2008年5月13日
「ハイスピードイメージャAF」により、快適なライブビュー撮影を実現
「ZUIKO DIGITAL」レンズとの組み合わせで、約33倍※1のズーム領域で手ぶれを補正
デジタル一眼レフカメラ「E-520」を発売
オリンパスイメージング株式会社(社長:大久保 雅治)は、「オリンパスE-システム」の新モデルとして、ボディー内手ぶれ補正機構を搭載したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「E-520」を発売します。9mmから300mmまでの超広角から超望遠まで、4本の「ZUIKO DIGITAL」レンズ(スタンダードクラス)とボディーとの組み合わせで、約33倍※1の焦点距離をカバーし、ボディー内手ぶれ補正の機能が十分に発揮されます。発売は2008年5月末を予定しています。
主な特長
- 最大4EVステップ※2の補正効果を実現した、超広角から超望遠まで、「ZUIKO DIGITAL」レンズとの組み合わせで約33倍の焦点距離をカバーするボディー内手ぶれ補正機構を搭載
- コンパクトデジタルカメラと同じ感覚で使える「ハイスピードイメージャAF」の採用で、より快適なライブビュー撮影を実現
- 顔検出と連動した「フェイス&バックコントロール」により、顔も背景も美しい写真が撮影可能
- 「E-3」同等の高画質を提供する1000万画素新LiveMOSセンサーと画像処理エンジン「TruePicIII」
「E-520」は、撮像センサーシフト式のボディー内手ぶれ補正機構をはじめ、撮影者の意図する写真表現を可能にする豊富な機能を搭載した「E-510」(2007年6月発売)をさらに機能向上させたデジタル一眼レフカメラです。超音波アクチュエーター(SWD = Supersonic Wave Drive)によるボディー内手ぶれ補正機構は、最大4EVステップの補正効果を誇るとともに、「フォーサーズシステム規格」に準拠した全てのレンズに対応しています。同時発表の「ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」(2008年 年内発売予定)をはじめ、「ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ED 40-150mm F4.0-5.6」、超望遠ズームの「ED 70-300mm F4.0-5.6」の4本のレンズで、超広角(35mm判換算:18mm)から超望遠(35mm判換算:600mm)まで、約33倍の焦点距離全てをカバーする手ぶれ補正撮影を実現します。
また、「E-420」(2008年4月発売)に搭載したコントラスト検出方式による「ハイスピードイメージャAF」を採用することで、「ライブビュー」撮影時の快適さがさらに向上しています。加えて、最大8人まで人物の顔を検出する顔検出機能と連動して、背景と顔の露出を最適にコントロールする「フェイス&バックコントロール」により、顔も背景も美しい写真を手軽に撮影することができます。
「E-520」は、小型・軽量を実現しながら、豊富な撮影機能を搭載。1000万画素新LiveMOSセンサー、画像処理エンジン「TruePicIII」により、当社最上位機「E-3」に匹敵する高画質を実現した、中・上級者の方にもご満足頂けるデジタル一眼レフカメラです。
※1 | 「ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」、「ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ED 40-150mm F4.0-5.6」、「ED 70-300mm F4.0-5.6」の4本の交換レンズを使用した場合、超広角(35mm判換算:18mm)から超望遠(35mm判換算:600mm)の焦点距離をカバーします。 |
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※2 | 当社試験条件による |
発売の概要
カテゴリー | 製品名 | 希望小売価格 | 発売予定日 |
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デジタル一眼レフカメラ | 「OLYMPUS E-520 ボディー」 | オープン価格 | 2008年5月末 |
「OLYMPUS E-520 レンズキット」
(「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」レンズ付) |
