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2008年5月19日

オリンパスメディカルシステムズ
米国Spiration社の気管支鏡下の肺気腫治療デバイスについて
欧州43カ国における独占販売代理契約を締結

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(以下オリンパス、社長:森嶌 治人)は、Spiration, Inc.(以下スパイレーション社、本社: アメリカ・ワシントン州レッドモンド、President and CEO:Rick Shea)の気管支鏡下の肺気腫治療デバイス「IBV® Valve System」について、欧州における独占販売代理契約を2008年5月16日に締結しました。これにより、オリンパスが2008年秋から同製品を欧州で順次販売開始する予定です。

「IBV® Valve System」は、肺疾患および肺損傷に適用する低侵襲治療デバイスとして、スパイレーション社が2006年にCEマークを取得したものです。また、「IBV® Valve System」はスパイレーション社が製造し、オリンパスはスパイレーション社のブランドで同製品を欧州にて独占的に販売します。

「IBV® Valve System」について

「IBV® Valve System」は、肺気腫に対する気管支鏡下の低侵襲治療デバイスとして開発されました。本デバイスは、肺気腫の治療において、薬剤効果がない、または肺縮小術や肺移植の手術が適用されない症例に対する治療、および肺手術後に発生する持続性のエアリークの処置を目的としています。治療手技としては、気管支鏡の鉗子挿通用管路に通したカテーテルを通じて、肺の上葉支に小型・傘状のバルブを留置します。留置されたバルブの逆支弁効果によって、肺内の異常がある部位から正常な部位へと空気の流れを変化させることができます。

「オリンパスメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 森嶌 治人」のコメント

「肺気腫は治療が難しく、患者さんのQOL改善に対するニーズは非常に高い。スパイレーション社との協業を通じて、呼吸器科のドクターに革新的な低侵襲治療手段を提供することで、患者さんのQOL改善に貢献していきたい。」

「スパイレーション社 最高経営責任者兼社長 Rick Shea」のコメント

「気管支鏡のリーディングカンパニーであり、欧州全域に販路を持つオリンパスとの協業によって、販売機会の拡大を期待している。オリンパスとは、2006年と2008年に出資を受け、また欧州で共同臨床試験を実施するなど関係構築を図ってきた。オリンパスが、肺気腫の患者さんのQOL改善をミッションに掲げる当社の活動支援を継続してくれたことに感謝したい。」

スパイレーション社の概要

社名: Spiration,Inc.(www.spiration.com)
設立: 1999年5月
President&CEO: Rick Shea
所在地: 6675 165th Avenue N.E. Redmond, WA 98052
資本金: 9千7百万USドル
従業員数: 約50名
事業内容: 肺疾患の低侵襲治療デバイスの開発・製造・マーケティング
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