「OM-D E-M1 Mark II」「OM-D E-M5 Mark II」および「PEN-F」でProfoto Air TTL※1 搭載フラッシュのTTL、HSS※2 に対応する最新ファームウェアを公開
2017年5月8日
オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II」用ファームウェア Ver.1.2、「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II」用ファームウェアVer.3.0ならびに「OLYMPUS PEN-F」用ファームウェアVer.2.0ほかを2017年5月8日から公開します。今回のアップデートは、Profoto社※3 製の新しい「Profoto Air Remote TTL-O」※1 との連動を可能にし、これらのカメラでProfoto社製フラッシュをシームレスに統合できるようになります。また、フラッグシップ機「E-M1 Mark II」に搭載されている「マイセットバックアップ」などの最新機能が「E-M5 Mark II」、「PEN-F」でも使用可能になります。
※1 該当のProfoto Air TTLおよび「Profoto Air Remote TTL-O」についてはProfoto社にお尋ねください
※2 HSS=ハイスピードシンクロシステム
※3 Profoto社(プロフォト株式会社)は、世界で映像を創造する方々へ向けてライトシェイピングツールを提供するリーディングカンパニー
「E-M1 Mark II」はプロのハードな使用にも応える最新のフラッグシップ機、「E-M5 Mark II」はコンパクトなボディーに、5軸手ぶれ補正機能を備えた高性能、コンパクトなミラーレス一眼。また「PEN-F」は、モノクロ/カラープロファイルコントロール機能に代表される“作品の創造“に最適な「PEN」シリーズの高性能モデルです。今回の「E-M1 Mark II」ファームウェアVer.1.2、「E-M5 Mark II」ファームウェアVer.3.0ならびに「PEN-F」ファームウェアVer.2.0へアップデートすることで、「Profoto Air Remote TTL-O」に対応し、これらの機種でTTLとHSS機能が使えるようになります。さらに「E-M1 Mark II」に搭載されている「マイセットバックアップ」のような最新機能も「E-M5 Mark II」、「PEN-F」で使用可能になります。このように弊社では最新ファームをリリースすることで各製品の機能、性能向上を図り、永くお使いいただけるよう努めてまいります。
ファームウェアアップグレードで追加される機能
1. Profoto社「Profoto Air Remote TTL-O」との連動機能を追加
(対応「E-M1 Mark II」「E-M5 Mark II」「PEN-F」(ファームウェアバージョン名は略。以下同))
「Profoto Air Remote TTL-O」は上記の機種とProfoto Air TTL搭載のフラッシュをワイヤレスで統合します。カメラのホットシュー部分に装着することで、各機能の操作が手元で迅速に行えます。今回のファームアップにより、「E-M1 Mark II」、「E-M5 Mark II」、「PEN-F」いずれの機種でも「Profoto Air Remote TTL-O」との連動が行えるようになります。使用可能な機能の詳細はProfoto社の該当資料をご参照ください。
Profoto社URL
http://profoto.com/ja/home
2. カメラ設定をパソコンに保存できる「マイセットバックアップ」
(対応「E-M5 Mark II」「PEN-F」)
カスタマイズした設定をパソコンに保存し、必要に応じてカメラに書き戻すことが可能な「マイセットバックアップ」機能が加わります。複数台のカメラを使う場合に同一設定にする、あるいはファームアップを行う場合の細かな設定保持にも活用できます。
3. 「ハイライト&シャドーコントロール」に中間調の調整機能を追加
(対応「E-M5 Mark II」)
被写体の明るい部分と暗い部分の調整が個別にできる「ハイライト&シャドーコントロール」に、中間部の調整機能を追加します。より微妙なコントロールが行え、露出補正では調整しきれない被写体のディテールをより適切に表現することができます。
4. ピントを合わせた位置でのスポット測光が行える「AFターゲット連動スポット測光」
(対応「E-M5 Mark II」)
AFターゲットの位置と、スポット測光エリアの範囲が連動する「AFターゲット連動スポット測光」が加わることにより、ピントを合わせた位置でのスポット測光が可能になります。
5. サンプル画像を見ながらタッチ操作で選べるアートフィルター
(対応「PEN-F」)
画面下にアートフィルターの効果を示すサンプル画像が表示され、それぞれのアートフィルターの効果イメージを確認できます。希望のアートフィルターのサンプル画面をタッチ操作することでも選択できるため、迅速な操作が行えます。
6. 感度を上げ始めるシャッター速度の設定が可能になった「ISO AUTO」