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「OLYMPUS E-520 ダブルズームキット」
(「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」レンズ 「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6」レンズ付) |
開発の背景
2006年秋、オリンパスは、『一眼レフカメラがデジタルでさらに進化する革新的な機能の開発とともに、ボディーラインアップの確立と、レンズ、アクセサリーの更なる充実を目指します。今まで撮れなかったシーンを撮れるようにすることを目指して進化を続け、さらに新たな章を切り開いてまいります。』 という内容の「オリンパスE-システム 第2章」を宣言しました。
2007年に発売した、「E-410」「E-510」「E-3」の3機種は、すべて、「ライブビュー」機能を搭載しています。また、「E-510」と「E-3」は、優れたボディー内手ぶれ補正機構を持っています。この二つの機能は、「オリンパスE-システム 第2章」を具現化した機能です。
今回発売する「E-520」は、そうした機能をさらに発展させています。「ライブビュー」機能は、顔検出と「ハイスピードイメージャAF」により、より快適な撮影が出来ます。ボディー内手ぶれ補正機構は、レンズ群の充実により、さらに力を発揮します。「ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6」との組み合わせでは、35mm判換算で600mmの超望遠の撮影が、手持ちで可能です。今回、同時に発表する、「ED 9-18mm F4.0-5.6」との組み合わせでは、35mm判換算で18mmの超広角での手ぶれ補正機構が使えます。遠景を圧縮効果で撮影することも、夜のイルミネーションを広角で撮影することも、手持ちで出来ることになります。
「E-520」と「オリンパスE-システム」が持つ、これらの特長は、『今まで撮れなかったシーンを撮れるようにすること』の思想のさらなる具現化であり、「オリンパスE-システム 第2章」二年目の進化でもあります。
その他の特長
- 信頼のダストリダクションシステム
- 秒3.5コマの高速連写
- ワイヤレスフラッシュと連動するコマンダー機能を搭載した内蔵フラッシュ
- ライブビュー撮影や再生時の画像がさらに見やすい大型2.7型ハイパークリスタルII新液晶モニター
- 撮影前に各種設定の効果を比較しながら撮影できる「パーフェクトショットプレビュー」
- 動体追従性能の向上したC-AFモード
- 視認性と操作性に優れたスーパーコントロールパネル
- 手に馴染む大型グリップと素早い設定が可能なダイレクトボタン
主な特長について
- 最大4EVステップ※1の補正効果を実現した、超広角から超望遠まで、「ZUIKO DIGITAL」レンズとの組み合わせで約33倍※2の焦点距離をカバーするボディー内手ぶれ補正機構を搭載
「E-520」には、前機種「E-510」同様、独自に開発した超音波アクチュエーター(SWD = Supersonic Wave Drive)による撮像センサーシフト式のボディー内手ぶれ補正機構を搭載されています。ぶれを正確に検知するジャイロセンサーや、応答性・制御性に優れた超音波アクチュエーター(SWD)により、最大4EVステップ※1の補正効果を実現しています。
また、ZUIKO DIGITALレンズをはじめとする「フォーサーズシステム規格」に準拠した全てのレンズに対応しているので、望遠レンズ使用時だけでなく、夜のイルミネーションなど、暗いシーンで超広角レンズや魚眼レンズを使用した場合でも、手ぶれを抑えた手持ち撮影ができます。同時発表の「ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」をはじめ、「ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ED 40-150mm F4.0-5.6」、超望遠ズームの「ED 70-300mm F4.0-5.6」の4本のスタンダードクラス※3レンズで、超広角(35mm判換算:18mm)から超望遠(35mm判換算:600mm)まで、約33倍の焦点距離全てをカバーする手ぶれ補正撮影を手軽に楽しむことができます。
さらに、「E-520」では、横位置だけでなく、縦位置での水平方向の流し撮り撮影時の手ぶれ補正にも対応した他、焦点距離入力をすることで、フォーサーズシステムレンズ以外の交換レンズでも、手ぶれ補正機能が使用できます。
