであれば内視鏡で処置ができる場合もあることが認知されている。
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