2013年12月12日
オリンパスとスミソニアン、
米国の一般市民向け包括的教育科学プログラム「Q?rius(キュリアス)」で提携
オリンパスグループの米州地域統括会社「Olympus Corporation of the Americas」(以下OCA※1)は、世界最大の博物館・研究機関複合体であるスミソニアンと提携し、ワシントンDCにあるスミソニアンの国立自然史博物館(以下NMNH※2)を拠点とし、自然科学と教育のための新たなハブとなる「Q?rius」(キュリアスと発音)を設立します。
1万平方フィート(約930平方メートル)に及ぶ包括的なQ?riusの体験学習施設を支援するため、オリンパスは多数の顕微鏡を寄贈します。これにより博物館訪問者や遠隔地からの参加者が6,000点を超える骨や鉱物、化石などのNMNHのコレクションにアクセスできるようになり、能動的かつ継続的な科学研究を行える環境を提供します。
※1 | 本社:アメリカ・ペンシルバニア州センターバレー/ President: Nacho Abia |
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※2 | National Museum of Natural History |
Q?riusは、この種の施設としては初の科学者と参加者の双方向の体験学習が可能な場となります。科学者や6,000を超える実際の研究対象との触れ合いを通じ、参加者は科学と自分との関わり合いや、将来科学者になるためにどのような技能を磨けばよいのかについて体験的に学ぶことができます。Q?riusは、学生やその他の訪問者が実際の研究対象の取り扱いを通じ、現実的な研究課題の解明に参加し、世界の科学知識体系に貢献できるようにすることを目的としています。一連の過程では、学生がスミソニアンの科学者の助けを得ながら、専門家向けの顕微鏡やその他の器具を使い、胸を躍らせながら科学的過程に関与し、サンプルを徹底的に調査することが重要になります。
当社はさまざまな機能を搭載した専門家向け生物顕微鏡システム50台以上に加え、カメラ、モニター、PC、スタンド、ソフトウェアなどの機材の寄贈を通じ、本プロジェクトに大きく貢献します。この中には最先端の光学性能を備えスマートフォンやタブレットのような画面タッチによる操作が可能なオプトデジタルマイクロスコープ「DSX100」が含まれます。「DSX100」は3D画像構築とインターネットを通じたアクセス機能により、世界中の人々がQ?riusのさまざまな活動に参加することを可能にします。
このほか、蛍光観察および微分干渉観察が可能な照明装置と先進的な研究用デジタルカメラを備えた生物顕微鏡「BX63」や、偏光観察が可能な生物研究用顕微鏡「BX53」、教育およびグループ観察用に5名までの同時観察が可能な生物顕微鏡「BX43」、数十台の立体観察に適した双眼実体顕微鏡がQ?riusの施設全体に設置され、訪問者や学生向けに使われます。さらなるメリットとして、Q?riusの利用者はスミソニアンの科学者やトレーニングを受けた教育ボランティアから機器の使用法に関する説明や助言が受けられます。当社はハードウェアとソフトウェアに加え、幅広いトレーニングとサポートも提供します。
NMNHのパブリック・エンゲージメント担当副所長のエリザベス・ダガル(Elizabeth Duggal)氏は、「Q?riusに対し、オリンパスがソフトウェア、アクセサリー、人的サポート、および高性能な顕微鏡を惜しみなく提供してくれたことに感謝しています。オリンパスの支援により、スミソニアンの研究者たちが日々使用している機器と同じものを使ってコレクションを観察するという、ほかでは得られない機会を学生たちに提供することができます。自然界のより良き給仕となるよう次世代の科学者を動機づけるという私どものビジョンを共有するオリンパスのようなパートナーを得られたことは、幸運でした」と述べています。
OCAの土屋英尚・取締役は、「Q?riusという重要なプログラムの一員となったことは、当社にとって光栄です。スミソニアンとの協力の下、一般の人々が科学的過程に参加し、その体験を通じて科学の研究を支援し、科学分野でのキャリア形成を目指せるよう手助けできることを誇らしく思います。オリンパスは百年近く前からイノベーションや品質管理、ヘルスケア、人々への奉仕の分野で活動してきたルーツを持っています。今日では科学教育に対する支援は、企業として私どもの最優先事項のひとつであり、当社はQ?riusの目指すゴールと課題解決に向けた最適なパートナーになれると考えています」と述べています。
Q?riusは、コンスティテューション・アベニューN.W.側に面したNMNHの北エントランスの1階に設けられ、12月12日から一般に公開されます。オリンパスのすべての機器は12月末までに利用可能となる見込みです。
Q?riusの詳細については、URLをご確認ください(http://qrius.si.edu)。
スミソニアン国立自然史博物館について
スミソニアン国立自然史博物館は世界で最も多くの人々が訪れている自然史博物館です。ワシントンDCのナショナルモールにある同館は1910年に開設され、世界で最も充実した規模の自然史標本や人工物の維持、保存を行っています。また学術研究と教育プログラムを支援するとともに、同館所属の研究者による成果を一般に公開する展示会も開催しています。
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