※1 当社試験条件による ※2 「ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」、「ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ED 40-150mm F4.0-5.6」、「ED 70-300mm F4.0-5.6」の4本の交換レンズを使用した場合、超広角(35mm判換算:18mm)から超望遠(35mm判換算:600mm)の焦点距離をカバーします。 ※3 当社交換レンズ「ZUIKO DIGITAL」レンズ群は、[1]スタンダードクラス:コストパフォーマンスと小型・軽量を追及、[2]ハイグレードクラス:防塵防滴仕様を備えた高機能・高性能を実現、[3]スーパーハイグレードクラス:トッププロが求める精緻な描写を追及したプロ仕様、の3系統のラインアップで構成されています。 - コンパクトデジタルカメラと同じ感覚で使える「ハイスピードイメージャAF」の採用で、より快適なライブビュー撮影を実現
「E-520」には、「E-420」で好評の、ミラーの動作なしでオートフォーカスを可能とする「AFライブビュー」機能を搭載しました。AF方式には、「ライブビュー」撮影時にシャッター半押しでレンズを駆動させながら、撮像センサー上のコントラスト値を検出して、そのピーク位置にレンズを動かすことで、ピントを合わせる「ハイスピードイメージャAF」※4を採用。当社従来機※5の「ライブビュー」時におけるAFは、いったんミラーをダウンさせて位相差方式によるAFを行っておりましたが、これにより、コンパクトデジタルカメラと同様の使い勝手による撮影ができるので、「ライブビュー」撮影時の快適さがさらに向上しています。
※4 「ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」、「ED40-150mm F4.0-5.6」、「25mm F2.8」以外のレンズでは、AFの測距点は3点となり、レリーズ全押し時に再度AFが行われます。また、「ED14-42mm F3.5-5.6」、「ED40-150mm F4.0-5.6」は、Ver1.1以上へのファームアップが必要です。 ※5 E-410、E-510、E-3 - 「フェイス&バックコントロール」により、顔も背景も美しい写真が撮影可能
「E-420」から新たに搭載した「顔検出機能」は、最大8人まで人物の顔を検出してAFやAEを最適に制御します。「顔検出機能」に連動して、背景と顔の露出を最適にコントロールする「フェイス&バックコントロール」機能により、逆光で顔が暗くなってしまう場合も、背景が白とびすることなく顔部分を明るく補正して、主要被写体(人物)だけでなく、背景も含めて、見た目に近い自然で、美しい写真を手軽に撮影することができます。
- 「E-3」同等の高画質を提供する1000万画素新LiveMOSセンサーと画像処理エンジン「TruePicIII」
撮像センサーには、さらに進化した1000万画素新Live MOSセンサーを採用。高い解像度、自然で鮮やかな色再現で、被写体のディテールを忠実に再現します。今回新たに搭載されたセンサーは、従来に比べ、ダイナミックレンジはより広くなり、階調豊かな表現力を備えています。 画像処理エンジン「TruePicIII」は、処理アルゴリズムをさらに進化させ、描写力・階調表現力・色再現力をさらに向上させています。
その他の特長について
- 信頼のダストリダクションシステム
レンズ交換時にボディー内部に入り込むゴミやホコリ、シャッターの開閉によってボディー内部で発生する摩擦粉がローパスフィルターや撮像センサーに付着すると、それが画像に写りこみ、せっかくの写真を台無しにしてしまいます。デジタル一眼レフにとって避けては通れないゴミ問題を、オリンパスはレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ開発当初より着目し、解決してきました。カメラ起動時とライブビュー使用時に、撮像センサーの前に設置されたSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)が作動し、撮像センサーに付着したゴミを超音波振動ではじき飛ばして落とし、落としたゴミをダスト吸着部でキャッチします。撮像センサーを上下に揺するだけでは落ちないようなゴミも、静電気の除去だけでは取り除くことのできない分子間力によって付着した微細な埃も、超音波で強力にはじき飛ばすことで、確実なゴミ除去性能を発揮します。
- 秒3.5コマの高速連写
連写性能は、秒3.5コマに向上しました。動きのある被写体や、一瞬一瞬で変わる表情の中から、ベストな瞬間をとらえることができます。
