朝日インテック株式会社と独占販売契約を締結 独自技術のねじ形状を採用した内視鏡ダイレータ「Tornus ES」回転操作により、安全かつ簡便な狭窄部位の拡張をサポート

2022年6月30日


内視鏡ダイレータ


オリンパス株式会社(取締役 代表執行役 社長兼CEO:竹内康雄、以下オリンパス)は、朝日インテック株式会社(代表取締役社長:宮田昌彦、以下朝日インテック)との間で、胆膵領域における内視鏡治療で使用する朝日インテック社製内視鏡ダイレータ「Tornus ES(トルナス イーエス)」※1の国内での独占販売契約を締結し、2022年6月30日から販売を開始します。
内視鏡ダイレータは、主に胆管や膵管の疾患により狭窄した部位の拡張を行うディスポーザブル処置具です。今回発売する「Tornus ES」は、拡張部にねじ形状を採用し、回転することで狭窄部位へのよりスムーズな挿入操作が可能となり、安全かつ簡便な狭窄部位の拡張をサポートします。

※1 「Tornus ES」は、販売名「内視鏡ダイレータ」の愛称です。

製造販売元は朝日インテック株式会社です。

主な特長

  • 拡張部のねじ形状により、手元の回転操作でデバイスを推進させ、安全かつ簡便な拡張手技に寄与
  • 柔軟で回転伝達性の高いシャフトにより、屈曲したルートの追従をサポート
  • テーパー加工を施した先端チップにより、スムーズな挿入に貢献

発売の背景

悪性腫瘍や慢性膵炎等の良性疾患により胆管・膵管が狭窄するケースがあり、内視鏡的な処置を行うためには狭窄した部位を拡張する必要があります。内視鏡的な拡張手技には手技の安全性と拡張の確実性が求められ、双方を備えたデバイスに対するニーズがありました。今回発売する「Tornus ES」は、朝日インテック独自の技術により、拡張部にねじ形状を採用しました。手元グリップの回転操作により、デバイス自体が推進し、押し込むことなく挿入できるため、安全かつ簡便な狭窄部位の拡張をサポートします。
朝日インテックは世界有数のガイドワイヤ・カテーテルメーカーとして医療機器分野において事業を全世界的に展開しており、血管内治療で培った技術を活用し、消化器用製品の製造・開発、治療領域の拡大を積極的に進めております。オリンパスは、本製品を加えることで内視鏡処置具のラインアップを強化し、さらに医療現場のニーズに応えてまいります。

主な特長の詳細

1.拡張部のねじ形状により、手元の回転操作でデバイスを推進させ、安全かつ簡便な拡張手技に寄与

拡張部にねじ形状を採用しており、手元のグリップを回転させるだけでデバイスの挿入が可能です。デバイスを押し込む操作が不要となるため、押し込みの反動で内視鏡のポジションがずれてしまうことがなく、安全かつ簡便な拡張手技に寄与します。


デバイス構造(イメージ)

2.柔軟で回転伝達性の高いシャフトにより、屈曲したルートの追従をサポート

本製品は、シャフト部に柔軟かつ回転伝達性の高い金属コイルを採用しました。手元の操作を先端まで確実に伝達でき、屈曲したルートの追従をサポートします。

3.テーパー加工を施した先端チップにより、スムーズな挿入に貢献

先端チップは円錐状に先細りしていくテーパー加工を施しました。これにより、ガイドワイヤ※2との段差が低減されスムーズな挿入に貢献します。

※2 細長い針金状の処置具。十二指腸まで挿入した内視鏡の先端からガイドワイヤを胆管・膵管内へ挿入し、留置させておくことでその後の処置具をガイドワイヤに沿わせて効率的に挿入することをサポートします


先端チップ

ニュースリリースに掲載されている内容は、報道関係者、株主・投資家等の皆様向けに発表した情報です。医療機器の情報が含まれることがありますが、顧客誘引や医学的アドバイスを目的とするものではありません。

オリンパスの治療機器事業について

オリンパスの治療機器事業は、医療分野における革新的な技術と製造技術で医療従事者のみなさまとともに歩んでまいりました。診断そして低侵襲治療において、より良い臨床結果を生み、医療経済にベネフィットをもたらし、世界の人々の健康やQOL向上に貢献してまいります。ポリープ切除用のスネア開発に始まり、様々な製品が疾患の予防、診断、治療に役立っています。詳しくは、www.olympus.co.jp/をご覧ください。
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