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2010年4月2日

携帯性・耐久性に優れた工業用ビデオスコープ「IPLEX LX/LT」シリーズに
長さ10m・照明光6倍のロングスコープモデルが登場

「IPLEX LX IV88100L1」と「IPLEX LT IV88100L2」を世界で発売

「IPLEX LX IV88100L1」

「IPLEX LX IV88100L1」

オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、工業用ビデオスコープ「IPLEX(アイプレックス) LX/LT」シリーズの新しいラインアップとして、長さ10mのロングスコープモデル「IPLEX LX IV88100L1」と「IPLEX LT IV88100L2」を、2010年4月2日から海外で、2010年5月6日から日本で発売します。

工業用ビデオスコープ「IPLEX」シリーズは、航空機のエンジンやプラント設備、ビルやマンションの各種配管など、メンテナンスの現場で使用される非破壊検査機器です。検査者は、わずかな隙間から内部の対象物に接近し肉眼で見るのと同じように観察できるので誰もが理解しやすく、リアルタイムで状況を判断することが可能です。

今回発売する「IPLEX LX IV88100L1」と「IPLEX LT IV88100L2」は、有効長10m・外径8.5mmの長い挿入部を持ったビデオスコープです。

この新型スコープは、挿入の押し込み性を向上させるために適度な硬さを持つほか、現行の外径6mmスコープとの比較で約6倍の明るい照明光を放つLEDライトを内蔵し、太径パイプやタンク内部などを広域に見渡せる大空間観察を可能にします。また過酷な現場環境にも適応する「防塵・防滴・耐衝撃」などの高い耐久性を有しており、検査機器として高い信頼性を持ちます。

※  当社試験による外径6mmのビデオスコープとの比較。観察像の明るさは被検体によって異なります。

発売の概要


製品名 発売日(日本)
工業用ビデオスコープ「IPLEX LX IV88100L1」 2010年5月6日
工業用ビデオスコープ「IPLEX LT IV88100L2」

主な特長

  1. 外径8.5mm・挿入長10mのスコープ挿入部は適度な硬さを持ち、スムーズな挿入が可能
  2. 約6倍の照明光を放つ高輝度LEDライトを装備し、大空間での観察が可能
  3. ステレオ計測機能を搭載可能(「IPLEX LX IV88100L1」のみ)

開発の背景

新興国市場ではインフラ整備が急速に進んでいますが、社会基盤の拡大に伴い設備のメンテナンスも大きな課題となってきています。こうしたインフラ設備では、配管の長さや直径も一様ではないため、ロングモデルで明るく汎用性に優れた工業用内視鏡が求められていました。

主な特長の詳細

1. 外径8.5mm・有効長10mのスコープは適度な硬さを持ち、スムーズな挿入が可能
工業用ビデオスコープは検査時にスコープを手で押し込んで使用しますが、長いスコープの場合、たわんでしまうことにより押し込む力が先端まで伝わらないことがあります。今回、スコープに適度な硬さを持たせることでたわみの発生を抑え、スムーズな挿入を可能にしています。

2. 約6倍の照明光を放つ高輝度LEDライトを装備し、大空間での観察が可能
発電所や石油化学工場などでは直径100mm以上のパイプやボイラー、スチームタービンなど広い空間を検査する必要があります。しかし、空間が広くなればなるほど検査には強い照明光が必要となり、従来のスコープでは光量不足のために鮮明な映像を得ることができませんでした。今回、現行の外径6mmスコープとの比較で約6倍の照明光を放つLEDライトを内蔵することで、より広い範囲を明るく照らし出すことができるため、検査できる対象が広がりました。

3. ステレオ計測機能を搭載可能(「IPLEX LX IV88100L1」のみ)
検査対象物における欠損部や腐食部の測長を可能にするステレオ計測機能をオプションで搭載可能です。ステレオ計測は人の眼が距離や凹凸を判断する様に距離や深さを測定するシステムであり、簡単な操作で全方位型の高精度計測を行うことができます。

主な仕様

本体 IPLEX LX IPLEX LT
型番 IV88100L1 IV88100L2
外径 φ8.5mm
有効長 10m
外装 特殊強化加工タングステンブレード
軟性部蛇管 挿入部先端に行くに従って徐々に柔らかくなるTTF蛇管
湾曲角度(4方向) 100°
質量(バッテリー含む) 3.9kg
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