- ワイヤレスフラッシュと連動するコマンダー機能を搭載した内蔵フラッシュ
当社フラッグシップ機「E-3」に搭載してご好評を頂いた、ワイヤレス機能に対応した内蔵フラッシュを搭載しました。外部フラッシュ「FL-50R」、「FL-36R」を用いることで、ワイヤレスによる多灯フラッシュコントロールが、外部コマンダー無しで可能です。3グループまでの発光モード、発光量の設定などの操作をボディー背面の液晶パネル上で簡単に設定することができます。
- ライブビュー撮影や再生時の画像がさらに見やすい大型2.7型ハイパークリスタルII新液晶モニター
従来の液晶モニターに比べ、視認性に優れた2.7型のハイパークリスタルII液晶モニターを搭載しています。コントラストを高め、再現色域を拡大させたことにより、ライブビュー撮影時や再生画像の確認もより精細に行えるようになりました。また、上下左右176度の視野角を実現することにより、あらゆる方向からモニターを確認できます。さらに、モニター表面に反射防止マルチコートを施すとともに、従来の輝度調整に加え、再生画面の色温度調整も可能となったので、より快適にお使いいただけます。
- 撮影前に各種設定の効果を比較しながら撮影できる「パーフェクトショットプレビュー」
「パーフェクトショットプレビュー」は、撮影前に液晶モニター上に4画面で一覧表示される補正/調整された画像の中から、その場で選んで、お好みの撮影をすることができる機能です。プレビューできるのは、露出補正/ホワイトバランスの2種です。撮影前に各種設定の効果を比較しながら撮影できるので、自分の意図したイメージ通りの写真を簡単に撮影することができます。
- 動体追従性能の向上したC-AF
ご好評をいただいているE-3でのC-AFアルゴリズムをフィードバックし、動体への追従性が向上しました。動体撮影がより快適に楽しめます。
- 視認性と操作性に優れたスーパーコントロールパネル
必要十分な撮影情報・設定情報を背面液晶モニターに一覧表示できるスーパーコントロールパネルを採用しています。十字ボタンやOKボタンによって、直感的に操作できるGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)により、各種設定や確認が容易に行うことができ、誤操作や設定の戸惑いを解消してくれます。
- 手に馴染む大型グリップと素早い設定が可能なダイレクトボタン
「E-510」同様、しっかりと手に馴染む大型グリップを採用。その高いホールディング性が、撮影時の安心感を提供します。また、十字ボタンに、機能の設定が素早くできるダイレクトボタン機能を装備。手ぶれ補正/ライブビュー/ホワイトバランス/測光/フォーカスモード/ISOなどの機能が各ボタンに割り当てられており、設定変更もスピーディーに行えます。
別売関連製品
製品名 | 希望小売価格 | 発売日 |
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防水プロテクター PT-E05(「E-520」用) | 未定 | 2008年夏 |
水中撮影用外部フラッシュ UFL-2 |
防水プロテクター 「PT-E05」 | 水中撮影用外部フラッシュ 「UFL-2」 |
- 防水プロテクター 「PT-E05」
「PT-E05」は、「E-520」に対応した水深40mまでの耐圧仕様を実現した防水プロテクターです。ダブルOリング圧着方式による防水機構により、本格的な水中一眼レフ撮影を、安心してお楽しみ頂けます。また、各種防水レンズポートとの組み合わせにより、様々な「ZUIKO DIGITAL」レンズを水中で使用することが出来ます。 さらに、「E-520」には、色の鮮やかさを向上させて青を引き締める「水中マクロモード」、「水中ワイドモード」の2つの水中専用の撮影モードが搭載されているので、色鮮やかな水中写真の世界を手軽に楽しむことができます。
- 水中撮影用外部フラッシュ 「UFL-2」
「UFL-2」は、当社独自開発の通信方式「RCデータトランスファー方式」を新たに採用した水中専用フラッシュです。「PT-E05」に「E-520」をセットして、「UFL-2」を光ファイバーケーブル(別売)で繋ぐことにより、ボディー背面の液晶パネル上で、多灯フラッシュの設定が簡単にできるので、水中での様々なシチュエーションに迅速に対応できます。また、スレーブオート発光にも対応しているので、他のデジタルカメラ(スレーブモード、またはマニュアル発光など プリ発光しない発光モードが設定可能なカメラ)でもご使用いただけます。
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