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2014年3月17日

スムーズな手術進行や複雑な機器操作によるストレス軽減に貢献

手術室の新システムインテグレーションを地域中核病院に導入

~ 佐賀大学医学部附属病院/埼玉県立がんセンター/富山大学附属病院 ~

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:田口 晶弘)は、手術室における内視鏡手術統合システムを発展させた新たなシステムインテグレーションを地域中核病院に導入しました。佐賀大学医学部附属病院と埼玉県立がんセンター、および富山大学附属病院はその一例であり、2014年1月から順次稼働しました。

手術室のシステムインテグレーションとは、手術室で使用する内視鏡システム、電気メス、照明(無影灯、LED室内照明)、複数の観察モニター、静止画・動画ファイリングおよび配信装置などの機器を一括してコントロールするシステムです。

オリンパスでは従来から、消化器内視鏡が使われる内視鏡検査処置室と外科内視鏡が使われる外科手術室とを連携し、検査、処置から手術に至るまで一貫したシステムの提供をしてきました。2011年からは、「手術環境統合システム ENDOALPHA」で、オリンパス製の内視鏡手術機器とオリンパス製以外の医療機器、さらには手術室の照明装置の連動を可能とするなど、先進的なシステムを提供することで、さらなる安全、安心、高効率な病院経営をサポートしています。

佐賀大学医学部附属病院は、「3D内視鏡システム」※1及びバイポーラ高周波・超音波の統合エネルギーデバイス「THUNDERBEAT」※2に最適化した手術室に、手術シーンに応じて医療従事者・患者様に最適な照明光(青・緑・オレンジなど)を自由に選択できる照明制御装置を備えています。埼玉県立がんセンターは、内視鏡専用手術室3室全てに「3D内視鏡システム」及び「THUNDERBEAT」を採用した最先端の導入事例となります。また、富山大学附属病院は、北陸圏(石川県、富山県、福井県)では初の3D内視鏡システムを導入し、11室ある手術室全室に4枚の天井吊り下げモニターと最新内視鏡カメラシステムおよび手術環境統合システムを完備し、国内最高レベルの手術環境を有しています。

近年、内視鏡手術は開腹手術に比べ低侵襲(身体や精神に与えるダメージが少ない)で、患者様にやさしい医療として広まってきています。また、病院経営の効率化がクローズアップされている中、病院経営者からは専用の内視鏡手術室をつくり、機能的で効率的な手術環境を整備することが求められています。一方、医療従事者からも幅広い診療科の内視鏡手術に対応し、多様な機器の操作・設定が簡単に行なえる使い勝手の良いシステムが望まれています。この度展開するシステムは、こうした病院経営の効率化、医療従事者の使い勝手を考慮して開発されました。

2013年4月にソニー株式会社とオリンパス株式会社との共同出資で設立されたソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社との連携により、高度なデジタルイメージング技術を取入れ、医療機関へのより高付加価値な提案がなされてきています。今回の医療機関への導入はその具体的成果であり、今後も当システムの普及に向けて積極的な提案をしていきます。

※1 「3D内視鏡システム」 販売名: EVIS EXERA III ビデオシステムセンター OLYMPUS CV-190、VISERA ELITE 高輝度光源装置 OLYMPUS CLV-S190、3Dビデオプロセッサー OLYMPUS 3DV-190、ENDOEYE FLEX 3D先端湾曲ビデオスコープ OLYMPUS LTF-190-10-3D
※2 「THUNDERBEAT」 販売名: サージカル ティシュー マネージメント システム

内視鏡手術室の一例

佐賀大学医学部附属病院
佐賀大学医学部附属病院

埼玉県立がんセンター
埼玉県立がんセンター

富山大学附属病院
富山大学附属病院

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