オリンパス、ポルトガルに医療機器の修理センターを開設～約45億円を投資、需要が拡大する欧州の修理に向け体制を強化～

2022年9月28日

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ハンブルグ（ドイツ）/コインブラ（ポルトガル）-オリンパス株式会社（以下、オリンパス）のEMEA（欧州、中東、アフリカ）の地域統括会社であるオリンパス・ヨーロッパは、4年の建設期間を経て、ポルトガル中部のコインブラに新たな医療機器の修理センターを開設しました。

本施設は、オリンパスが3,200万ユーロ（約45億円^※）を投資し、15,500 m²の敷地に2024年末までに現在の倍となる約300人の雇用を見込むなど、当社の欧州地域における最大規模の修理センターとなる予定です。また、医療機器の修理に関するリードタイムおよびサービス向上だけでなく、高水準の就労環境や再生可能エネルギーの利用など、様々な点で、産業界における高い水準の事業環境を実現します。

このたび、現地で行われた開所式には、ポルトガル経済長官、参事官、在ポルトガル日本大使をはじめ、行政関係者、ビジネスパートナー、お客様、200名のオリンパス社員を含む、約300名が参加しました。

EMEA地域担当常務取締役のConstantin Zangemeister（コンスタンティン・ザンゲマイスター）は、除幕後のスピーチで以下のように謝辞を述べました。「成長を続けるオリンパスの欧州およびグローバルの事業拠点の一つとして、本日この新たな拠点を開設できたことを嬉しく、誇りに感じています。新型コロナウィルスの感染拡大の最中、大きな遅延なく本施設を開所できたことは、コインブラだけでなく、欧州統括であるハンブルグにいるオリンパス社員、そしてまた、各地のビジネスパートナー・サプライヤーの皆様、お客様の多大なるご支援、ご協力によるものだと、心より感謝を申し上げます。」また、オリンパスにおける本拠点の重要性について、「オリンパスの医療事業の成長にともなう修理サービスへの需要の増加を受け、大型で近代的な修理センターへの3,200万ユーロの投資を決定しました。コインブラにおける本施設の開設は、当社が世界各国の患者さんのため、デジタルなどの近代的技術にも対応しながら、持続可能な事業およびその成長を実現するための重要な一歩です」と述べました。

コインブラからヨーロッパへ

新たな修理センターは、当社の成長戦略における重要な拠点であり、欧州全域からのオリンパス製医療機器の修理サービスに特化した施設です。同施設では、より効率的な修理プロセスと技術サポートを提供するための革新的なサービス標準を導入し、より高品質で無駄がない、迅速、低コストな修理サービスをお客様に提供します。現在、ポルトガルでは年間約15,000件の修理に対応しており、修理センター網の一元化と今後の修理需要の増加を受け、同施設では年間最大30,000件に対応する予定です。

当社の医療製品のライフサイクル全体における修理の重要性を再定義することにより、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現のため、EMEA地域全体に対してより高品質で包括的な価値を提供してまいります。

長期的・持続可能な地域社会への貢献

同施設は、オリンパスが掲げる環境・社会目標に即した持続可能性の実現を目指し、最高水準の環境・社会基準に基づいて建設されました。新施設の屋根には、太陽光発電を導入し、再生可能エネルギーにより電力を供給します。また、排水処理施設を導入し、施設内で使用した水を処理してガーデンエリアで使用することで、水の使用を削減し、環境負荷を低減します。これらの施策は全て、2030年までにすべての事業所でカーボンニュートラルを実現するという、オリンパスの世界的な目標に沿った取り組みです。

優秀な人材の集まるコインブラ

コインブラは、コインブラ大学を含む高等教育機関が多く、高度なスキルを持った人材の採用において有利な場所にあり、ヘルスケアの分野では重要な学術・研究拠点として知られています。

＜Olympus Medical Products Portugal （オリンパス・メディカル・プロダクツ・ポルトガル）概要＞（2022年9月時点）

・所在地：ポルトガル共和国コインブラ県 (Rua de Alcorredores, 43, fraccao A, Fornos, 3020-923 Torre de Vilela, Coimbra, Portugal)
・社員数：約210名
・資本金：2,000千ユーロ
・資本比率： Olympus Winter& Ibe GmbH（オリンパス・ヨーロッパ 100％）100％
・事業内容： 欧州における医療関連製品のサービス受付

※ 1ユーロ＝139.96 円（2022年9月22日）で換算