(対応「PEN-F」)
「ISO AUTO」使用時にISO感度を自動で上げ始める「シャッター低速限界」のユーザー設定が可能になりました。上げ始めるシャッター速度を遅くすれば、ISO感度が低い状態で撮影が行えます。
7. 背面液晶モニターのAFターゲットパッドの機能が向上
(対応「PEN-F」)
ファインダーを覗きながらAFポイントを背面液晶モニターのタッチ操作で自由に動かせるAFターゲットパッド。ファームアップにより鼻などが背面液晶モニターに触れていても、パッド操作が行えるようになりました。
8. ハイレゾショット、深度合成モード、社外メーカー製フラッシュの対応
(対応「E-M1 Mark II」)
50Mハイレゾショット、深度合成モードでの撮影で、オリンパス製のエレクトロニックフラッシュだけでなく、社外メーカー製フラッシュも使用可能になります。
9. ファインダー撮影時の背面液晶への自動再生切り替え
(対応「E-M1 Mark II」)
ファインダーで撮影中、レックレビュー時にファインダーから目を離すと、背面液晶に自動で切り替え、再生されるようになります。(「E-M1」と同様の仕様)
10. 電源オフ時のAF HOME設定保持
(対応「E-M1 Mark II」)
従来、AF HOMEを呼び出した後で電源オフにするとAF HOME前のセッティングになりますが、ファームアップにより一旦電源オフにした後でもAF HOMEを呼び出せ、状態を保持するようになります。(「E-M1」と同様の仕様)
その他の変更点
- 撮影時のファインダーの色再現性を改善しています。
(対応「E-M1 Mark II」) - 電池残量表示の安定性を向上させています。
(対応「E-M1 Mark II」)
レンズ側ファームウェアアップグレードでの改善点
- 「M. ZUIKO DIGITAL ED 12-100mmF4.0 IS PRO」ファームウェアVer.1.1、「M. ZUIKO DIGITAL ED 300mmF4.0 IS PRO」ファームウェアVer.1.2との組み合わせで、手ぶれ補正稼動時の静音連写性能を改善しています。
(対応「E-M1 Mark II」) - 「M. ZUIKO DIGITAL ED 12-100mmF4.0 IS PRO」ファームウェアVer.1.1との組み合わせで、5軸シンクロ手ぶれ補正の性能を改善しています。
(対応「E-M5 Mark II」および「E-M1」)
ファームウェアアップグレードで新たに追加される機能、改善点(新対応は○印)
新たに追加される機能、改善点 | 「E-M1 Mark II」 ファームウェア Ver. 1.2 |
「E-M5 Mark II」 ファームウェア Ver. 3.0 |
「PEN-F」 ファームウェア Ver. 2.0 |
---|---|---|---|
「Profoto」社「Profoto Air Remote TTL-O」との連動機能を追加 | ○ | ○ | ○ |
カメラ設定をパソコンに保存できる「マイセットバックアップ」 | 搭載済み | ○ | ○ |
「ハイライト&シャドーコントロール」に中間調の調整機能を追加 | 搭載済み | ○ | 搭載済み |
ピントを合わせた位置でのスポット測光が行える「AFターゲット連動スポット測光」 | 搭載済み | ○ | 搭載済み |
サンプル画像を見ながらタッチ操作で選べるアートフィルター | ― | ― | ○ |
感度を上げ始めるシャッター速度の設定が可能になった「ISO AUTO」 | 搭載済み | ― | ○ |
背面液晶モニターのAFターゲットパッドの機能が向上 | 搭載済み | ― | ○ |
ハイレゾショット、深度合成モードでの他社製フラッシュが使用可能 | ○ | 搭載済み | 搭載済み |
ファインダー使用のレックレビュー時、背面液晶の自動再生 | ○ | 搭載済み | 搭載済み |
電源オフ時のAF HOME設定保持 | ○ | 搭載済み | 搭載済み |
ファインダーの色再現性改善 | ○ | ― | ― |
電池残量表示の安定性向上 | ○ | ― | ― |
レンズ側ファームウェアアップグレードでの改善点(新対応は○印)
改善点 | 「E-M1 Mark II」Ver. 1.2 | 「E-M5 Mark II」Ver. 3.0 | 「E-M1」Ver. 4.3 |
---|---|---|---|
「M. ZUIKO DIGITAL ED 12-100mmF4.0 IS PRO」 ファームウェア Ver.1.1 「M. ZUIKO DIGITAL ED 300mmF4.0 IS PRO」 ファームウェア Ver.1.2 との組み合わせで、手ぶれ補正稼動時の静音連写性能を改善 |
○ | ― | ― |
「M. ZUIKO DIGITAL ED 12-100mmF4.0 IS PRO」 ファームウェア Ver.1.1 との組み合わせで、5軸シンクロ手ぶれ補正の性能を改善 |
搭載済み | ○ | ○ |
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