2011年10月20日
小型化したシステム設計と、より自然なスコープの3次元形状表示を実現
内視鏡挿入形状観測装置「UPD-3」発売
負担の少ないスムーズな大腸内視鏡検査をサポート
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌治人、以下、オリンパス)は、磁気を利用し体内に挿入された内視鏡の挿入形状を3次元表示可能な内視鏡挿入形状観測装置「UPD-3」を2012年1月上旬から発売します。
発売の概要(国内)
販売名 | 発売時期 |
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内視鏡挿入形状観測装置 UPD-3 | 2012年1月上旬 |
※ | 当製品「UPD-3」の他、受信アンテナ、アンテナスタンド、体外マーカーが含まれます |
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主な特長
- 3次元の大腸内視鏡挿入形状をより円滑に表示
- 小型化したシステム設計により省スペースを実現
- 小型設計の受信アンテナにより多彩なレイアウトを実現
内視鏡挿入形状観測装置「UPD-3」の原理
内視鏡の挿入部に内蔵された磁気コイルから発信される磁気を受信アンテナで受信します。受信した磁界の強さから磁気コイルのそれぞれの3次元の位置をコンピューターにより複雑な計算を瞬時に行い算出し、3次元で捉えた各コイルの位置を滑らかな曲線で結び、さらにその形状を見やすくするためにグラフィック処理を施してモニター表示します。
※ | 当システムの対応スコープは「CF-Q260DL/I」、「CF-H260DL/I」です(2011年10月20日現在) |
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導入の背景
近年、大腸がん罹患率の増加に伴い、大腸内視鏡検査数も増加傾向にあります。しかし、大腸内視鏡検査は術者にとって、大腸の形状が屈曲している上に複雑であり、その形状も人によって千差万別のため、挿入手技はもとよりその手技の習熟性が求められています。
当社は2001年に、大腸内視鏡検査のサポートを目的として、磁界を利用し、検査中のスコープの形状を表示する内視鏡挿入形状観測装置「UPD」を開発しました。従来、内視鏡が挿入されている状態を確認する手段として使われていたX線装置のような被曝が無く、また、習熟者による大腸内視鏡挿入がモニター上で確認できるため、挿入方法に関する教育にも役立てられています。このたびアンテナ部分の大幅な小型化と、3次元の形状表示のさらなる円滑な動きを実現した「UPD-3」を開発しました。
今後もオリンパスは、医療従事者、患者さんに負担の少ないスムーズな大腸内視鏡検査をサポートしていきます。
主な特長の詳細
1. 3次元の大腸内視鏡挿入形状をより円滑に表示
新開発の位置推定アルゴリズムの採用により、高速表示を実現しました。検査時の実際のスコープの動きとモニター上の3次元表示をより自然に同期させることで、ストレスの無い観測に貢献しています。
モニター上での大腸内視鏡スコープの3次元表示(イメージ)
2. 小型化したシステム設計により省スペースを実現
これまで統合されていたシステムにおける本体、受信アンテナ等をユニット化しました。さらに、新開発の磁気コイル駆動方式の採用などにより、本体部分は初代UPDよりも大幅な小型化を実現し、内視鏡室の省スペース化にも貢献します。
3. 小型設計の受信アンテナにより多彩なレイアウトを実現
受信コイルの改良などにより小型化した受信アンテナは、適切な位置や高さに調整しやすい専用スタンド(同梱)との組み合わせで、多彩なレイアウト変更に対応が可能となります。
主な仕様
内視鏡挿入形状観測装置「UPD-3」
形状寸法 | 370(W)×81(H)×482(D)mm |
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質量 | 9kg |
受信アンテナ「MAJ-1868」
外部寸法 | 256(W)×256(H)×31(D)mm |
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質量 | 800g |
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