発電設備から航空機エンジン、自動車などの製造、メンテナンス市場に対応
工業用ビデオスコープ「IPLEX GX/GT」新発売
2018年9月28日
オリンパス株式会社 (社長:笹 宏行) は、科学事業の新製品として、発電設備から航空機エンジン、自動車などの製造、メンテナンス検査市場に対応する工業用ビデオスコープ「IPLEX GX/GT」を、2018年9月28日から全世界で発売します。
工業用内視鏡は、発電設備や航空機エンジンの内部など、直接目視することが難しく、狭くて奥行きのある対象物の検査に適した非破壊検査機器です。照明付き超小型カメラを搭載した先端部を自在に操作して観察できるため、多くの部品から成るエンジンなども最小限の分解に留めて検査できます。設備メンテナンスから製造部品の品質検査まで、幅広い市場で用いられています。当社ではユーザーの多様なニーズに応えるために、工業用ビデオスコープ「IPLEX」シリーズを2000年から展開しています。
今回発売する「IPLEX GX/GT」は、幅広い市場に対応する製品です。前機種比30%向上の明るさや独自の画像処理機能、フレームレートの増加により高い観察性能を実現しています。白色光だけでなくUV光、IR光にも交換可能で、幅広い検査用途に適応できます。また本製品は、スコープの湾曲操作を完全電動化したことやコントローラーの重量バランスを考慮した設計により、作業者の手にかかる負担を軽減しています。さらに新機能として、タッチパネルでのスコープ操作を実現しました。作業範囲が限られる製造ラインの検査では、コントローラーを持つことなくタッチパネルで直感的に操作可能です。そして、無線アダプターを加えることで、ライブストリーミングが可能です。検査の映像を複数作業者で同時共有※1できます。これらの性能を備え、IP65やMIL-STD※2などの厳しい規格をクリアした「IPLEX GX/GT」は、過酷な環境下においても正確で効率的な検査をサポートします。
※1 最大2台まで接続可能
※2 米国国防軍用規格
発売の概要
商品名 | 発売日 |
---|---|
工業用ビデオスコープ「IPLEX GX/GT」 | 2018年9月28日 |
主な特長
- 前機種比30%向上の明るさなど、高い観察性能で効率的な検査を実現
- コントローラーの重量バランス改善やタッチパネルでの湾曲操作により作業者の負担を軽減
- ライブストリーミング機能で、複数作業者に検査映像を同時共有可能
主な特長の詳細
1. 前機種比30%向上の明るさなど、高い観察性能で効率的な検査を実現
新開発したLED光源ユニットを搭載し、明るさが前機種比で30%向上しています。また撮影のフレームレート1秒間あたり30フレームから60フレームに増加したことで、動きの滑らかな観察が可能となりました。さらに独自の画像処理機能により、ノイズの少ないよりクリアな映像が得られます。これらによって、明瞭な観察が可能となり、ユーザーの作業時間短縮に貢献し、効率的な検査を実現します。また白色光だけでなく、通常観察では見えにくい潤滑油の塗布状況や微細な傷の発見に有効なUV光、暗闇での探索に用いるIR光にもユニット交換可能で、幅広い検査に使用できます。
2. コントローラーの重量バランス改善やタッチパネルでの湾曲操作により作業者の負担を軽減
作業者の負担軽減を目指し、コントローラーの重量バランスを最適化しました。これにより安定感と軽さを実感できるデザインへ生まれ変わっています。またスコープ先端の湾曲操作も完全電動化しています。繊細なスコープの動作も、軽いスティック操作で狙い通りに行うことが可能です。従来よりも操作が軽くなったことで指にかかる負担が抑えられ、長時間の検査であっても作業者の疲労が軽減します。さらに新機能として、タッチパネルでのスコープ湾曲操作も実現しました。作業スペースが限られる製造ラインの検査などでは、コントローラーを持つことなくモニターで直感的に操作可能です。
3. ライブストリーミング機能で、複数作業者に検査映像を同時共有
無線アダプターを使用することでライブストリーミングが可能になりました。iOS デバイス対応のOlympus IPLEX Image Share App※3を使うことで、複数作業者で検査映像を同時共有することができます。これにより、教育指導などの目的でも使用可能です。
※3 Appストアから入手できるアプリケーション
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