2008年12月24日
更新日:2009年1月5日
効率的な内視鏡洗浄消毒の記録管理を実現
内視鏡室マネージメントシステム「Solemio ENDO Ver.3.3」発売
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、病院経営効率化を目的に、内視鏡部門の受付から検査、レポート入力に加え、内視鏡の洗浄消毒の記録管理機能も備えた内視鏡室マネージメントシステム「Solemio ENDO(ソレミオエンド)Ver.3.3」を2009年1月5日から日本で発売します。本商品は、患者さん毎に使用する内視鏡の機種や検査中に使用する器材・薬剤の記録に加え、内視鏡の洗浄消毒の記録管理を実現したシステムです。さらに、2009年4月以降に小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」(愛称:エンドカプセル)との連携も予定しています。
発売の概要
商品名 | 発売時期 | |
---|---|---|
内視鏡室マネージメントシステム
「Solemio ENDO Ver.3.3」 |
OER-3連携システム※1 | 2009年1月5日 |
ハンディターミナルシステム※2 | 2009年2月末 |
※1 | サーバユニット880GB、IT-1(画像入力端末)5台、オフィスクライアント(レポート端末)5台、内視鏡洗滌消毒装置「OER-3」4台(本体は別売)※4の組み合わせによる。 |
---|---|
※2 | サーバユニット880GB、IT-1:5台、オフィスクライアント:5台、ハンディターミナル2台(洗浄消毒装置4台に接続可能)の組み合わせによる。 |
主な特長の概要
- 「簡単、確実、省スペース」で内視鏡の洗浄消毒の記録管理が可能
- 業務分析データの出力により効率的な病院経営をサポート
- レポート入出力機能により医師の学術活動をサポート
- 小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」との連携を予定
市場導入の背景
当社は、内視鏡画像の電子化に伴い、1995年に内視鏡画像デジタルファイリング装置を市場導入しました。昨今、病院経営の効率化が注目され、当社は内視鏡画像の記録だけでなく、内視鏡部門全体の業務効率化に着目し、2002年11月にHIS(病院情報システム)との検査情報の相互通信や内視鏡機種毎の使用来歴など検査機器情報の効率的な管理を実現する内視鏡室マネージメントシステム「Solemio ENDO Ver.1」を発売しました。2005年2月には内視鏡業務に必要不可欠な機能に絞り込み高いコストパフォーマンスを実現した「Solemio ENDO Belle」を発売しました。このたび、従来の内視鏡検査業務情報に加え、「いつ、誰が、どの装置を使用し、どのような洗浄消毒を行ったか」の洗浄消毒情報も記録管理が可能な「Solemio ENDO Ver.3.3」を導入するに至りました。
主な特長の詳細
1.「簡単、確実、省スペース」で内視鏡の洗浄消毒の記録管理が可能
1人の患者さんに対する内視鏡機種や検査中に使用する器材・薬剤などの検査業務情報に加え、「いつ、誰が、どの装置を使用し、どのような洗浄消毒を行ったか」の洗浄消毒情報を「簡単、確実、省スペース」で記録管理できます。RFID(電波方式認識)に対応した当社製の内視鏡洗滌消毒装置「OER-3」との連携では、装置読み取り部に内視鏡(外付けのRFIDタグを付帯)※4と洗浄者が付帯するRFIDタグをかざすだけで洗浄消毒履歴が記録できます。また、「OER-3」以外のRFIDに対応していない洗浄消毒装置との連携にはハンディターミナルシステムを用意しています。
2.業務分析データの出力により効率的な病院経営をサポート
内視鏡部門の予約・受付から前処置、検査、洗浄消毒、レポート入力、病理診断オーダー、カンファレンスに至るまでの業務をカバーし、オーダリングや電子カルテ、レセプト(診療報酬明細書)等のHIS(病院情報システム)との連携により全医療情報を可視化することで業務効率化をサポートします。また、記録した情報の多面的なデータ出力※3が可能なため、経営改善のための業務分析データとして活かせます。
※3 | 「内視鏡機種毎の稼働率」「単位時間当たりの検査稼働率」「単位時間当たりの診療報酬」「検査中止やケア情報」「検査別の実施時間」「曜日別の検査種別実績推移」など |
---|
3.レポート入出力機能により医師の学術活動をサポート
1人の患者さんに対して複数の病変の所見、診断、治療が行われた場合にも、所見毎に診断・治療結果をそれぞれ入力、検索できます。これにより、医師が要望する情報を検索結果数で確認しながら出力することが可能です。
4.小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」との連携を予定
「Solemio ENDO Ver.3.3」に登録された患者基本情報をオリンパスカプセル内視鏡システムのワークステーション「OLYMPUS WS-1」に転送が可能なため、重複する入力作業の負担軽減や入力ミスの防止に貢献します。また、「ワークステーション」で選択した画像を「Solemio ENDO」に転送が可能なため、「Solemio ENDO」で小腸レポートの作成や、データの一元管理、そして院内ネットワークシステムとの接続も可能です。これにより、当社製のシングルバルーン小腸内視鏡で撮影した画像とカプセル内視鏡の画像を同時に参照することで、効率的な診断、治療につながります。
主な仕様
1.サーバユニットハードウェア | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
CPU | クアッドコア インテル® XeonTM E5410(2.33G Hz) | |
HDD | 880GB~3.1TBまで | |
機能 | 仕様 | 備考 |
画像管理 | 記録画像の保存・管理 | |
レポート管理 | 作成されたレポート情報の保存・管理 |
ハードウェア | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
CPU | インテル® CoreTM2 Duo プロセッサE7300 2.66GHz | |
HDD | 80GB~160GB | |
機能 | 仕様 | 備考 |
患者受付機能 | 予約のある患者さんを当日受付する。また予約情報を登録する事も可能 | HIS接続時には、情報連携可能 |
前処置入力機能 | 前処置実施の記録(使用薬剤、実施時間、実施者)を入力可能 | 医事会計システムと接続時には、会計情報として連携可能 |
レポート作成機能 | 標準で記録画像を参照しながら作成できるレポート機能を搭載 | |
実施入力機能 | 検査実施の記録(使用薬剤、使用機材、実施時間、実施者)を入力可能 | 医事会計システムと接続時には、会計情報として連携可能 |
ハードウェア | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
筐体 | PC、HDDレスのOS組み込み型ハードウェア | |
機能 | 仕様 | 備考 |
電子内視鏡装置通信 | 弊社製電子内視鏡装置と患者情報、使用スコープ情報、レリーズ信号の通信が可能。システムに異常が発生した場合には電子内視鏡画面にメッセージ表示が可能 | スコープ情報はEVIS LUCERAシリーズのスコープ接続時のみ有効 |
※4 | 誤記のため修正。 |
---|
- 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
- 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
- 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。
本文の終わりです