オリンパスメディカルシステムズ株式会社（以下オリンパス、社長：森嶌 治人）は、Applied Medical Resources Corporation.（以下アプライドメディカル、本社：アメリカ・カリフォルニア州、President and CEO：Said S Hilal）から、組織損傷リスクの低減を目指して独自の先端螺旋構造の内針を採用した、内視鏡下外科手術用ディスポーザブルトロッカー^※1「Kii Access System」（愛称）^※2の日本における独占販売代理権を取得し、2009年7月16日から販売開始します。

当社はアプライドメディカルの日本における独占販売代理店として、2008年4月から各種製品^※3を輸入販売しています。これにより、内視鏡下外科手術分野において、イメージング機器や治療機器に加え、ディスポーザブル機器のラインアップを強化することで、外科分野において総合的な価値を提供していきます。

なお、本製品は2009年7月16日から18日まで大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル大阪で開催される「第64回日本消化器外科学会総会（学会長：近畿大学医学部外科学 塩崎 均 教授）」に出展されます。

※1	トロッカー：	体腔内に内視鏡や鉗子などを挿入して手術するために、体腔内と体外を継ぐ連絡路の役割を担う医療機器。
※2	販売名は「セパレータートロッカーシステム」。
※3	別紙参考資料を参照。

発売の概要

販売名：セパレータートロッカーシステム

販売単位	発売日
12mmトロッカー（6本入）	2009年7月16日
5mmトロッカー（6本入）
5mmトロッカー デュアルパック（10セット／2本入）

主な特長

1. 独自の先端螺旋構造の内針
2. すり鉢状の鉗子挿入口

市場導入の背景

内視鏡下外科手術は、1990年代以降、腹腔鏡下胆嚢摘出術を発端に様々な臨床科、手術・手技に適用が広がってきました。当社は、普及当初から硬性鏡などのイメージング機器、各種鉗子、そして電気メス・レーザー・超音波手術器などの治療機器に至るまで、リユーザブル機器を中心に幅広いラインアップでニーズに対応してきました。一方で、内視鏡下外科手術をより効率的、簡便に行うために、一部の手技ではディスポーザブル機器が使われています。 当社は、内視鏡下外科手術総合メーカーとして、リユーザブル機器だけでなく、より高機能なディスポーザブル製品も提供することで、医療現場に総合的な価値の提供を目指します。

主な特長の詳細

1. 独自の先端螺旋構造の内針 内針の先端部には、独自の螺旋構造を施した「Sequential Helix Technology」を採用し、組織をより分けて低侵襲な腹腔への挿入をサポートします。
2. すり鉢状の鉗子挿入口 トロッカー後端の鉗子挿入口をすり鉢状にすることで、術中の内視鏡や鉗子などの器具のスムーズな挿入を実現します。

参考資料

＊オリンパスが既に輸入販売しているアプライドメディカル製品

セパレータートロッカーシステム 「Kii Access Systeｍ」導入前の既存製品は外径：5mm／11mm／12mm／15mmの4種類、有効長：55mm／100mm／150mmの3種類をラインアップ。各6本入り。
インジーリトリーバルシステム 体腔内の切除組織を開閉式のパウチで回収し、切開創を通じて体腔外に引き出すためのディスポーザブル回収具。
サクションイリゲーションプローべ 体腔内の洗浄や粘液の吸引が行えるディスポーザブルの送水・吸引デバイス。また、電気メス使用時に発生する煙を持続的に排煙するモードに設定することにより、術中の視野を確保します。
アプライド　スコープウォーマー 術中の内視鏡先端レンズのくもりを軽減するために、内視鏡先端を温める器具。オートクレーブ滅菌によりリユース（繰り返し使用）が可能です。

アプライドメディカルの概要

社名：	Applied Medical Resources Corporation.（www.appliedmedical.com/）
設立：	1987年
President&CEO：	Said S Hilal
所在地：	22872 Avenida Empresa Rancho Santa Margarita, CA 92688
従業員数：	約1,350名
事業内容：	低侵襲手術を対象とする医療機器の開発・製造・販売（消化器、泌尿器、循環器、婦人科、小児科、肥満手術）