2009年11月13日
科研製薬株式会社
オリンパス株式会社
bFGF※1の欧米における創傷治癒※2分野に関する
ライセンス契約について
科研製薬株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:乾 四朗、以下「科研製薬」)とオリンパス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:菊川 剛、以下「オリンパス」)は、2009年11月13日付で、欧米におけるbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子:basic fibroblast growth factor )の創傷治癒分野での開発、製造、販売に関しライセンス契約を締結いたしました。
科研製薬では、かねてより遺伝子組換え技術により製造されたヒトbFGFを用いて、再生医療の医薬品としての研究開発を行ってまいりました。2001年には世界に先駆けて、創傷治癒促進剤「フィブラスト®スプレー」※3の商品化に成功しております。
オリンパスグループでは、従来より様々な再生医療の研究開発に取り組んでおります。子会社のオリンパステルモバイオマテリアル社では、生体材料を中心に再生医療ビジネスを展開し、コラーゲンからできた人工真皮の製品を創傷治癒の分野において販売しています。オリンパスは、科研製薬のもつデータやノウハウを活用し欧米におけるbFGF製品を商品化することによって、オリンパスグループにおける創傷治癒分野での再生医療ビジネスを発展させていきます。
※1 | bFGF(basic fibroblast growth factor;塩基性線維芽細胞成長因子)
生体内に存在し、細胞の増殖や分化の調節を行っているタンパク質の一種です。皮膚、血管、骨、軟骨といった様々な組織の形成に強く関与している細胞成長因子のひとつであり、再生医療の分野でもっとも期待されるもののひとつです。現在までに線維芽細胞成長因子は20 種類以上の存在が知られていますが、今回ライセンス契約の対象になったものは、塩基性であることから、bFGF(basic fibroblast growth factor;塩基性線維芽細胞成長因子)と呼ばれています。また、FGF-2 と呼ばれることもあります。 |
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※2 | 創傷治癒
創傷治癒とは、体に生じた損傷(きず)が修復されることです。 熱傷(やけど)や糖尿病、閉塞性動脈硬化症などの様々な原因で生じる皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、糖尿病性潰瘍、動脈性潰瘍、静脈うっ滞性潰瘍)や、褥瘡(床ずれ)などは一般的に治りにくいといわれております。 |
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※3 | フィブラスト®スプレー 遺伝子組換え技術により製造されたヒトbFGF を含有するスプレータイプの外用液剤です。日本においては、2001年に、褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)の適応症で医薬品としての承認を取得しています。 |
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※ご参考:
科研製薬株式会社 | オリンパス株式会社 | |
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所在地 | 東京都文京区本駒込2-28-8 | 東京都新宿区西新宿2-3-1 |
設立 | 1948年 | 1919年 |
資本金 | 23,853百万円(2009年3月31日現在) | 48,332百万円(2009年3月31日現在) |
代表者 | 代表取締役社長 乾 四朗 | 代表取締役社長 菊川 剛 |
連結売上高 | 82,930百万円(2009年3月期) | 980,803百万円(2009年3月期) |
連結従業員数 | 1,713名(2009年3月31日現在) | 36,503名(2009年3月31日現在) |
事業内容 | 医薬品、医療機器、農業薬品、
飼料添加物の製造・販売及び不動産の賃貸 |
精密機械器具の製造販売 |
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