2011年11月2日
肺がんの正確な位置確認による放射線治療の精度向上に貢献
気管支鏡下で肺に留置できる国内唯一※1の位置確認用マーカー
「ディスポーザブルゴールドマーカー」を発売
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、肺がんの正確な位置確認による放射線治療の精度向上に貢献するために、気管支鏡(気管及び気管支を対象とした内視鏡)を用いて病変周囲に留置する位置確認用マーカー「ディスポーザブルゴールドマーカー」を2011年11月3日から国内で発売します。
ディスポーザブルゴールドマーカーは、呼吸により動くという特性を持つ肺病変の目印として開発された位置確認用マーカーです。本製品は生体への適合性が高い純金製・直径1.5mmの球体で、気管支鏡を用いて病変周囲に留置します。このマーカーを、X線透視装置やCTなど体外式画像診断装置で視認することにより病変の位置が把握しやすくなるため、動く標的に対するより正確な放射線治療のサポートが可能となります。また、本製品は経気管支鏡的に肺に留置できる位置確認用マーカーとしては国内唯一※1の製品で、経皮的に留置するマーカーに比べ、より低侵襲な治療に貢献します。
なお、本製品は、第52回肺癌学会(11月3日~4日・大阪)および、日本放射線腫瘍学会第24回学術大会(11月17日~19日・神戸)にて展示をします。
※1 | 2011年11月2日時点、自社調べ。 |
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発売の概要
製品名 | 発売日 |
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ディスポーザブルゴールドマーカー※2 | 2011年11月3日 |
※2 | マーカーがセットされたカートリッジ4点と、気管支鏡に挿入してマーカーを押し出すイントロデューサー1本のセット。 |
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主な特長
- 放射線治療時に求められる病変の高精度な位置確認をサポート
- 経気管支鏡的に病変周囲に留置できる唯一の位置確認用マーカー
導入の背景
日本人のがん死亡率1位である肺がんは、呼吸機能の低下した患者に発生することも多く、より低侵襲な治療が期待されています。低侵襲治療の一つである定位放射線治療は、病変に対し様々な方向や角度から放射線を集中して照射しがん細胞を消滅させるものですが、呼吸性移動のある肺がんに対しては、正確な位置への照射が困難とされていました。そこで、内視鏡の総合メーカーであるオリンパスメディカルシステムズは、気管支鏡を使用して留置ができ、生体への適合性が高く、X線透視下で視認性に優れる純金製の本製品を開発し、導入することにしました。X線装置やCTなど体外式画像診断装置と併せて使用することでより正確な病変位置の確認が可能になるため、定位放射線治療による、より低侵襲な肺がん治療への貢献が期待できます。
主な特長の詳細
1. 放射線治療時に求められる病変の高精度な位置確認をサポート
定位放射線治療の分野では、がん病変に正確に放射線を照射し、周辺の正常な細胞への影響を最小化する治療が追求されてきました。本製品を使用する「気管支内視鏡的放射線治療用マーカー留置術」では、病変の位置を気管支鏡検査やX線検査などで特定した後、口から挿入した気管支鏡により本製品を病変部近傍の3~4箇所に留置します。本製品を目印にすることにより、動く病変でもX線透視下で正確な位置の確認が可能となります。なお、本製品は、生体適合性が高く、X線透視下の視認性に優れた99.99%の純金製となっています。
2. 経気管支鏡的に病変周囲に留置できる唯一の位置確認用マーカー
位置確認用のマーカーとしては、経気管支鏡的なもののほかに、体表面から経皮的に留置をする方法があります。本製品は、経気管支鏡的に病変周囲に留置できる位置確認用マーカーとしては国内唯一の製品であり、経皮的に留置するマーカーに比べ、より低侵襲な治療をサポートします。
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