2008年6月30日
世界初※1、全方位※2を撮影可能なレンズ、及びカメラの試作機を開発
~ 当社開発の「軸対称自由曲面レンズ」※3を応用 ~
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)の未来創造研究所(所長:唐木幸一)は、全方位の動画像を撮影できるレンズ、及びそのレンズを搭載したCCDカメラの試作機を開発しました。
このレンズは2007年7月に発表した「軸対称自由曲面レンズ」を応用したもので、これまで半球状(水平画角360°垂直画角45°)だった撮影範囲が、全球状(水平画角360°垂直画角180°)となりました。
今回当社が新たに開発した「軸対称自由曲面レンズ」はガラス製で、直径約3cmの円柱となっています。このレンズに入射した光線は、内部で反射してカメラ内に取り込まれます。
このレンズによって、あらゆる方向から写り込む物体を撮影することが可能となり、今後監視カメラ等への応用を視野に入れて、更なる技術開発に取り組む予定です。
(本レンズ・カメラ試作機の製品化の予定はありません)
※1 | 2008年6月27日現在、当社調べ |
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※2 | 水平画角360°、垂直画角180° |
※3 | 「軸対称自由曲面レンズ」
レンズ表面を定義する曲線を大幅に見直して開発されたもので、従来の設計手法で定義できない、はるかに自由度の高いレンズの設計手法を使って設計されたレンズ |
当レンズを搭載したCCDカメラ(左)と、これを用いて会議室を撮影した画像(右)
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