2011年2月8日
スムーズな手術進行や複雑な操作によるストレス軽減に貢献
世界初※の新たな内視鏡手術統合システム提供を開始
~ 刈谷豊田総合病院の新しく完成する中央棟に、システムを初めて導入 ~
※ | 2011年2月7日現在 当社調べ |
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オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人、以下オリンパス)は、従来の内視鏡手術統合システム(ENDOALPHA(エンドアルファ))を発展させた新たなシステムインテグレーションの提供を開始します。当システムを通じて効率的な手術環境を提供することで、医療従事者にとってよりストレスを軽減するとともに、患者様にもやさしい低侵襲な内視鏡外科手術をさらにサポートしていきます。
オリンパスでは従来から、外科内視鏡が使われる外科手術室と消化器内視鏡が使われる内視鏡検査処置室を連携し、病院の経営効率化、医療従事者の使い勝手を考えたシステムインテグレーションを提供してきました。
このたび提供するシステムは、新たにオリンパス製の内視鏡手術機器とオリンパス製以外の無影灯・手術台、さらには内視鏡手術室全体の可変色LED照明等※※の院内設備の連動を可能とする世界初の機能(シーンセレクション機能:下図)を持つものです。また、手術に伴う複数機器の操作の組み合わせを、想定される手術シーンごとにプリセットし、手術の進行・術式の変更時にワンタッチで変更することができます。さらに、手術室と内視鏡検査処置室の映像を集中管理するシステム構築を行います。これらにより、スムーズに手術が進行でき、複雑な操作によるストレスが軽減されます。
なお、2011年2月14日、当システムは国内で初めて刈谷豊田総合病院(愛知県刈谷市)に導入されます。
消化器外科・消化器内科の総合メーカーであるオリンパスならではの強みをいかし、今後更に先進的なインテグレーションを提供することで、さらなる安心、安全、高効率な病院経営をサポートしていきます。
今後もオリンパスは、当システムの普及に向けて積極的な提案を展開していきます。
※※ | 無影灯(手術などで術野を照らす照明)、手術台、及び可変色LED照明(内視鏡手術室全体を照らす照明)はオリンパス製ではありません |
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医療従事者の作業手順(左)に関わる、
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市場導入の背景
近年、国内の医療改革が進む中、病院経営の効率化がクローズアップされてきています。内視鏡手術は開腹手術に比べ低侵襲(身体や精神に与えるダメージが少ない)で、患者様にやさしい医療として年々広まってきています。これにより、病院経営者からは専用の内視鏡手術室をつくり、機能的で効率的な手術環境の整備が求められています。
一方、医療従事者からも幅広い診療科の内視鏡手術に対応し、多様な機器の操作・設定が簡単に行なえる使い勝手の良いシステムが望まれています。
この度展開するシステムは、こうした病院経営の効率化、医療従事者の使い勝手を考慮して開発されました。当社は内視鏡の総合メーカーとして、機器・システム・サービスまでを含めたトータルコーディネーターとして、今後も医療に貢献していきます。
内視鏡手術室の一例 :刈谷豊田総合病院 |
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