2007年11月20日
2008年2月13日修正
肺がんやアスベストによる悪性中皮腫などの観察や診断を目的に
効率的な胸腔鏡検査をサポート
「EVIS LUCERA 細径胸腔ビデオスコープ
OLYMPUS LTF TYPE 260」発売
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、肺がんやアスベスト(石綿)による悪性中皮腫などの観察や診断を目的に、効率的な胸腔鏡検査※1をサポートするために「EVIS LUCERA細径胸腔ビデオスコープ OLYMPUS LTF TYPE 260」を4月3日※5から国内で発売します。同製品は、オートクレーブ滅菌※2への対応に加え、狭い胸腔内で優れた操作性とオリエンテーションを実現し、内径2.8mmの鉗子挿通用管路を装備することで多彩な処置が可能です。また、当社製の気管支ビデオスコープの本体システム※3と接続が可能なため、気管支鏡検査と胸腔鏡検査を同じシステムで使用できます。
※1 | 肋間を小切開して胸腔内に内視鏡を挿入し、胸腔の観察や胸膜組織を採取する検査。 |
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※2 | 高圧、高温の蒸気を利用して全ての微生物を殺滅、除去する滅菌手段のこと。 |
※3 | EVISプロセッサ-:CV-200/240/260/260SL。 |
発売の概要
販売名 | 発売時期 |
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EVIS LUCERA細径胸腔ビデオスコープ
OLYMPUS LTF TYPE 260 |
2008年4月3日※5 |
主な特長の概要
- より幅広い滅菌手段に対応
- 優れた操作性を実現
- 狭い胸腔内で優れたオリエンテーションを実現
- 多彩な処置に対応する内径2.8mmの鉗子挿通用管路を装備
市場導入の背景
近年、高齢化に伴う肺がんやアスベスト(石綿)による悪性中皮腫などの胸膜疾患の増加がクローズアップされています。これに対して、胸水(胸腔内に貯まる水)の吸引や組織採取など胸腔鏡による病理学的診断の有効性が広く報告されています。このような背景から、より簡便な胸腔鏡検査による観察・診断・処置に対する需要が高まっています。
このたび開発した、「EVIS LUCERA細径胸腔ビデオスコープ OLYMPUS LTF TYPE 260」は、医師にとって使い慣れた気管支ビデオスコープと同じ操作形状に加え、挿入部の先端湾曲機能により狭い胸腔内で優れた操作性やオリエンテーションを実現しています。また、医療現場で広く利用されているオートクレーブ滅菌への対応や多彩な処置に対応する内径2.8mmの鉗子挿通用管路の装備などにより、効率的な胸腔鏡検査をサポートします。
当社は呼吸器疾患などの診断・治療をサポートするために、経気管支的にアプローチする気管支鏡、超音波内視鏡、各種処置具、経皮的にアプローチする胸腔鏡検査や胸腔鏡下外科手術に対応した機器など、幅広い商品ラインアップの提供により肺疾患を取り巻く医療現場のニーズに応えていきます。
主な特長の詳細
1.より幅広い滅菌手段に対応
EOG(エチレンオキサイドガス)滅菌に加えて、医療現場で広く利用されているオートクレーブ滅菌にも対応し、ニーズに応じた幅広い滅菌手段に対応しています。
2.優れた操作性を実現
長年のノウハウが蓄積された当社製気管支ビデオスコープの操作部と同様のグリップデザイン、スイッチ類の配置を施しているため、当社製気管支ビデオスコープを使用する医師は、同様な操作で検査を行えます。
3.狭い胸腔内で優れたオリエンテーションを実現
挿入部の先端湾曲機能により、狭い胸腔内で優れたオリエンテーションを実現します。
4.多彩な処置に対応する内径2.8mmの鉗子挿通用管路を装備
内径2.8mmの鉗子挿通用管路の装備により、組織採取に加え直視下での胸水(胸腔内に貯まった水)の吸引などにも適しています。
主な仕様
光学系 | 視野角度 | 120° |
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視野方向 | 0°(直視) | |
観察深度 | 3~100mm | |
挿入部 | 先端部外径 | 6.9mm |
挿入部外径 | 7.0mm | |
有効長 | 270mm | |
鉗子チャンネル | チャンネル径 | 2.8mm |
湾曲部 | 湾曲角度 | UP 160°/DOWN 130° |
全長 | 530mm | |
高周波 | 対応 | |
レーザー | YAG、半導体※4 | |
スコープID機能 | 搭載 | |
オートクレーブ滅菌 | 対応 |
※4 | 当社半導体レーザー装置に対応。 |
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※5 | 量産体制確立の遅れにより修正。 |
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