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2011年5月26日

早期がんの発見に貢献する、狭帯域光観察(NBI)内視鏡システムが

「平成23年度 全国発明表彰」の「内閣総理大臣発明賞」を受賞

狭帯域光観察(NBI)機能を搭載した内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA SPECTRUM」 狭帯域光観察(NBI)では、緑色光と青色光を利用して、粘膜表層部と深部の血管を鮮明に表示します

狭帯域光観察(NBI)機能を搭載した
内視鏡ビデオスコープシステム
「EVIS LUCERA SPECTRUM」

狭帯域光観察(NBI)では、緑色光と青色光を利用して、
粘膜表層部と深部の血管を鮮明に表示します

オリンパス株式会社(社長:マイケル・ウッドフォード)は、「狭帯域光観察(NBI)内視鏡システムの発明※1」が、「平成23年度 全国発明表彰」の「内閣総理大臣発明賞」を受賞したことをお知らせします。
表彰式は、6月20日にホテルオークラ東京で開催される予定です。

※1  特許出願:平成11年12月20日、特許登録:平成16年8月13日、特許第3586157号

【受賞発明技術の概要】

医療用内視鏡は、消化管などの粘膜表層にできるがんなど微細病変の早期発見などに貢献しています。通常の内視鏡では、暗い体内の粘膜表面を白色光で照らして観察しますが、狭帯域光観察(Narrow Band Imaging※2= NBI)内視鏡システムでは、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長(青色光:390~445nm/緑色光:530~550nm)の光で照らして観察するため、粘膜表層の毛細血管と粘膜微細模様が強調して表示されます。がんは自らを大きくするため血管を増やして栄養分を取り込もうとする特性があり、がんが拡大すると毛細血管が増え粘膜表面が込み入った模様に変わるため、NBIでがんの早期発見をサポートすることができます。

なお、狭帯域光観察(NBI)内視鏡システムは、内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA SPECTRUM(イーヴィスルセラ スペクトラム)」、「EVIS EXERA II」、「VISERA PRO」として、2006年の発売以来、消化器内視鏡のトップメーカーであるオリンパスの医療用内視鏡の主力システムとして、早期がん診断の向上に貢献しています。

※2  Narrow Band Imagingは、オリンパス株式会社の登録商標です。

<受賞者>

オリンパスメディカルシステムズ株式会社 開発企画本部 後野 和弘
オリンパス株式会社 研究開発センター 野波 徹緒

<全国発明表彰および内閣総理大臣発明賞について>

全国発明表彰は、社団法人 発明協会が、大正8年より日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として始めた表彰制度です。
全国発明表彰は、科学技術的に秀でた進歩性を有し、かつ顕著な実施効果をあげている発明等を対象とし、多大の功績をあげた発明・創作(第一表彰区分)、および、その優秀性から今後大きな功績をあげることが期待される発明(第二表彰区分)に区分されています。
第一表彰区分の中で、最も優秀と認められる発明等に「恩賜発明賞」(1点)が贈られ、特に優秀と認められる発明等に「内閣総理大臣発明賞」をはじめとした特別賞(各1点)が贈られます。

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