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2010年7月2日

オリンパス、米国の蛍光X線分析検査機器メーカー
「Innov-X Systems. Inc.(イノベックスシステムズ社)」を連結子会社化

オリンパス株式会社(社長:菊川 剛、以下「オリンパス」)は、米国の連結子会社「Olympus NDT Corporation」(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:大久保 俊彦)を通じ、非破壊で検査対象の元素構成を分析する蛍光X線分析装置などを開発・製造・販売するメーカー「Innov-X Systems. Inc.」(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:Don Sackett、以下「イノベックス」)の発行済み株式100%を2010年7月1日に取得し、同社を連結子会社化しました。

オリンパスでは、工業用顕微鏡や非破壊検査機器(工業用内視鏡、超音波・渦流探傷機器)などの産業分野向け機器を開発・製造・販売しています。工業用顕微鏡は主に微細な表面形状の観察・計測に、非破壊検査機器は石油化学プラントや航空機、各種生産設備の検査・診断などに利用されており、当社はこうした産業分野向け機器を通じて産業界の発展や社会インフラの安全に貢献してきました。
今回連結子会社化した米国・イノベックスは、携帯型蛍光X線分析装置の開発・製造・販売をグローバルに展開する企業です。蛍光X線分析装置は、被検査物に少量のX線を照射して被検査物を構成する元素の種類や含有量を調べる装置です。固体、粉体、液体などの元素分析が非破壊で迅速に分析できることから、電子機器や建材の有害物質検出、天然鉱物資源の評価、合金やリサイクル原料の評価など、世界中で幅広く使用されています。その他、イノベックスは潤滑油分析器やスクラップ選別機にも事業を展開しています。

オリンパスは、2010年度からの5カ年の中期経営基本計画の一環として、蛍光X線分析装置を主力に持つイノベックスをグループ傘下に取り込み、産業分野向け機器事業における事業ドメインを従来の検査・計測市場から分析市場にまで拡大することで、工業検査領域でのより幅広い事業展開を行っていきます。また、当社が有する技術と、イノベックスが強みを持つ蛍光X線分析技術を融合することで、非破壊検査分野における新たな価値創造を目指していきます。

イノベックスシステムズ社 会社概要

会社名 Innov-X Systems. Inc.
代表者 Don Sackett(CEO)
所在地 米国マサチューセッツ州
設立年 2001年
売上高 40百万ドル(2009年12月期)
事業内容 携帯型蛍光X線分析装置、潤滑油分析器、スクラップ選別機の開発・製造・販売

オリンパスNDT社 会社概要

会社名 Olympus NDT Corporation
代表者 大久保 俊彦(CEO)
所在地 米国マサチューセッツ州
設立年 2005年
事業内容 超音波・渦流探傷機器の開発、製造、販売、保守サービスならびに工業用内視鏡の販売を行う子会社を傘下に持つ持ち株会社
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