2010年6月1日
超音波によって対象物を壊さず検査する非破壊検査機器
超音波厚さ計「38DL PLUS」を世界で発売
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、対象物を破壊・分解することなく検査できる非破壊検査機器の新製品、超音波厚さ計「38DL PLUS」を、2010年6月1日から海外で発売します。国内では2010年秋の発売を予定しています。
超音波厚さ計は、検査対象物に超音波を入射して、反射波が戻ってくるまでの時間を基に、対象物の厚さを計測する機器です。プラスチック・金属・ガラスなどを材料とする製品の品質検査や、パイプ・タンクなどの腐食検査に使用されています。
これまで当社の厚さ計は、検査の目的別に求められる機能が異なっていたため、検査ごとに対応した機器を用意する必要がありました。今回発売する超音波厚さ計「38DL PLUS」は、機器の購入後に機能を拡張するためのライセンスを購入することで、最高0.001mm(1µm)単位での精密厚さ計測や、多層材の各層厚さの同時計測など、さまざまな検査に1台で対応するための多彩な機能を追加することができます。また、防水規格「IP67」を始めとする各種の耐久規格に適合しており、さまざまな天候や過酷な環境の現場でも安心して検査することが可能です。
主な特長
1.さまざまな検査に1台で対応できるオールインワンモデル
2.防水規格「IP67」を始めとする、過酷な環境でも使用できる安心の耐久性
3. 内蔵データロガーに475,000件の厚さ測定データまたは20,000件の波形保存が可能
主な特長の詳細
超音波厚さ計「38DL PLUS」
1.さまざまな検査に1台で対応できるオールインワンモデル
「38DL PLUS」には、標準搭載している機能のほかにも、機能を拡張させるライセンスを購入することで、当社従来製品4台分のさまざまな検査に対応することができます。
ライセンス購入で可能となる機能
- 酸化スケール測定機能
ボイラーチューブの内面に形成された酸化スケールの厚さ計測が可能です。 - 高分解能表示機能
通常では0.01mm単位までの表示を、0.001mm(1µm)単位まで可能にします。 - 多層材測定機能
樹脂燃料タンクやPETボトルのプリフォームなど多層材の厚さ計測が可能です。 - ハイペネトレーション機能
分厚いゴムやグラスファイバーなど一般には超音波での測定が向かない材質を高出力低周波の超音波によって測定を可能にします。
2.防水規格「IP67」を始めとする、過酷な環境でも使用できる安心の耐久性
防水規格「IP67」や衝撃や落下などに関する米国国防省規格に適合しており、さまざまな天候や過酷な環境の現場でも、安心して使用できます。
3. 内蔵データロガーに475,000件の厚さ測定データまたは20,000件の波形保存が可能
測定データは内蔵データロガーで保存・管理できます。また測定データを、テキストまたはCSV形式で市販のマイクロSDカードへ保存することもできます。
主な仕様
外観寸法
(W×H×D) |
125 mm x 211 mm x 46 mm |
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質量 | 0.814 kg(バッテリー含む) |
データ保存 | 内蔵2GBメモリー、マイクロSDカード
(内蔵メモリーには、475,000件の厚さ測定値または20,000件の 波形付き測定値をファイル名、IDおよびコメントとともに保存可能。) |
バッテリータイプ | リチウムイオン充電池、アルカリ乾電池 |
稼働時間 | 標準14時間(リチウムイオン充電池使用時) |
ディスプレイタイプ | Full VGA (640 x 480 ピクセル)半透過型液晶カラーディスプレイ |
ディスプレイサイズ | 56mm x 75mm(3.7インチ) |
使用温度 | -10°C~50°C |
防水規格 | IP67 |
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