2011年10月13日
国際的な試験所認定規格「ISO/IEC 17025」を取得
世界に通用する有害物質分析を自社で
樹脂・ゴムに含まれる鉛などが試験対象
オリンパス株式会社(社長:マイケル・ウッドフォード)は、公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)※1から、品質管理と試験や校正の技術的能力があると認められた施設に与えられる「ISO/IEC 17025」の認定を受けました。これにより、自社で行う樹脂・ゴム中に含まれる鉛などの特定有害物質の分析結果が、国際的に通用することになります。
試験所認定規格「ISO/IEC 17025」は、「ISO 9001※2」が要求する品質マネジメントシステムの運用・管理上の要求事項に加え、技術的な適格性と能力を証明するものです。認定された試験所のデータは、国内のみならず、JABが相互認定を結ぶ、世界59カ国、72認定機関で受け入れられます。
オリンパスは、グローバルな製品展開を続けるために、「電子・電気機器における特定有害物質の使用制限に関する欧州指令(RoHS指令※3)」を遵守した製品開発に取り組んでいます。今回認証された試験対象は、当社の製品に多用されている7種類の樹脂・ゴム※4、評価する有害物質はRoHS指令が定める特定有害物質のうち、鉛など4種類の有害物質※5です。
当社では、部品・素材を海外調達する機会が増加しています。これに伴い、調達品が法的な規制に問題無いことを国際的な技術水準で定量的に評価できる体制を整え、取引先の選定や指導に役立てていきます。また、開発段階から樹脂・ゴムをはじめ、素材・部品が環境に与える影響を配慮して商品化を進めることで、「環境リーディングカンパニー」を目指してまいります。
※1 | 公益財団法人日本適合性認定協会(JAB:Japan Accreditation Board)
日本で、マネジメントシステム審査登録機関、試験所、製品認証機関、要員認証機関に対する国際規格(ISO/IEC ガイド62、66など)等を使用して、これらの機関を認定する機関。 |
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※2 | ISO9001
品質マネジメントシステムにかかわる国際規格。顧客の要求にあった仕様の製品/サービスを安定して提供することができる仕組みづくりが要求される。 |
※3 | RoHS指令
2006年7月にEUで施行された、電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての指令。対象の有害物質は、鉛、水銀、六価クロム、カドミウム、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル。 |
※4 | 試験対象(7種類の樹脂・ゴム)
1) ポリエチレン、2) ポリエステル、3) ポリ塩化ビニル、4) ポリプロピレン、5) アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン、6) ポリスチレン、7) ポリウレタン |
※5 | 対象有害物質(4種類の有害物質)
1) 鉛、2) 水銀、3) クロム、4) カドミウム |
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