2008年7月10日
オリンパスメディカルシステムズ
軟性内視鏡を用いた腹腔内手術の新手技「NOTES™」
米国のNOTES研究審議委員会「NOSCAR™」に研究助成
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、患者さんに負担の少ない内視鏡治療のさらなる発展に貢献するために、軟性内視鏡を用いた腹腔内手術の新手技「NOTES™」※1を審議・支援する米国の内科・外科医で構成する委員会「NOSCAR™」※2に、2007年2月に引き続き50万ドル(合計100万ドル)を研究助成しました。
当社は、長年に渡り内視鏡のリーディングカンパニーとして低侵襲治療の発展に向けて、消化器内視鏡をはじめ処置具や内視鏡下外科手術用機器、治療機器に至るまで低侵襲診断・治療事業を幅広く展開しています。内科・外科医及び各専門学会とのパートナーシップを通して臨床現場のニーズを捉え、患者さんのQOL向上に貢献する機器やサービスを提供しています。「NOTES™」などの学際的な低侵襲治療手技の実現に向けた医師の基礎研究活動を支援するとともに、消化器内視鏡、処置具、外科内視鏡の融合技術によって将来の「NOTES™」を含む低侵襲治療の実現に向けた技術開発に貢献していきます。
将来の低侵襲治療の実現に向けて当社の
取り組み強化を表明するスローガン |
※1 | 「NOTES™」について:
Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery™の略で、「経管腔的内視鏡手術」を指します。外科・内科境界領域の内視鏡治療手技で、胃・大腸・子宮・膀胱などの管腔臓器を通じて軟性内視鏡を腹腔内にアプローチして治療を行う患者さんへの負担軽減を目指した手技です。本手技を審議・支援する米国組織「NOSCAR™」が2005年10月に設立され、基礎研究がさかんに進められています。 |
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※2 | 「NOSCAR™」について:
Natural Orifice Surgery Consortium for Assessment and Research™の略。米国内視鏡学会(ASGE:American Society for Gastrointestinal Endoscopy)と米国内視鏡外科学会(SAGES:Society of American Gastrointestinal and Endoscopic Surgeons)の2学会合同で結成された「NOTES™」手技を審議・支援する組織。 |
オリンパスメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 森嶌 治人のコメント
1980年代後半に開発された「腹腔鏡下外科手術」は、開腹手術に比べて患者さんへの負担が少なく、例えば胆嚢摘出は、先進国においてほとんどが腹腔鏡下外科手術で行われるまでに普及してきました。当社は、内視鏡のリーディングカンパニーとして、更なる低浸襲治療手技の開発に貢献するために、2007年から「NOSCAR™」に研究助成しています。この助成金を活用した研究の成果によって、一日も早く新しいより低浸襲な治療手技が開発され、患者さんへの負担が更に低減されることを望みます。
NOSCAR™合同委員会 共同議長(前 米国内視鏡学会 学会長)
ロバート H.ホウズ 医師のコメント
「NOTES™」の研究は今後より急速に発展することが予想されます。「NOSCAR™」が設立された3年前には、このような短期間で研究が活発になるとは予期していませんでした。オリンパスのような業界のリーダーの支援によって、「NOTES™」の技術をさらに発展させることができると思います。
NOSCAR™合同委員会 共同議長(前 米国内視鏡外科学会 学会長)
デヴィッド W.ラトナー 医師のコメント
オリンパスが「NOTES™」の研究に対して、ビジョンを持って継続的に支援頂けることに感謝します。
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