2008年7月2日
オリンパス、高画素で色再現性の高い画像を高速で取り込める
顕微鏡用デジタルカメラ「DP72」新発売
~1280万画素※の高画質画像と、2.5秒の高速取り込みを実現~
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、高画素で色再現性の高い画像を高速で取り込むことができる 顕微鏡用カラーデジタルカメラ「DP72」を2008年7月7日から発売します。
「DP72」は、2006年5月に発売した当社顕微鏡用デジタルカメラのフラッグシップ機「DP71」の後継機で、画素数と色再現性、取り込み速度を向上させています。「DP72」は、より高画質な画像により観察対象物の微細な構造やわずかな色の違いの見極めを可能にするほか、膨大な画像データの取り込みをより高速に行えるので、生物研究分野、医療分野、産業分野など、様々な分野で活躍します。
※ | 145万画素CCDを縦・横各3回の計9回ずらして撮影し1枚の画像とした場合の最大記録画素数 |
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なお「DP72」は、2008年7月30日(水)から8月1日(金)まで開かれる「第19回マイクロマシン/MEMS展」(東京ビッグサイト/東京都江東区)にて出品をします。
製品名 | 発売日 |
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顕微鏡用デジタルカメラ「DP72」 | 2008年7月7日 |
主な特長の概要
- 最大1280万画素の高画質画像の撮影が可能
- 1280万画素の高画素画像を約2.5秒で高速取込
- 140万画素の高精細画像を15コマ/秒でモニタにリアルタイムでなめらかにライブ表示
- AdobeRGBのサポートにより、高い色再現性を実現
市場導入の背景
観察画像の表示や撮影が簡単に行える顕微鏡用カラーデジタルカメラは、生物研究分野や医療分野、産業分野など様々な分野において、以下のような用途で使用されています。
- 検体の微細な構造/僅かな色の違いの見極めが必要な生物研究分野
- 組織標本をモニタに映し出し複数の人で観察・記録をするカンファレンスなどで利用される医療分野
- 材料研究における素材の観察や品質管理部門における検査等を行う産業分野
主な特長の詳細
- 最大1280万画素の高画質画像の撮影が可能
145万画素2/3インチCCDを縦・横各3回の計9回ずらして撮影し1枚の画像として取り込むことにより、最大記録画像サイズ4140×3096ピクセル、1280万画素相当の高画質画像を撮影することが可能です。CCDのノイズを低減する冷却機構と併せ、感度を最大ISO1600相当まで上げることが可能なので、微弱な蛍光の標本でも、少ないノイズで鮮明に撮影することができます。 - 1280万画素の高画素画像を約2.5秒で高速取込
「DP72」ではコントローラとのインターフェイスを従来のPCIからPCI Express×1に変更することで、1280万画素相当の高画素画像を、約2.5秒で取り込むことを可能にしました。膨大な画像データの取り込みをより高速に行えるので利便性が向上します。
また、コントローラはコンパクトなスリムタワーの形状なので、机上スペースを有効に利用できます。 - 140万画素の高精細画像を15コマ/秒でモニタにリアルタイムでなめらかにライブ表示
インターフェイスの改良により、RGB24bit(16,777,216色)/1360×1024ピクセルの色再現性に優れた高精細画像を、圧縮せずに、高速な15コマ/秒でリアルタイムにモニタに表示できるようになりました。高精細でタイムラグのない滑らかなライブ表示は、モニタ上でのピント合わせやフレーミングを容易にします。 - AdobeRGBのサポートにより、高い色再現性を実現
「DP72」では従来のsRGBに加え、新たにAdobeRGBの色空間に対応し、色の再現性を高めました。特にグリーンの色再現性が広がり標本の僅かな色の違いを確認しやすくなりました。病理診断やカンファレンス用途などでの利便性を高めます。
その他の特長
- 新たに計測機能や顕微鏡の電動制御機能を標準装備したソフトウエアを搭載
- コントローラのOSに最新のWindows Vista Business を採用
「DP72」の主な仕様
カメラ方式 | 単板カラーCCD画素シフト方式 冷却:ペルチェ冷却(最大 室温-10℃) |
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撮像素子(カラー) | サイズ:2/3型 有効画素:145万画素 スキャン方式:プログレッシブスキャン方式 |
レンズマウント | Cマウント |
感度(ISO相当) | 200/400/800/1600 |
記録画素数 | 4140×3096(画素シフト)/ 2070×1548(画素シフト)/ 1360×1024(1×1)/
680×512(1×1)/ 680×510(2×2)/ 340×250(4×4) |
量子化 | RGB各12bit |
測光範囲 | 測光範囲フルイメージ、30%、1%スポット、0.1%スポット(測光範囲は自由に移動可能) |
露出制御 | モード:オート/SFLオート/マニュアル
AEロック機能:有り 露出補正:±2.0EV、ステップ:1/3EV |
露出時間 | 23µs ~ 60s |
画像積算 | モード:加算/平均 積算数:最大64回 |
画像回転 | 上下反転/ 左右反転/ 180度回転 |
ホワイトバランス | 領域指定オート/マニュアル |
ブラックバランス | 領域指定オート/マニュアル |
カラーモード | カラー/標準グレースケール/カスタムグレースケール |
色空間 | sRGB、AdobeRGB |
ライブ表示速度 | 最大15フレーム/秒(動画画像サイズ:1360×1024時) |
画像転送時間 | 約2.5秒(最大解像4140×3096時、撮影開始~表示) |
インターバル撮影 | インターバル時間:1s~24h59m59s 撮影枚数:3000枚 |
外部トリガ | 出力:トリガ出力 オープンディレイあり(0~2s、10msステップ) |
画像フォーマット | TIFF/JPEG/JPEG2000/BMP/AVI/VSI |
インターフェイス | 専用PCI-Express × 1 I/F |
搭載OS | Windows Vista Business SP1 32bit (日本語版) |
寸法・質量 | カメラユニット:112mm(Ø)×87.8mm(H)(突起部含まず) 質量:1,150g
コントローラ:87.5mm(W)×308(H)×358(D)mm 質量:6.4kg カメラケーブル:2.7m、外部トリガーケーブル:0.2m |
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