2010年12月14日
膵臓や胆道領域の精密検査をサポートする超音波内視鏡の新製品
「超音波ガストロビデオスコープ GF TYPE UCT260」発売
超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)にも対応
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、膵臓や胆道領域の精密検査と病理診断をサポートする超音波内視鏡の新製品として「超音波ガストロビデオスコープOLYMPUS GF TYPE UCT260」(以下、「GF- UCT260」)を2010年12月14日から国内で発売します。海外地域(イギリス、香港、台湾、シンガポール、韓国、中国等)は各国の法規制に対応でき次第、順次販売を予定しています。
「GF- UCT260」は、通常の内視鏡と生検鉗子の組み合わせでは難しい位置の組織採取が可能な超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)※にも対応し、画像診断だけでなく病理診断もサポートします。
※ | 超音波画像下で病変を観察しながら吸引生検針で組織や細胞を吸引する術式。医師は吸引した組織や細胞を顕微鏡で観察することにより病理診断(確定診断)が行える。 |
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発売の概要
商品名 | 発売時期 |
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超音波ガストロビデオスコープOLYMPUS GF TYPE UCT260 | 2010年12月14日 |
※ | 内視鏡検査を行うには、当社製の内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS240」、「EVIS LUCERA」、「EVIS LUCERA SPECTRUM」のいずれかのビデオプロセッサ、高輝度光源装置、ビデオモニタとの接続が必要です。 |
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※ | 超音波機能の使用には、別途、内視鏡用超音波観測装置と超音波ケーブルが必要です。 |
主な特長の概要
- 新探触子採用による超音波画質の向上
- 新チャンネル構造による処置具の挿通性向上
- 着脱可能な超音波ケーブルを採用
市場導入の背景
超音波内視鏡は、体腔内に挿入した内視鏡の先端部から超音波を発し、その反射画像から体腔内の検査を行う内視鏡です。1980年代に体外式超音波など体外からのアプローチでは検査が困難な膵臓がんの早期発見を目的に開発・実用化されてから、胆道がんの診断や胃がんの深達度診断、2000年代には肺がんのリンパ節転移診断を目的とした超音波内視鏡下穿刺術(EBUS-TBNA)※が実施されるなど、使用範囲が拡大してきました。
今回は、医療現場において、膵臓や胆道領域で施行数が多い超音波内視鏡下穿刺術(EUS-FNA)のサポート性能向上を目指して「GF-UCT260」を導入します。なお「GF-UCT260」は、2001年に導入した「GF-UCT240」の後継機となります。
※ | 気管・気管支経由で超音波画像ガイド下にリンパ節の組織吸引採取を行う術式。 |
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主な特長の詳細
- 新探触子採用による超音波画質の向上
新開発の高感度コンベックス型探触子を採用し、超音波性能を向上させました。解像度と感度の向上による高画質の超音波画像が、観察から処置までをサポートします。 - 新チャンネル構造による処置具の挿通性向上
処置具のよりスムーズな挿通を目指し、チャンネル(スコープ内部にある管状の空洞)の構造を改良しました。また、新構造の鉗子起上台を採用することにより、穿刺の際の穿刺針の揺れを防げる構造にしました。 - 着脱可能な超音波ケーブルを採用
着脱可能な超音波ケーブル(別売)を採用することにより、洗浄消毒装置への収納など、検査終了後の取扱いが簡便に行えるようになりました。
「GF-UCT260」の主な仕様
内視鏡機能
光学系 | 視野角 | 100 ° |
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視野方向 | 55 ° | |
観察深度 | 3~100 mm | |
挿入部 | 先端部外径 | 14.6mm |
軟性部外径 | 12.6mm | |
有効長 | 1250mm | |
鉗子チャンネル | 鉗子チャンネル径 | 3.7mm |
最小可視距離 | 6mm | |
湾曲部 | 湾曲角 | Up:130°/Down:90°/ Right:90°/ Left:90° |
全長 | 1555mm |
超音波機能
組み合わせ | 内視鏡用超音波観測装置EU-ME1との組み合わせ | アロカ社汎用超音波画像診断装置SSD-α10との組み合わせ |
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走査モード | Bモード、カラーフローモード、パワーフローモード | Bモード、Mモード、Dモード、Bフローモード、パワーフローモード |
走査方式 | 電子コンベックス走査方式 | 電子コンベックス走査方式 |
走査方向 | 内視鏡挿入方向と同一 | 内視鏡挿入方向と同一 |
受信周波数 | 5、6、7.5、10、12MHz | 5、6、7.5、10MHz |
走査角度 | 180 ° | 180 ° |
超音波画像描出法 | バルーン法、直接接触法、脱気水充満法 | バルーン法、直接接触法、脱気水充満法 |
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