美しくにじむボケと高い解像性能を高次元で実現したF1.2大口径単焦点シリーズ
「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」(35mm判換算 34mm相当)
「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」(35mm判換算 90mm相当)を発売
2017年10月26日
オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠、開放F1.2の美しくにじむボケと高い解像性能を高次元で実現した、「M.ZUIKO PRO」シリーズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」(35mm判換算34mm相当)と「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」(35mm判換算90mm相当)を2017年11月24日より順次発売します。
既に発売中の「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」(35mm判換算50mm相当)に加えて、F1.2大口径単焦点シリーズとしてラインナップします。
主な特長
- 美しくにじむボケと高い解像性能を高次元で実現した描写力
- 高速かつ高精度なAF
- 小型軽量/防塵防滴・耐低温(-10℃)性能による機動力
発売の概要
カテゴリー | 製品名 | 希望小売価格 | 発売予定日 |
---|---|---|---|
交換レンズ | 「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」 | 165,000円(税込み 178,200円) | 2018年1月下旬 |
交換レンズ | 「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」 | 165,000円(税込み 178,200円) | 2017年11月24日(金) |
2本のレンズは発売中の「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」と共通の設計思想で開発しました。その設計思想とは、「開放F1.2での美しいボケの実現と、高い解像力を両立させることで、新たな描写力を提供する」というものです。
ボケの量だけではなくボケの質にまでこだわることで、人物などの主要被写体を印象的に浮かび上がらせます。一般的にポートレート撮影に活用されることの多い大口径単焦点レンズ群とは一線を画す、オリンパスならではのF1.2大口径単焦点シリーズとなります。
主な特長の詳細
1. 美しくにじむボケと高い解像性能を高次元で実現した描写力
美しくにじむボケとは、ピント面からアウトフォーカス面にかけてにじむように溶けていき、背景も滑らかに描写され、人物などの主要被写体により一層の立体感を感じさせるボケです。
美しくにじむボケを実現するために、ボケを収差レベルで測定する収差測定器を用いています。最先端の顕微鏡開発で培った高精度計測技術によって生み出された超精密収差測定器により、収差を極限まで抑えるレンズ開発だけではなく、美しいボケの質のために最適な収差を残すレンズ開発を実現しています。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」には新開発のED-DSAレンズを搭載しています。ED-DSAレンズとはED(特殊低分散)レンズとオリンパスが世界に先駆けて量産化に成功したDSAレンズ※1の両方の特性を持ち合わせたレンズです。ED-DSAレンズにより、レンズ枚数を大幅に削減し、軽量化に成功しました。さらに、広角レンズで課題となるコマ収差、歪曲収差、画面周辺での色にじみ(倍率色収差)を効果的に補正しています。11群15枚のレンズを効果的に配置することで、高い解像性能を実現しています。
※1 大偏肉両面非球面レンズ。レンズ中央部と周辺部の厚さの比が極めて大きいレンズ。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」では、EDレンズを含む3枚接合レンズを適切に配置することで、大口径レンズで課題となるアウトフォーカスでの色にじみ(軸上色収差)と、画面周辺での色にじみ(倍率色収差)を効果的に補正しています。このように、特殊レンズを贅沢に使用した10群14枚構成のレンズにより、美しくにじむボケと、開放絞りから点を点に写す高い光学性能を実現しています。
また、2本のレンズ共に、「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」同様にヌケの良いクリアな描写を実現するコーティング技術「Z Coating Nano」を効果的に使用することで、逆光などの撮影でも、ゴーストやフレアを大幅に軽減します。
2. 高速かつ高精度なAF
大口径レンズながら、フォーカシングユニットを軽量にすることで高速かつ静かなピント合わせを実現するMSC(Movie and Still Compatible)機構を採用しています。像面位相差AFはAF光束に制限がないため、「OM-D E-M1 Mark II」との組み合わせではF1.2大口径レンズを装着した場合でも、121点オールクロス像面位相差AFにより被写体を広範囲かつ高精度でピントを合わせられます。
プロ写真家からも高い評価を頂いている顔優先・瞳優先AFを使うことで、大口径ならではのボケを活かしたポートレート撮影に威力を発揮します。
3. 小型軽量/防塵防滴・耐低温(-10℃)性能による機動力
他社の追随を許さない圧倒的な小型軽量システムを、F1.2大口径単焦点シリーズでも実現しました。
全長、最大径をほぼ同サイズにすることで同じ操作性を実現しています。さらにフィルター径を統一することで、NDフィルターやPLフィルター等、同じレンズフィルターが使用可能です。
また、F1.2大口径単焦点シリーズは、「M.ZUIKO PRO」シリーズ共通の防塵防滴・耐低温(-10℃)性能を持ち、あらゆる天候時においても撮影することができます。
その他の特長
1. 高い近接撮影能力
「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」は最短撮影距離20cm、最大撮影倍率0.15倍(35mm判換算0.3倍)の接写性能、「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」は最短撮影距離50cm、最大撮影倍率0.1倍(35mm判換算0.2倍)と、「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」同様に、トップクラスの近接撮影能力を持ちます。
2. デザイン
プロ写真家の要求に応えるユーザビリティを実現しました。前方に配置されたフォーカスリングは、グリップの大きい「OM-D E-M1 Mark II」と組み合わせても快適に操作することができます。L-Fnボタンを緩やかな曲面に配置することでスムーズなアクセスが可能です。
また、マニュアルフォーカスクラッチ機構を採用しており、フォーカスリングを手前に引くことで、瞬時にマニュアルフォーカスに切り替えることができます。
別売関連製品
レンズキャップ「LC-62F」(同梱品)
フィルター径φ62mmのレンズキャップ。レンズフードを装着したままでも着脱が可能なデザインに加え、レンズキャップを外側からもつかんで外せるようになっています。
レンズケース 「LSC-0811」(同梱品)
3層構造でレンズを保護する、巾着タイプのレンズケース。レンズキャップ、プロテクトフィルター、レンズフード(収納状態)をつけた状態でも収納可能です。
レンズフード「LH-66C」(同梱品)
「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」専用花形レンズフード。逆光撮影時にレンズに進入する不要な光をカットします。フード着脱ロックボタンを出っ張りのない形状にすることで、持ち運びの際にぶつかって起きるフード脱落を防止します。
レンズフード「LH-66B」(同梱品)
「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO/M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」用のレンズフード。逆光撮影時にレンズに進入する不要な光をカットします。フード着脱ロックボタンを出っ張りのない形状にすることで、持ち運びの際にぶつかって起きるフード脱落を防止します。
プロテクトフィルター「ZUIKO PRF-ZD62 PRO」
M.ZUIKO PROレンズの能力を最大限に活かせる「ZUIKO」を冠したプロテクトフィルターです。従来のマルチコートと比べて約1/2の反射に抑制するZERO コーティングの採用や、外縁黒塗りガラス、反射を抑制するつや消しサテン処理の黒アルマイトアルミニウム枠を採用しています。
別売関連製品の概要
製品名 | 希望小売価格 | 発売予定日 |
---|---|---|
レンズキャップ 「LC-62F」 | 1,200円(税込み 1,296円) | 発売中 |
レンズケース 「LSC-0811」 | 3,000円(税込み 3,240円) | 発売中 |
レンズフード 「LH-66C」 | 5,000円 (税込み 5,400円) | 2018年1月下旬 |
レンズフード 「LH-66B」 | 5,000円 (税込み 5,400円) | 発売中 |
プロテクトフィルター 「ZUIKO PRF-ZD62 PRO」 | 6,800円(税込み 7,344円) | 発売中 |
製品のご紹介
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